YBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦、ベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。山岸のゴールで先制を許したアントラーズは、福岡の堅守を前に苦戦を強いられ、最後までゴールを奪うことができなかった。第1戦を0-1で終え、第2戦での逆転を目指す。
天皇杯2回戦はリーグ戦から大きくメンバーを入れ替えて臨んだが、新潟医療福祉大学に2-1で勝利した。内容よりも結果が求められた一戦で、しっかり3回戦進出を決められたことは、チームにとって大きな自信となる。天皇杯2回戦から中2日で臨むルヴァンカップの第1戦に向けて、チーム一丸、良い雰囲気で準備を進めた。

福岡戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、舩橋、和泉、カイキ、土居、優磨が入った。ベンチには、沖、ミンテ、広瀬、溝口、仲間、エヴェラウド、染野が座る。
立ち上がりは両チームともに譲らず、拮抗した展開となる。激しい接触プレーが頻発し、ファウルでプレーが止まる場面が多くなった。
ただ、徐々にアントラーズが流れを引き寄せていく。12分には関川のボール奪取からカイキがシュート。直後の13分にはコーナーキックの流れから舩橋、17分にはカウンターから安西がゴールに迫ったが、いずれも得点には至らなかった。
しかし、20分に決定的なピンチが訪れる。ペナルティエリア内で混戦をつくられると、ゴール前からファンマにシュートを打たれてしまう。枠を外れて、失点には至らなかったが、肝を冷やした場面だった。
ピンチを凌いだアントラーズだったが、23分に失点を喫してしまう。前のロングパスから田中に右サイド深い位置まで進入されると、マイナスのクロスを供給され、山岸にダイレクトで合わせられた。山岸のシュートはスンテの届かないファーサイドへ決まり、先制点を福岡に許してしまった。
ただ、アントラーズは失点後も慌てずにプレーする。中央の守備を固める福岡に苦戦する部分はあったが、落ち着いてボールを支配して、じわりじわりとゴールに迫った。39分には、左サイドを個人技で打開した安西のクロスから土居がヘディングシュート。これは惜しくもポストに嫌われたが、得点の機運が高まった。
しかし、前半終盤はボールの失い方が悪く、福岡にカウンターを許す場面が目立った。そして、このまま同点に追いつくことはできず、0-1でハーフタイムへ投入した。
後半開始から積極的に前へ出ていきたかったアントラーズだったが、福岡のプレーテンポに飲み込まれ、流れを引き寄せることができない。なかなかチャンスをつくることができず、もどかしい時間が続いた。
そこで58分に、舩橋と土居をベンチに下げ、仲間とエヴェラウドをピッチへ送った。仲間は投入された直後からエネルギッシュなプレーを見せ、試合の流れを少し変化させた。ただ、福岡の堅守に苦しめられ、徐々に攻撃がトーンダウンしてしまう。
80分にはカイキとの交代で染野を投入した。激しい球際の攻防が続き、試合はヒートアップしていくが、福岡の堅守は変わらない。後半アディショナルタイムには、和泉に代えてミンテを投入したが、残された時間は少なく、このまま0-1で第1戦を終えた。
第2戦は1週間後にカシマスタジアムで「声出し応援運営検証対象試合」として行われる。力強い後押しを受けて、逆転でのプレーオフステージ突破を目指す。
【この試合のトピックス】
・特になし



・リスクを冒さずにプレーしよう。
・切り替えて逆境を乗り越えよう。
・ボールを奪った後の次のプレーを大事にしよう。
・相手のプレッシャーに負けず、積極的にチャレンジしよう。
A.3つ4つミスが起こることによって、失点へとつながってしまっている。また、プレーの軽さという部分も失点の要因にある。まずはしっかりトレーニングから落とし込んでいき、ひとつひとつ反省点をつぶしていかなければいけない。
Q.最少失点で抑えた。その部分はどう見ている?
A.試合前から福岡は失点が少ないチームだと認識していたし、タフな試合になることは分かっていた。なんとか最小失点で抑えることができた。2試合の合計スコアで決する戦いであるので、この失敗を繰り返さないようにしていく。
Q.良いゲームができているときはラフなボールも収めることができていた。上手く試合を進められなかった理由は?
