▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ第7節、ベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。福岡の堅守に苦しめられる試合展開となったが、後半に上田が決勝ゴールを奪い、1-0で勝利。これでリーグ戦の連勝を5に伸ばした。
直近の清水戦は、またも逆転勝利を収めた。これでリーグ戦4連勝。チームは自信をさらに深めて、アウェイ福岡の地へ乗り込んだ。
福岡戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、三竿、関川、安西。中盤から前線はアラーノ、和泉、樋口、カイキ、上田、優磨が名を連ねた。ベンチには、沖、ミンテ、広瀬、土居、荒木、松村、染野が座る。

試合の入りはあまり良いものではなかった。4分には福岡にカウンターを許し、自陣深くまで攻め込まれてしまう。これは常本の身を挺したブロックでなんとか凌いだが、立ち上がりは福岡のペースで試合が進んだ。
ただ、時間の経過とともに、福岡の素早いプレスをうまくいなし、ボールをうまく前進できるようになる。攻守の切り替えでも上回り、ボール支配率を高める。流れはアントラーズに傾いた。
すると、26分に決定機をつくる。関川のスルーパスからカイキが右サイドへ抜け出し、深い位置からクロスを入れると、これに優磨が打点の高いヘディングで合わせる。シュートは相手GK村上に弾かれ、こぼれ球を安西が詰めたが、これもゴールに結びつけることはできなかった。
その後、激しい球際の攻防が続き、ファウルで頻繁に試合が止まる。ただ、それでもアントラーズは冷静さを失うことなく、押し気味に試合を進めた。
しかし、前半終了間際にピンチが訪れる。右サイドでボールを奪われると、福岡にカウンターを許す。ファンマのシュートは守備陣が戻ってブロックするも、こぼれ球を杉本にフリーでシュートされた。失点覚悟のシュートコースだったが、スンテが見事なセーブで弾き、ゴールを許さなかった。スンテのビッグセーブで前半最大のピンチを凌ぎ、0-0で折り返す。
後半開始直後から決定機をつくる。コーナーキックのキッカー、樋口が良いクロスを供給すると、ニアに走り込んだ優磨がヘディングで合わせる。ゴールかと思われたが、シュートは惜しくもクロスバーに当たり、得点には至らなかった。
その後、ペナルティエリア内へ何度もクロスを入れ、攻勢を強めるアントラーズだが、ゴール前を固める福岡に苦戦し、なかなかシュートを枠内へ飛ばすことができない。一方、守備面ではカウンターを許してしまう場面もあり、目の離せないスリリングな試合展開となった。
時間の経過とともにオープンな試合展開となった。互いにゴール前まで迫り、68分には、セットプレーから決定機をつくる。樋口がまたも精度の高いクロスを供給すると、ゴール前でカイキに当たり、ゴール方向へ。しかし、ボールは惜しくもポストに当たり、ゴールラインを割ることはなかった。
それでも71分、ついに均衡が破れた。右サイドで樋口からの縦パスを受けた和泉が、うまく反転し、ドリブルで中央へ進入。上田へパスを送る。ボールを受けた上田は、ワンステップでコンパクトに右足を振り抜くと、コントロールされたシュートはゴール右隅を射抜き、ネットを揺らした。アントラーズは上田のシュートで先制に成功する。
しかし、得点直後にピンチが訪れた。75分、田中にクロスを入れられると、ペナルティエリア内で金森にヘディングされる。シュートは枠を捉えたが、スンテが見事なポジショニングと反応でセーブし、失点を許さなかった。
試合が大きく動きつつある76分、レネ監督はカイキに代えて、松村を投入。一旦、間をおいてチームを落ち着かせた。さらに、82分にはアラーノとの交代でミンテをピッチへ送る。ミンテは本職のセンターバックではなく、ボランチに入った。
試合時間が刻一刻と少なくなる中、福岡が前への圧力を強めてきた。ただ、アントラーズは集中を切らすことなく、粘り強く戦い続ける。87分には田中にカットインから枠内シュートを打たれたが、またしてもスンテのビッグセーブで凌ぎ、失点を許さなかった。
89分には、優磨に代えて染野を投入。福岡に押し込まれる苦しい展開になったが、全員で懸命に守備を続けた。
そして、試合終了の時が迫るラストワンプレー。福岡のセットプレーをなんとか跳ね返すも、こぼれ球は金森のもとへ。金森がクロスを入れると、ボールはゴール方向へ飛んでしまう。あわや直接ゴールインという際どいボールだったが、前に出ていたスンテが後方に戻りながら、辛うじてボールをゴールライン上でかき出した。するとすぐさま、関川がこれをクリアして、その直後に試合終了を告げるホイッスルが鳴った。
非常に苦しい試合展開だったが、1-0で完封勝利でリーグ戦5連勝を達成した。
ただ、勝利の余韻に浸る時間はない。次は中3日でホーム横浜FM戦に臨む。上位対決で勝利すべく、すぐに気持ちを切り替え、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・リーグ戦5連勝
・上田がリーグ戦3試合連続ゴール、今季リーグ戦5ゴール目



・狙いを持って積極的に仕掛けていこう。
・後半45分、しっかり戦って勝って帰ろう!
