
悲願のアジア制覇はまたしても夢と散った。グループステージ2位通過のため、一発勝負となるラウンド16を敵地ソウルで戦った鹿島だったが、2年前PK戦の末に敗れた宿敵FCソウルの前に0-3と散った。これで鹿島は3年連続ラウンド16敗退、4年前の準々決勝アデレード戦での敗退を含めると4年連続ACL決勝トーナメント初戦での敗退という屈辱にまみれた。
前半、ホームのソウルは攻撃的に前へ前へと出てくる。45分間通して、ポゼッション率で鹿島を圧倒する。対する鹿島はボールを奪ってからのショートカウンターで活路を見出そうとするが、なかなかセカンドボールも奪えず苦戦する状況が続く。そして38分、現モンテネグロ代表でもあるDAMJANOVICのスルーパスからBANG SEUNG WHANに決められ、先制点を献上してしまう。
後半に入ってもソウルの優位は変わらない。「絶対に負けられない」という気持ちが重圧になったかのように鹿島はボールを奪うことができない。そして55分、今度はウズベキスタン代表で2008年のAFC年間最優秀選手にも輝いたDJEPAROVに突破を許し、最後はゴール前に詰めたDAMJANOVICへどんぴしゃりで合わせられ、2失点目を喫した。
その後、とにかく点を奪うべく鹿島も必死になって攻める。後半の頭からカルロンに代わり、ピッチに立ったフェリペが2列目から何度も飛び出しチャンスを作り出そうとするなど少しずつ流れが変わってきたように見えた。そして71分、FKのチャンスにキッカーの野沢が蹴ったボールは確実にソウルゴールの左隅を捉える。これは相手GKにファインセーブに遭うが、こぼれ球を岩政が押し込み、鹿島ベンチは沸きに沸いた。しかしレフェリーの判定はプレーとは関係のない位置にいた興梠をオフサイドポジションとする非情なもの。これで鹿島は1点差にするチャンスさえ奪われた。
最後はアディショナルタイムにダメ押しとも言える3点目も奪われ、0-3となす術なく3年連続ラウンド16敗退が決定してしまった。Jリーグで15位とどん底に沈む中、復活のきっかけとしたかったこのFCソウル戦。鹿島に再生の光は、まだ見えない。



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ベンチから見ると後ろ向きのパスが多く、前に行く力が無かったように感じた。点を取るために前に行くこととバランスを崩してやられないように指示をされたが、それを出来なかった。
【青木 剛】
試合を振り返るのが今は難しいが、いつもなら足が出ない所で出たり、体を張ってスライディングされたり、相手の方に気迫があった。鹿島も戦っていなかったわけではないが、うまくいかなかった。前半の相手ペースの時にうまく我慢してチャンスを伺いながらやっていたけど、これまでの対戦相手と少しレベルが違った。
【興梠 慎三】
この負けを受け止め悔しいけど、Jリーグに気持ちを切り替えてタイトルを取れるように頑張る。もう少し、前でキープできればよかった。最近の試合は先制されてバタバタになってしまい、自分たちを苦しめている。チャンスは前後半含めて無かった。今日は完敗。ACLの試合は終わったので、1日でも早く切り替える。
※岩政選手のコメントはアントラーズモバイルで!