A.いろいろな攻撃のバリエーションがある中で、ビハインドの状況になってしまうと、それを出していくことが厳しくなってしまう。そして、福岡はフィジカルの強い選手たちが多くいる。自分たちにとって有利な展開ではなかった。ただ、まだ90分ある。しっかりと改善していきたい。
福岡はリーグ戦では、一番失点数が少ない。その相手から得点を取るために、集中して戦っていきたい。ここ数試合、カウンターからピンチを招き、失点もしている。まずはカウンターを受けることのないように、攻撃をやり切るという部分を全員で意識していく。守備の部分でも自分を含めて、しっかりと互いにカバーしあいながら戦う。
【安西 幸輝】
福岡は堅守速攻のチームで、守備をうまく固めてくる印象がある。そこをしっかり打開していくことが必要。リーグ戦で対戦したときは、(日本代表に招集されたため不在の)上田選手が一発決めてくれて、1-0で勝った。しっかり全員で走って、連戦の中でもチーム一丸で戦いたい。
【和泉 竜司】
福岡は守備が堅いチーム。また、前線に良い選手がいて、セットプレーも警戒が必要だと思う。ただ、相手の強みを消して、弱点を突くことはもちろんだが、まずは自分たちが良いパフォーマンスを見せることが重要になる。アウェイでの戦いとなるが、焦れることなく、失点することなく、得点を取りたい。
【舩橋 佑】
福岡は守備が堅いというイメージをみんなが持っている。ただ、その守備にも弱点はある。自分の強みは、縦パスの部分とゲームメイクの部分。試合中は状況を見ながら、その弱点を突いて、ゴールまで持っていくことができるようにコントロールしていきたい。結果を出せば、周りからの信頼を得ることができるので、結果を求めていきたい。
【仲間 隼斗】
出場したら、勝っていても、負けている状況でも、チームの勝利のために必要な役割を全うしていきたい。もっともっとコンディションを上げていかなければいけないと感じるが、試合のメンバーに選ばれた以上、今できる100%を試合で見せていきたい。アウェイで、1点でも多く取るということが大事になってくる。攻める姿勢、常にゴールを狙う姿勢を見せながら、勝利を目指して戦っていく。
前半は自分のところでポケットを突く部分が4回ぐらいあった。そこで得点に繋がっていれば違っていたし、前半で同点に追いついていればまた違っていたと思う。前半に得点できなかったことによって、後半は難しい展開となってしまった。自分のところでチャンスを多く作ろうと思っていたので、点を決めきるところまで行きたかった。そこは残念な部分。2戦合計ということで、残り90分のチャンスがある。しっかり巻き返していきたい。
【鈴木 優磨】
福岡の守備は固かった。なんとか1点を取ろうという意識はチーム全体であったが、今日に関しては福岡にうまく試合を進められたと感じている。カシマスタジアムでの試合は、相手チームはなかなかうまくいかないと思っている。0-1と悪い結果ではあるが、そこまで悲観することなく、ポジティブに考えている。ホームではまた違ったゲームになると思う。綺世がいないと勝つことができないという状況は自分自身、悔しい。なんとか福岡の守備を突破して、綺世がいなくても勝てるということを証明していきたい。
【舩橋 佑】
勝たせるために、チームにプラスになるようなプレーを心がけていたが、全然うまくいかなかった。またトレーニングからしっかりやっていかなければいけない。自分の長所を出していけば、守備ブロックを崩していけるという自信はあった。狙いを明確にして攻撃をしていかないと崩すことはできない。さらにチーム全員が同じ意識でプレーできるようにしていき、第2戦へとつなげていく。
【和泉 竜司】
先に失点してしまうと、相手はさらに守備が強固になってしまう。プレーしていて難しさはあった。ただ、2戦合計で突破が決まるレギュレーションなので、あとは第2戦のホームで勝つだけ。次の試合へ向けてこの1週間で良い準備をしていく。第2戦は先に失点してしまうと、さらに苦しい状況となってしまう。失点することなく、得点を奪い、勝利していく。
【仲間 隼斗】
チームの勝利のためにと思っていたが、途中交代からチームの力になれなかったことが非常に残念。第2戦では2点以上が絶対必要になってくる。やることが明確になった。その第2戦へ向けて、チーム全員で勝利を目指して戦っていきたい。