YBCルヴァンカップグループステージ第4節、ベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。福岡に先制点を許したあと、カイキのゴールで同点に追いついたが、終了間際にコーナーキックから失点を喫し、1-2という結果に終わった。
リーグ第8節のホーム神戸戦から中3日。試合翌日から気持ちを切り替えて、ルヴァンカップのアウェイ福岡戦への準備を進めた。
福岡戦の先発は、GKが沖、フィールドプレーヤーは広瀬、ミンテ、昌子、溝口、中村、舩橋、仲間、師岡、垣田、カイキが入った。ベンチには、早川、関川、植田、名古、藤井、知念、優磨が座る。
立ち上がりは両チームともにロングボールをつかって、シンプルな攻撃を仕掛ける。激しい球際の攻防が繰り広げられた。
アントラーズは後方からビルドアップを試みるが、前進することができない。相手を引きつけたあとに出すロングボールも精度が低く、攻撃にならなかった。
すると、14分に試合が動く。相手のスローインを一度は奪うも、攻撃へ切り替える局面でミスが生まれ、低い位置で福岡にボールを明け渡してしまう。ペナルティエリア手前の狭いスペースで金森にボールを受けられると、誰も寄せることができず、スルーパスを許す。CBの間を城後に抜け出され、ゴールへ流し込まれてしまった。福岡に痛恨の先制点を献上してしまう。
失点後も福岡のペースで試合が進んだ。福岡の4-4-2の守備ブロックに対し、アントラーズは後方を3枚にして、ショートパスでのビルドアップを試みる。しかし、リスクを冒さず、幅を取らなかったため、相手のプレスを受けてしまう。ドリブルで運ぶプレーも少なく、後方の人数を増やしても、効果的にボールを前進させることができなかった。

23分には停滞した攻撃を打開しようと、師岡がドリブルで中央突破を試みる。しかし、ボールを奪われたところから福岡のカウンターを喰らい、決定的なピンチにつながってしまった。西村のシュートをミンテがブロックし、辛うじて失点を免れたが、非常に危険な場面だった。
それでも、徐々に落ち着きを取り戻し、ボランチにボールが入るようになると、福岡を押し込むことに成功する。
すると、31分にこの試合初めてのチャンスが訪れた。中村、舩橋がテンポよくボールを動かし、右サイドへ展開すると、福岡の守備のスライドが遅くなり、フリーになった広瀬がアーリークロスを供給した。広瀬のクロスはピンポイントでファーサイドに届き、カイキが高い打点でヘディングシュート。力強いボールはゴールネットに突き刺さり、アントラーズが1-1の同点に追いついた。
同点に追いついたことで、プレーに積極性が出てきた。依然として後方で位置的な優位を取れなかったが、中盤でテンポよくパスをつなぐことで、攻撃のリズムが生まれる。しかしなかなかシュートまで持ち込むことはできず、前半はシュート1本のまま、終了。1-1でハーフタイムに突入した。
後半も開始直後からミスがあり、立ち上がりはやや福岡のペースとなった。ただ、それでも徐々にアントラーズが流れを取り戻す。ビルドアップの立ち位置に前半から変化が見られ、狙いをもって攻撃を仕掛けられるようになった。
57分には師岡との交代で藤井を投入。すると、その藤井が起点となり、61分には仲間がこの試合2本目のシュートを放った。
しかし、決定機と言える場面は両チームともに少なく、試合はこう着状態に陥る。そこで68分には、仲間、垣田、舩橋をベンチに下げ、知念、優磨、名古を投入した。
すると、この交代で試合が動きを見せる。まずはアントラーズのチャンス。福岡陣内深い位置から小田がクリアすると、ドウグラス グローリに当たって、ボールはゴール前にいたカイキの方向へ。うまくコントロールしたカイキだが、シュートまでは持ち込むことができず、得点には至らなかった。
今度はピンチをしのいだ福岡に決定機をつくられる。名古がボールを奪われると、佐藤にドリブルで持ち運ばれ、2対4のカウンターを喰らってしまう。佐藤のラストパスから鶴野がシュート。ただ、これは沖がタイミングよく飛び出し、体を張ってセーブし、なんとか失点を免れた。