・最後まで集中を切らさずにプレーしよう。
・チャンスのときは、攻撃の人数をかけて得点を狙おう。
A.勝利が第一目標だったので、その目標を達成することができて幸せに思っている。昨シーズンは福岡に対して良い試合ができていなかったので、今日は1-0と無失点で勝利を収めることができて、非常に幸せに思う。
Q.なかなか得点を取ることができなかった。じっと戦況を見つめていたが、試合のポイントはどこだと感じていた?
A.後半は良い流れもあった。交代選手をどのタイミングで入れようかというタイミングも考えていた。前半からも良い形で攻撃できていた。運もあった。その運も勝利の要因の一つだと感じている。
福岡は前線に身長の高い選手がいて、プレースタイルが確立されている。まずはロングボールをまず跳ね返すこと、そして、セカンドボールを先に拾うということを徹底したい。セカンドボールの拾い合いでは絶対に負けられないし、そこが試合のポイントの一つになると思う。無失点に抑えたい。
【和泉 竜司】
福岡はしっかり守備をしてくるイメージがある。セットプレーも武器にしているので、警戒したい。昨年のリーグ戦では負けているので、その借りを返さないといけない。ホーム、アウェイ関わらず、たくさん応援してもらっているし、ファン・サポーターの皆さんと一緒になって戦えている感覚がある。その期待に応えたい。
【関川 郁万】
昨年はリーグのアウェイ福岡戦で、退場して負けてしまった。そのリベンジを含め、チームとしても、個人としても、成長した姿を見せたい。内容も大事だが、まずは勝利することが重要。順位表を見ても、上のチームより試合数が少ないので、ここは上回るチャンス。絶対に勝ちたい。
【松村 優太】
良いクロスを上げれば、得点の可能性は高まる。シンプルにプレーすることが大切になってくる。守備ブロックを敷かれたとき、相手の前でプレーしていても、脅威にはならない。前にスペースがあれば、どんどん勝負を仕掛けていく。途中出場でも、自分の特長を出して、相手の背後を狙うプレーを見せていきたい。
前半から相手のDFラインが低かった感覚があった。背後も狙いつつ、足元で受けるというプレーも狙っていた。なかなか足元で受けるプレーは少なかったが、ゴールの場面は、竜司君がワンツーを狙って走りだしてくれたので、相手に一瞬スキができた。そこでシュートを打つチャンスが生まれた。あの場面はシュートを最優先で考えてプレーしていた。
シーズンはまだ続いていくし、その中で上手くいかないこともあると思う。ただ、常にチームとして良い準備をしながら1試合ずつ丁寧に戦っていきたい。今日は無失点とは言え、ピンチも多くあったし、チャンスも少なかった。FWとしてもっとチャンスメイクしていきたいし、シュートを打つ回数も増やしていきたい。
【クォン スンテ】
昨シーズンは良い結果を残すことができていなかった相手との対戦だったので、しっかりと映像を見ながらさまざまなところを分析してきたことが、今日の勝利につながった。GKとして毎試合、無失点というところは意識してプレーしている。今日はみんなで守り切って勝利できたので、非常に嬉しく思っている。チームの連勝にも貢献することができた。そこも良かった部分だと思う。