▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第33節、アントラーズは味の素スタジアムでFC東京と対戦した。前半終了間際にセットプレーからカイキが先制点を決めると、後半にカウンターから上田が追加点を奪い、アントラーズがリードを2点に広げる。その後、FC東京に1点を返されたが、最後までチーム一丸で守り抜き、2-1で勝利を飾った。
10月2日の横浜FC戦を終えた選手たちはつかの間の休息を終え、トレーニングを再開した。次のFC東京戦までの時間は3週間。守備戦術の強化を重点的に行い、チームの完成度を高めた。

先発はGKが沖、最終ラインは右から常本、関川、町田、安西、ボランチは三竿とピトゥカのコンビ、前線はアラーノ、カイキ、土居、上田が入った。そして、ベンチにはスンテ、広瀬、レオ、和泉、荒木、遠藤、染野が座った。
立ち上がりはFC東京に押し込まれる展開となり、決定的なピンチも訪れる。ただ、嫌な時間帯を無失点で凌ぐと、今度はアントラーズにチャンスが訪れた。

5分、コーナーキックをピトゥカが蹴ると、町田が足で合わせてシュートする。このボールがディエゴ オリヴェイラの手に当たったあと混戦になり、こぼれ球を先に触った関川がディエゴ オリヴェイラに足を蹴られた。ただ、これはノーファウルの判定となり、PKにはならなかった。
その後、両チームともに縦に速い攻撃でゴールへ迫り、決定機を得る。ただ、得点は生まれず、互いに主導権を譲らなかった。また時間の経過とともに、球際の攻防は激しさを増し、接触プレーが増える。プレーが中断する場面が目立ち、試合の流れは何度も分断された。
それでも、37分にアントラーズがカウンターから決定機をつくる。安西が左サイドから中央へドリブルで駆けあがると、ペナルティエリア手前中央のアラーノへパスが渡る。アラーノが上田へスルーパスを出すと、上田が斜めに走りながら体を捻ってシュートする。相手に当たったボールはゴール前へこぼれ、土居が懸命に体を伸ばして触るが、惜しくもシュートを枠に飛ばすことができなかった。
チャンスを逸したアントラーズだったが、前半アディショナルタイムにセットプレーから先制点を奪った。右サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーのピトゥカが絶妙なクロスを入れる。これをニアサイドでカイキがヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。前半終了間際にアントラーズが先制に成功し、このまま1-0でハーフタイムに突入した。
後半開始から三竿に代えてレオをピッチへ送る。高い強度のプレーが連続し、攻守の切り替えの激しい展開が続いた。
時間の経過とともに、アントラーズがボールを支配できるようになり、主導権を手繰り寄せる。相手SBの裏のスペースを積極的に狙い、連続攻撃を仕掛けた。ただ、アントラーズの時間帯は長く続かず、すぐに一進一退の攻防に戻った。
それでも、65分にカウンターから追加点が生まれた。アラーノが右サイドのスペースでボールを受けると、前方の土居へスルーパスを送る。土居は寄せてきたジョアン オマリの前にうまく入り、ペナルティエリア内へ進入すると、ゴール前の上田へラストパスを送る。上田のダイレクトシュートはうまくミートできず、相手のブロックに遭ったが、跳ね返ってこぼれたボールを冷静にシュートし、ゴールネットへ突き刺した。上田のリーグ戦3試合連続ゴールでリードを2点に広げる。
しかし、75分に隙を突かれてしまう。右サイド深い位置から長友にクロスを供給されると、ファーサイドでボールを拾った中村拓海に再びゴール前へクロスを入れられる。これを渡邊凌磨にボレーシュートされ、ゴールネットを揺らされてしまった。アントラーズのリードは1点差に戻る。
失点直後の76分、アントラーズはカイキと土居をベンチに下げ、和泉と荒木をピッチへ送った。
その後は落ち着いた試合展開となったが、83分にアントラーズがカウンターから決定機をつくる。レオのスルーパスから荒木がスペースへ抜け出すと、ゴール前までドリブルで運び、シュートを放つ。しかし、枠に飛ばすことはできず、追加点とはならなかった。
直後にアントラーズはアラーノとの交代で染野を投入。その後、選手全員が体を張り、チーム一丸で時計の針を進めた。
そして、ついに歓喜のホイッスルが鳴った。アントラーズが2-1でFC東京を下し、アウェイで価値ある勝ち点3を獲得した。
次は中3日で天皇杯準々決勝の川崎F戦に臨む。勝利のみが求められる重要な一戦に向けて、チーム全員で最善の準備を尽くす。
【この試合のトピックス】
・カイキが今季リーグ戦3ゴール目
・上田がリーグ戦3試合連続ゴールとなる13ゴール目



・風の向きが変わるので、意識してプレーしよう。
・後半立ち上がりから、集中して入ろう。
・切り替えて、まずは1点を奪いに行こう。
お互いに勝利を意識し、ゴール、相手の背後を積極的に狙うようなスピーディーな展開、球際の激しいゲームとなった。その中で、いい状態でボールを奪ったチームが攻撃の形を作っていくことができるという流れだった。
風があった中で、いやなところにボールを送られる場面もあったが、逆に風に乗せて素早く攻め込むこともできた。前半のいい時間に得点を取ることができた。セットプレーだったが、われわれにとって非常に良い時間帯でのゴールだった。後半は、守りに行くのではなく、もう一度ゴールを取りにいった。攻め込まれる時間帯もあったが、守り抜いてカウンターからいい形で追加点を奪うことができた。
選手たちが「勝ちたい」という気持ちを表現してくれたし、チームが一つになっていたと感じる。今後につながるゲームとなった。次は天皇杯がある。そこに向けて再びいい準備をしていきたい。
Q.前半はロングボールが多かった。狙い通りの形だった?
A.FC東京が前線からボールを奪いに来ることは予想ができていた。前線から圧力がかかっていたので、後方でパスをつなぐというよりも、自分たちが前でボールを収めてゲームを作っていきたいという思いがあった。
試合の入りの部分は意識していきたい。入りで試合展開が決まってくる。ひとりひとりの最初のプレーを意識して、気持ちをこめて戦っていきたい。個人的には明治大学の先輩でもあり、世界を経験してきた長友さんと対峙できることが楽しみ。そこで自分が何ができるか。球際で勝負していきたい。
【荒木 遼太郎】
FC東京は、前線に強力な選手が多い印象がある。まずは守備から入って、相手の隙を見ながら攻撃していきたい。味の素スタジアムはプロ初先発した思い出のあるスタジアム。その試合ではアシストすることもできた。またこのスタジアムで結果を残したい。
(ゴールの場面は)ピトゥカから良いボールがきた。そのボールに対して、うまくニアサイドへ入り込むことができたことが先制点につながったと思う。3週間の準備期間で積み重ねてきたことが良い結果へとつながった。チームにとって非常に大きな勝利となった。今後も勝利を継続していくことが大事になる。
【上田 綺世】
ゴールの場面は、1発で決めきることができれば良かったが、また自分の前にボールがこぼれてきたので、あとは決めるだけだった。カウンターからの攻撃では、前への推進力を持ってみんながプレーできていた。