▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ第4節、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸と対戦した。前半に三竿のゴールで先制すると、後半に優磨が追加点を奪取。神戸にボールを支配され、苦しい時間帯もあったが、全員で守り切り、2-0で完封勝利を収めた。
ホームで公式戦2連敗と苦しい状況の中で迎えた前節は1-0で柏を下し、待望の今季ホーム初勝利を掴み取った。ただ、神戸戦までは中4日と連戦が続く。1日のオフを挟み、チーム一丸で準備を進めた。
なお、試合前日にトップチーム所属3名が新型コロナウイルス感染症PCR検査で陽性反応を受けたため、Jリーグ規約に基づき当日のスクリーニング検査を実施したうえで、エントリー条件を満たした選手・スタッフを登録し、試合へ臨んだ。
先発メンバーは、GKがスンテ、最終ラインは常本、ブエノ、三竿、安西。中盤から前線には、ピトゥカ、樋口、土居、荒木、上田、優磨が名を連ねた。ベンチには、沖、ミンテ、アラーノ、和泉、仲間、中村、染野が座る。
立ち上がりは、両チームともに強度の高いプレスをかけたことで、ボールが落ち着かなかった。ただ、球際の攻防でアントラーズが上回ったことで、徐々に試合の流れを引き寄せていく。
すると、7分にセットプレーから試合が動いた。コーナーキックの流れから常本がクロスを入れると、ファーサイドのブエノが頭で折り返す。これを三竿がゴール前で菊池に競り勝ち、ヘディングシュート。見事にゴールネットを揺らしてみせた。三竿の今季初ゴールでアントラーズが先制に成功する。
先制した後、アントラーズは得点の勢いそのままに、しばらく良い流れで試合を進めることができた。しかし、徐々にボールを神戸に保持されるようになり、押し込まれる場面も出てくる。28分には、オフサイドで得点が認められなかったが、佐々木にゴールネットを揺らされ、肝を冷やした。
その後も神戸にボールを支配されたが、粘り強く守り、1点のリードを守ったまま、ハーフタイムへと入った。

後半も神戸がボールを支配したが、試合の主導権はアントラーズが握った。神戸にボールを持たせながら、粘り強く強度の高いプレスをかけ続け、ショートカウンターでゴールに迫る。
51分には樋口との交代で中村を投入。
すると、54分にその積極的な姿勢が実を結ぶ。相手のカウンターを常本とブエノで防ぐと、ここから速攻で反撃。土居がロングボールを前線に入れると、上田が菊池と競り合って、後方にボールを落とす。これに後ろから走り込んだ優磨が勢いそのままに右足を振り抜くと、強烈なシュートは相手GKの手を弾き、ゴールネットに突き刺さった。ゴールを決めた優磨は岩政コーチを指差して走り出し、抱擁を交わす。ベンチ前で歓喜の輪ができた。チームの一体感が象徴される場面だった。
2点差に広げた後も、神戸にボールを支配される展開は変わらない。しかし全員が高い守備意識を持ち、粘り強く戦い続けた。
時間の経過とともに、より深い位置まで押し込まれるようになったアントラーズ。ただ、それでも全員が集中を切らさず、我慢強く耐え凌ぐ。71分には優磨、荒木に代えて、染野、仲間を投入。83分には土居、上田をベンチに下げて、和泉、アラーノをピッチへと送り出し、守備の強度を高めた。
試合終盤に入ると、神戸が大崎や槙野を投入してパワープレーを仕掛けてきたが、ブエノと三竿を中心に守備陣が最後まで踏ん張り、ゴールを許さない。審判団の通信機器のトラブルなどがあり、後半アディショナルタイムは7分と長かったが、最後まで集中力を保ち、このまま2-0で完封勝利を収めた。
次は中3日でYBCルヴァンカップの大分戦に臨む。初戦でC大阪に敗れたため、グループステージ突破のためには、絶対に勝利が必要な一戦だ。チーム一丸で最善の準備を尽くし、大分へ乗り込む。
【この試合のトピックス】
・三竿が今季リーグ戦初ゴール
・優磨が今季リーグ戦2ゴール目
・優磨がリーグ戦通算100試合出場



・攻めているときのリスクマネジメントを忘れないこと。
・怖がらずに、一人ひとりがボールを受けにいこう。
・相手の背後をついていく。
・チャンスがあれば足を振っていこう。
試合は、開始早々に得点を取ることができたが、そのゴールがチームの足取りを重くしてしまったと感じている。前半は自分たちの狙っていた形を作れなかった。後半は攻守どちらも修正をかけて臨んだ。ある程度自分たちがコントロールできていた。
選手たちが神戸戦の勝ち方というものをしっかりと見つけながら戦ってくれた。それが勝利へとつながった。
Q.両CBの評価は?