アントラーズは選手間の距離が遠くなり、なかなか効果的な攻撃を仕掛けることができない。一方、福岡はシンプルなクロス攻撃だが、少しずつ途中出場のルキアン、ウェリントンが脅威となり始めた。
そこで83分、溝口との交代で関川を投入し、高さを補った。なお、関川はそのまま溝口が務めていた左サイドバックのポジションに入った。
その後、アントラーズは選手間の意図が噛み合わず、なかなか攻撃がつながらない。個々人で全力を尽くすものの、焦りばかりが募っていく。チームとして狙いをもって攻撃を仕掛けることができなくなった。
後半アディショナルタイムに突入した。福岡にセットプレーを与えてしまうと、隙を見せてしまう。中村がコーナーキックを蹴ると、ゴール前でウェリントンをフリーにしてしまい、ヘディングを許す。シュートはゴールに突き刺さり、1-2と逆転されてしまった。
反撃の時間は残されておらず、このまま試合終了。終了間際の痛恨の失点により、1-2で敗れた。
次はリーグ戦に戻り、また中3日で新潟とアウェイで対戦となる。とにかく前を向くしかない。
【この試合のトピックス】
・カイキが今大会初ゴール



A.まだ受け止めきれていない。今シーズン、何度も起こっているようなことがまた起こってしまった。
選手たちの姿勢は素晴らしかったし、ムードも非常に良かった。みんな、よく戦ってくれた。ファン・サポーターの皆さんとともに最後まで戦ってくれた。
Q.このような戦いが続いている原因は?
A.色々あると思う。色々な原因があって、そうなっていると思う。
Q.同点に追いついてから、細かくパスを繋いで試合を支配しているように見えた。そこへの評価は?
A.前半立ち上がりの固さが取れてから、取り組んできたことをやり始めた。前半は、よくやれていた部分もあったと思う。もう少しそこから、迫力を出したりというところまで持っていきたかった。今日は、後半にそれを続けることができなかった。
今日は少なくとも勝ち点1を取らなければいけない試合だった。そこに持って行くことができなかったので、そこが良かったと言っても、あまり意味がないと思っている。
Q.選手交代後、選手たちの距離感が遠くなっているように見えた。どのような狙いがあって、選手を送り出していた?
A.正直なところ、うまく自分が狙ったようにいかなかった。あのような大雑把な展開ではなく、自分たちで意図して相手の空いているスペースに入って行くということを繰り返していけるようなチームにしていかなければいけない。
ここ最近はチームの結果が出ていないし、ここで自分が活躍することで競争が生まれるし、アピールするチャンスだと思っている。ここでいいプレーを見せられなければ、終わりだと思っているので、結果を出せるように死力を尽くしてプレーしたい。
【師岡 柊生】
まずは自分のプレーが出せるようにがんばりたい。ゴールに絡むプレーをしていく。裏の抜け出しを繰り返すこと、泥臭い守備を続けることは自分の特長でもあるので、そこを見せられるように全力を尽くす。
【垣田 裕暉】
どんな状況でも結果がすべてなので、勝つことが求められている。勝つためには、チームとしてまとまりをもってやらないといけないし、個人の力も出さないといけない。ゴールやアシストといった目に見える結果を残したい。
(ゴールの場面は)陸斗にボールが入ったタイミングで、垣田がおとりになって相手DFを引き連れてくれた。クロスのタイミングと、自分が入り込んでいくタイミングも合った。お互いにわかりあっているからこそ生まれたゴールだったと思う。
自分たちの持っている能力というものを再認識していかなければいけない。自分たち以外に今のこの状況を変えることができないと思っている。やはり選手たちが変えていかなければいけない。この状況をひっくり返すことができると信じている。みんなが互いに信じあって、一つひとつ改善していくことが大事になってくる。
【舩橋 佑】
個人的に、出来はあまりよくなかった。この一戦にかける想いは人一倍あった。その中で、前半も後半もいいところを出すことができず、早い時間で交代でピッチを退いた。次に切り替えてやっていくしかない。