
序盤での不運な2失点をはね返し、鹿島がチーム一丸となって見事な逆転勝利を収めた。これが公式戦5試合振りの勝利、ナビスコカップでは2007年以来4年振りの準決勝進出を決めた。
試合開始直後の1分、先ずは最初の不運が鹿島に訪れる。相手GK飯倉が蹴ったロングフィードを降りしきる雨と風の中、中田が落下地点を予測することが出来ずに頭へ当ててしまい、これがオウンゴールとなる。続いては11分、この試合が6月18日の磐田戦以来の先発出場となる柴崎が不用意なバックパスを出してしまい、これを処理しようとした中田が渡邉を倒し、PKを献上してしまう。これを倒された渡邉にあっさりと決められ、鹿島は11分にして2点のビハインドを背負う。
その後、前半は追いつきたい気持ちが強すぎるのか、なかなかボールを前に進めることが出来ずに45分を戦い終えた。
しかし後半に入り、田代がピッチに立つと鹿島は生まれ変わったようにゲームをコントロールし始める。先ずは49分、FKのこぼれ球を大迫が拾い粘った末に興梠へパス。このボールを受けた興梠は反転しながらDF中澤のカバーをかわし横浜FMゴールに叩き込む。このゴールで勢いがついた鹿島はその後も横浜FMを攻め立てる。
そして73分、曽ヶ端のフィードを受けた大迫が得意のドリブルから強烈なミドルシュートを放つ。これが左ポストに当たり、そのままゴールイン。若きエースが待望の同点ゴールを決めた。
結局この激闘は90分で決着がつかずに延長戦へと突入する。そこでも気持ちの面で横浜FMを上回る鹿島が何度もチャンスを作る。そして延長後半となる111分、小笠原のボール奪取から右サイドの新井場がゴール前を見て絶妙なクロスを上げる。これを田代が得意のヘッドで叩き込み、ついに全員の執念でゲームを逆転した。
最後は横浜FMに押されるも、曽ヶ端が谷口のヘディングシュートを横っ飛びで止めるなど守備の面でも集中を切らさず、120分間を戦い抜いた。不運もありながら、全員が一丸となって勝ち取った3-2という逆転勝利。これで鹿島は2007年以来4年ぶりとなるナビスコカップ準決勝進出を決めた。対するのは、昨季のリーグ王者であり今季、鹿島はまだ一度も勝っていない名古屋。先ずはこの一戦を制し、10月29日の国立へ駒を進めたいものだ。


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・激しい雨と風を逆手にとって、悪コンディションを味方につけよう。
・積極的にサイドを使って、相手DFを横に引きのばそう。
・奪ったボールをもっときちんと繋いでいくこと。
・自陣のファールに気をつけること。
アントラーズはタイトルをとらないといけないチーム。ホームなので優勝するために戦う。
【田代 有三】
リーグ戦から切り替えてやる。引きずっていたら、同じような試合になってしまう。リーグ戦も大事だけど、近くにある戦いはナビスコカップ。3回勝てば優勝できる。モチベーションを高く持たないといけない。勝って良い雰囲気になるようにしたい。
【曽ヶ端 準】
ナビスコカップはいつもと変わらず、タイトルを取りに行きたい。ホームの利を活かせれれば良いと思う。PK戦は相手のデータが必要になる。それが良い結果になる時もあるし、逆になる時もある。その駆け引きが面白いんだけど、PK戦にならない方が良い。
【小谷野 顕治】
出場するチャンスがあったら、自分の持ち味を出す。満男さんらベテラン選手と練習をやって、やる事がわかった事もあるので、ドリブルとか積極的なプレーをしたい。トーナメント戦なので気持ちを引き締めて戦いたいと思う。
【中田 浩二】
柏戦から切り替えてやる。ナビスコカップは狙えるタイトルだし、ホームなので多少のアドバンテージはあると思う。勝って次に進めるようにしたい。ホーム3連戦に来てくれたサポーターへ、勝利を見せられなく不甲斐なかった。横浜FM戦では勝利を見せたい。
【岩政 大樹】
選手にとって一発勝負は分かりやすくて良い。横浜FMも調子が悪いと言っても、それはお互い様。ホームで3試合で勝ち点2では、調子が良いなんて言えない。チームとして勝ち切れていない。リズムが悪い。ハードワークは出来ていると思う。辛抱強く戦って良いリズムを戻したいと思う。
90分で勝ちたかった。2点先行されると難しい試合になる。リーグ戦でもカップ戦でも、いつも通り同じことをやった。2失点して毎回ひっくり返せる訳ではないので先制したい。自分のプレーは良くない。
【興梠 慎三】
もう1点取れていた。前回の得点から3ヵ月も経っている。ループシュートのシーンは、もっと前に運べば良かったかもしれない。勢いで蹴った。目の前にあるタイトルは、ナビスコカップなので狙いたい。いつもDFに助けられているので、そのミスを取り返したいと思ってやった。良い時間に1点を取れたと思う。
【田代 有三】
リーグ戦は得点のチャンスがあったが逃してきた。ここで1本決められて良かった。また次が戦えるので勝てるように準備をしたい。決勝にいかないと意味がない。勝つという強い気持ちを持って臨みたい。
※大迫選手、中田選手のコメントはアントラーズモバイルでご覧ください!