天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 準々決勝、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸と対戦した。
序盤からインテンシティ高く攻めていきたいアントラーズだったが、前半15分、森岡に決められ、神戸に先制点を許してしまう。
左右に振られてからゴール中央の森岡をほぼフリーにするという、あっさりした形の失点で、その後のアントラーズはちぐはくなまま、前半を戦う。相手のボールの取りどころや仕掛けのタイミングもチーム全体で合わないまま、前半45分を戦い終えた。
この状況を見てポポヴィッチ監督は、後半開始からスピードのある藤井をピッチに送り出した。しかし勝利することに徹する神戸を崩すことはできず、なかなか決定機を得ることができない。さらに56分には知念が無念の負傷交代になるなど、歯車は悪い方へとばかり回っていく。
早川、関川、植田らが必死に守ろうとするが、83分、そして後半アディショナルタイムに失点を喫し、終わってみれば、0-3の完敗に終わってしまった。
これで今季の天皇杯は準々決勝敗退という結末を迎えた。また一つ逃したタイトル。そしてなすすべもなく負けてしまった失望がチーム全体を覆った。
だが、ボールは転がり続ける。次は3日後の土曜日、リーグ戦に戻って湘南と対峙する。続くアウェイの地で、どのような姿を見せることができるか。アントラーズの真価が問われる。
【この試合のトピックス】
なし



前半は受け身に回っていた時間が非常に多かった。1失点目のところは我々が警戒していた部分。クロスを入れられ、逆サイドで詰められる。警戒していた中で、あのような形で決められてしまった。チーム全体がうまくいっていなかった。
後半は名古のところでビッグチャンスがあったし、智也も立て続けに2つチャンスがあった。運に見放された部分もあるが、ゴールを決め切ることができなかった。逆転を目指して戦う中で、相手にチャンスを活かされた。
すべては、前半に我々らしさが出しきれなかったというところ。それが、この試合を決めてしまった。
Q.神戸はターンオーバーをしてきて、アントラーズは現状のベストメンバーで臨んだ。そのような状況で、このような結果となってしまったことをどのように受け止めている?
A.もちろん、我々は勝つためにこの試合へ臨んだ。なので、現状のベストメンバーで戦うという判断を下した。
相手に結果で上回られたのは事実。
我々が考えていたのは、1番勝つ確率の高いメンバーで戦って、次に駒を進めるということ。そこだけを考えて臨んだ一戦だったが、いい結果を得ることができなかった。
追いかける展開にしてしまったのが、自分たち自身を苦しめてしまった。前半の失点がこの試合を苦しくしてしまった。
Q.やりたいこと、やるべきことがピッチで表現できてないように見えた。それでも、監督はなにかを変えることなく取り組んでいくことが大事だと思っているのか?それとも、なにかを変えないといけないと思っているのか?
A.結果が出ないから、なにかを変えないといけないという考えになることは理解できる。
ただ、我々はこの時期にうまくいかないからと言って、積み上げてきたことを捨てて、また一から違うことをやっていくということはない。
選手によって特長が違う。シーズン中に選手が代わっていく中で、入ってきた選手に同じようなことを求めることはできない。
微調整は必要だと思うが、自分たちのフットボールを変える必要はまったくない。このような状況になっている要因はひとつではない。結果が出ないから、疑心暗鬼になってはいけない。自分たちのやるべきことをしっかりと意識して微調整していくことが大事。
選手たちも日々のトレーニングで非常にいい姿を見せてくれている。この試合の結果が違えば、また違った話になっていたと思う。
今日はうまくいかなかったが、だからと言ってすべてが悪いわけではない。
だからこそ、継続して、今日うまくいかなかったことをチーム内で共有して、改善していくことが大切だと思う。勝負どころで、ゴールを決めていれば、というシーンも多くあった。いい部分に関しては、継続していく。
ここまで足を運んでくださった皆さん、いつも我々を支えてくださるファン・サポーターの皆さんに謝りたいのは、今日の前半の姿。我々らしさを見せることができなかった。慌ててボールを蹴り出してしまったり、ロングボール一辺倒になってしまっていた。我々らしさを見せれなかったことに対して、そして、この試合でいい結果を届けることができず、皆さんには申し訳なく思っている。
試合はいい形で先制点が取れた。そのあとは少し守備で間を取られるシーンが多くて、ゴール前まで運ばれるというのがあったので、ハーフハイムでそこをしっかり修正した。後半はいい守備をしていくことによって、相手が焦れてきた。後半は、狙い通りの展開となった。
神戸は、前線からプレスをかけてくるチーム。Jリーグ屈指のチームで、前線にタレントもそろっている。かなりタフな試合になることは間違いない。自分たちの時間帯ではないときに、じれずにしっかりと全員で守っていく。逆に自分たちの時間になったら、しっかりと積み上げてきたことを出していきたい。
中央の選手たちの距離感は常に意識しなければいけない。リーグ戦とは違ってカップ戦なので、白黒がはっきりつく。ここ数試合は攻撃的な部分に意識を強めていたが、守備の部分に意識を置いて試合に臨む。
リーグ戦は5試合勝ちなしで、アウェイでもなかなか勝つことができていない状況が続いているが、ここで神戸に勝つことができれば、流れはガラッと変わると思う。(天皇杯は)タイトル獲得まであと3勝というところまで来ているので、この一戦が非常に大事になってくる。個人的には今年のアウェイ神戸戦であまりいいパフォーマンスを見せることができなかったので、今回はいいパフォーマンスを見せて、チームの勝利に貢献していきたい。
【濃野 公人】
前の試合から中3日なので、相手の対策もそうだが、自分たちがどう戦っていくのかというところにフォーカスを当てて取り組んできた。もっと大胆に攻め込んでいくところや、コンビネーションで崩していったりと、そういうところが大事になってくる。そこを試合で出していきたい。
トーナメントなので、DFとしてまずは失点しないことが一番になってくる。ただ、だからと言って、後ろに重たくなるのではなく、攻守のバランスはリーグ戦の時以上に注意してプレーしていく。
神戸は個々の力がある。スターから出る選手も、交代で入ってくる選手もいい選手が多い。そういう選手を自由にやらせてはいけない。常に主導権を握っていくことが大事になる。攻守において主導権を握りながら、試合を進めていけばチャンスはあると思う。そこは意識して戦っていきたい。
タイトルにつながる試合なので、勝ちに行く。ここで神戸に勝つことができれば、自信につながり、リーグ戦にもいい形で進めていくことができると思う。なので、この試合は、非常に重要な一戦になる。それを全員が自覚することが大事だし、この試合、目の前の1試合に全力を注いでいく。
点を取ってやるという強い気持ちをもって、ピッチに入った。点を取れるチャンスもあったし、アシストできる場面もあった。自分がもっと結果を残さなければいけなかった。
かなり強い気持ちをもって入ったが、ゴールを決めることができなかった。絶対に決めなければいけない場面だった。調子の良さは、数字に出ると思っている。僕が決めていれば、こういう結果にはならなかったと思う。非常に悔しい。
今は、自分に矢印を向けて、やり続けていくしかないと思っている。
【早川 友基】
まずは、タイトルをまたひとつ逃してしまった。非常に悔しい。
ただ、すぐにリーグ戦がやってくる。今シーズンは、リーグ戦しか残っていないという状況になってしまったので、そこへ全力を注ぐためにしっかりと見つめ直して前に進んでいく。