▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第4節、カシマスタジアムでサンフレッチェ広島と対戦した。前半に先制点を奪われると広島の堅固な守備に苦しみ、なかなかチャンスをつくれない。それでも、後半に荒木がリーグ戦3試合連続ゴールとなる同点弾を決めて、1-1の引き分けで試合を終えた。
前節は荒木遼太郎の2ゴールと町田のゴールで3-1と湘南を下し、今季リーグ戦初勝利を飾った。ザーゴ監督が試合後に「まず勝つことが重要だった。ホームで勝つという目的は達成できた」と語っていたとおり、勝利という結果を得られたことは何よりの収穫だ。
ただ、勝利の喜びに浸る時間はない。すぐに中2日でホーム広島戦が控えている。指揮官も「週末にはまたリーグ戦がある。そこに向かって準備をして、またホームでしっかり勝って終わるという目標を達成できるようにしていく」と語り、すぐに次節へ意識を切り替えていた。
先発メンバーは湘南戦から3人を変更した。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から小泉、犬飼、町田、杉岡が入った。ボランチは三竿とレオがコンビを組み、サイドハーフは右がアラーノ、左に荒木遼太郎、前線は土居とエヴェラウドが務める。ベンチには、スンテ、関川、永木、和泉、遠藤、松村、染野が座った。
強い雨が降りしきる中、広島のキックオフで始まった。立ち上がり、シンプルに裏へロングボールを蹴ってきた広島に対し、アントラーズの守備陣は落ち着いて対応する。攻撃面ではリスクを回避しながらも後方から丁寧にビルドアップし、ボールをうまく動かしながら攻撃していった。前半序盤の主導権はアントラーズが握る。
17分にはこの試合初めての決定機が訪れた。広島の縦パスを杉岡がカットすると、荒木からエヴェラウドへパスが渡り、エヴェラウドが対峙した相手をキックフェイントで交わす。ペナルティエリア手前から鋭いシュートを放ったが、これは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれた。
押し気味に試合を進めていたアントラーズだったが、不用意なファウルで広島に時間を与えてしまい、攻撃の流れが途切れる。すると、30分に試合が動いた。ロングボールからドウグラス ヴィエイラに起点をつくられると、パスを受けた浅野にペナルティエリア手前からミドルシュートを決められた。先制点は広島に奪われてしまう。
失点を喫したアントラーズだが焦ることなくボールを動かし、幅を広く使った攻撃を仕掛ける。しかし、広島が両サイドハーフを最終ラインまで下げて、守備的な「6-3-1」の布陣を敷いたことで、アントラーズはなかなか決定機をつくれなかった。前半はこのまま最後まで攻略できず、0-1でハーフタイムに突入した。
早く同点に追いつきたいアントラーズだったが、後半立ち上がりはなかなかリズムが掴めない。すると、55分にピンチをつくられた。自陣でのボールロストからカウンターを喰らい、ペナルティエリア内で浅野に決定的なシュートを放たれる。だが、このシュートは沖が見事にセーブし、追加点を許さなかった。
守護神の好セーブで試合の流れが変わった。川辺のミドルシュートがクロスバーに当たるなど、広島のカウンターを喰らう場面もあったが、ボールを効果的に動かしながら、何度も広島のゴール前まで迫り、波状攻撃を仕掛けた。
すると、69分に試合が動く。三竿の縦パスを荒木がダイレクトで流すと、アラーノ、土居、エヴェラウドと細かく繋ぎ、最後は裏へ抜け出した荒木に渡る。荒木は反転しながらうまく左足でトラップすると、回転しながら右足を振り抜いた。シュートはゴール左に決まり、アントラーズが同点に追いついた。
得点直後にアントラーズが選手交代を行う。71分、リーグ戦3試合連続ゴールを決めた荒木に代わって和泉、1枚イエローカードをもらっていたレオに代えて遠藤をピッチへ送った。さらに78分にはアラーノとの交代で永木、84分には土居との交代で染野を投入した。
試合終盤はアントラーズがさらに攻撃的な姿勢を強め、ゴールに迫る。しかし、広島の粘り強い守備を崩しきれない。89分には永木のクロスにエヴェラウドがゴール前で合わせるも、シュートは枠を捉えることができなかった。このまま最後まで得点を奪えず、1-1の引き分けで試合を終えた。
次は中3日でリーグ第5節福岡戦だ。今季初のアウェイゲームで勝ち点3を奪うべく、最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・荒木がリーグ戦3試合連続ゴール



・ミドルシュートをもっと意識的に打とう。
・冷静にプレーし、チャンスを確実に決めよう!
・攻撃はサイドをもっと使っていくこと。
・勇気をもってボールをつないでいこう!
Q.今日の勝ち点1という結果についてどう評価している?
A.勝ち点2を失ったという思いでいる。前半でシュート1本と後半にもシュート1本あって、沖選手がセーブをしていい仕事をしてくれた。それ以外は自分たちがやるべきことをやり続けた結果、得点をすることができた。今後も今回のような相手が出てくる。僕が指導し続けている、はやいパス交換や相手の嫌がるところへ侵入して、そこにパスを供給することをもっと突き詰めていかないといけない。今はその質を向上していかないといけない。
広島戦は非常に難しい戦いになる。しっかり準備していくのはもちろん、試合に出ている選手、出ていない選手が同じ気持ちで準備していかなければいけない。優勝に近づくためにはチームの総合力が大事になってくる。
【町田 浩樹】
広島は前線に大きくて強い外国籍選手がいる。そこはDFとしてケアしなくてはいけないところ。勝って連勝してチームに勢いを与えられるようにしていきたい。
ホームだったので、勝たないといけない試合だった。そういう意味では悔しい試合になった。自分が出ることによって、チームに推進力を与えて結果をもたらしたかった。残念な結果になった。自信を持ってしっかりとやれた部分もある。ただ、最後のクロスなど、あと一歩の精度が足りなかった。そこを得点につなげていくなど、もっと結果にこだわらないといけない。
【荒木 遼太郎】
(ゴールシーンを振り返ると)健斗君からパスをもらうときに、アラーノは見えていた。もらってワンタッチで出して、そこから土居選手、エヴェラウド選手とつないで、自分が走ればパスが出てくると思っていた。エヴェラウド選手がうまくパスを出してくれた。結果を出して、それを継続することが大事。次の試合も結果を残せるよう、チームのために頑張りたい。