A.健斗に関しては、キャンプからボランチとCBどちらもできるように調整してもらっていた。最初は苦労していたが、徐々にフィットしていき、十分CBでも任せることができる選手だというパフォーマンスを見せてくれた。
この試合は早い段階から健斗をCBで使おうと決めていた。そのぐらい健斗のことを信頼している。健斗がいることでチームに安心感を与えてくれていた。今日はゴールだけではなく、全体のマネジメントという部分でも助けられた。
ブエノに関しては、コンディションを上げていくのに少し時間がかかったが、ここ数週間は良い状態でトレーニングができていたので、神戸戦か大分戦でいこうという話はしていた。
今回の試合で起用したが、非常に良いパフォーマンスだった。「ブエノの人生においてひとつの大きなチャンスだ」という話を試合前にしていた。そのチャンスをしっかりとつかみ取った。
ここからさらにCBの競争が熾烈になってくる。その状況を作ることができた。無失点に抑えたことだけではなく、2人のパフォーマンスも非常に素晴らしかった。
Q.2点目を決めた優磨選手が自分のもとへ走ってきた時、どのような感情を抱いた?
A.リーグ戦ではここが僕の一区切りだと試合前に話していたし、しっかりと連勝をして締めくくりたいとも話していた。それに対して選手みんなが応えてくれた。僕への接し方は難しかったと思う。その中でもみんなが僕についてきてくれて、ひとつにまとまり、フットボールを楽しんでくれた。その集大成が今日の勝利へとつながった。指導者として非常に嬉しい瞬間だった。
Q.レネ監督が来日できない中、指揮を執ったのは短い期間だったが、チームは成長できたと感じている?
A.まだまだ。今日の試合を観ていても、もっと自信を持って相手のプレッシャーを外してプレーしていけるようにやっていかなければいけない。ただ、選手たちが新しいフットボールに対して、非常に前向きに取り組み、楽しんでくれて、僕の言葉を理解してくれた。気合を入れて、毎日取り組んでくれた。チームの一体感は作ることができたと感じている。
神戸には技術の高い選手が揃っているが、チームとしても個人としても“戦う”という部分で負けなければ、自分たちのフットボールができると思う。しっかりと勝ちきって、勝負強さを見せていきたい。総力戦になると思うが、絶対にマイナスな部分は見せない。誰が出ても強いアントラーズというところを体現していきたい。
【ブエノ】
神戸は、以前、所属していたことがあるチームなので、絶対に負けたくないし、いつも以上に勝ちたいという思いが強い。アウェイで難しい試合になると思うが、この試合へ向けてみんなで良い準備をしてきた。神戸には非常に能力の高い選手が多くいるが、その相手に対しても、しっかりと勝って、勝ち点3を鹿嶋に持って帰りたい。
【荒木 遼太郎】
前節は勝利して、チームが勢いに乗っているので、このままアウェイでも良いコンディションを保って戦いたい。相手に合わせることなく、自分たちのフットボールを貫き、圧倒して勝ちたいと思う。アウェイでもファン・サポーターの皆さんとともに戦い、勝ち点3を鹿嶋に持ち帰りたい。
セットプレーのこぼれ球を拾ったツネがクロスを上げた瞬間に、自分が大きく膨らむことによって相手の目線から外れることができると思っていた。ブエノであれば、絶対に競り勝つと信じて入り込んだ。少しでもボールに触れば、ゴールという場面だった。ヘディングの強い相手DFに対して、その上からヘディングできたこと嬉しかった。前節からCBが2人とも代わったが、チームとして“誰が出ても必ず勝つ“という部分は変わらないと思っていた。お互いが助け合いながら無失点で勝利できた。チーム力を上げていくうえで重要な勝利となった。
【鈴木 優磨】
2点目の場面は、上手く僕のもとにボールがこぼれてきて、タイミングよく右足を振り抜いて決めることができた。プレッシャーのある中、大樹さんとともにリーグ戦ここまで3勝と、良いスタートを切ることができた。大樹さんは嬉しいだろうし、僕たち選手も非常に自信を持ってプレーすることができている。