▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第30節、アントラーズはヨドコウ桜スタジアムでセレッソ大阪と対戦した。先制点を許す苦しい展開となったが、上田が2ゴールを決め、逆転勝利した。
直近の川崎F戦は、逆転負けという悔しい結果に終わった。簡単に受け入れられる敗戦ではないが、次のC大阪戦までは中3日と時間がない。試合翌日からすぐに気持ちを切り替え、チーム一丸で準備を進めた。
先発はGKが沖、最終ラインは右から常本、関川、町田、安西、ボランチは三竿とピトゥカのコンビ、前線はアラーノ、松村、土居、カイキが入った。そして、ベンチには、早川、広瀬、レオ、和泉、荒木、遠藤、上田が座った。
立ち上がりは両チームともに主導権を掴みきれず、拮抗した展開となる。互いに攻守の切り替えは早いものの、プレーの精度と速度が上がらず、決定機には至らない。
それでもアントラーズは、時間の経過とともにボール支配率を高める。中央から左サイドへ展開し、再三のクロスでチャンスをつくった。しかし、最終局面で精度が上がらず、得点を奪えなかった。
前半終盤も、相手の守備強度が低い左サイドを起点に、余裕を持ってボールを動かすことができた。しかし、得点を奪えないまま、時計の針が進む。ただ、攻撃から守備へスムーズに移行したことで、相手のカウンターは許さなかった。C大阪にチャンスらしいチャンスを許さず、前半を0-0で終える。
後半に入っても、試合の流れは変わらなかった。相手の守備強度が低い左サイドから攻撃を仕掛けてチャンスをつくるも、精度と速度が上がらず、得点を奪うことができない。54分には、カウンターから松村が左サイドを独力で突破してシュートしたが、相手GKにセーブされ、得点を奪うことができなかった。
もどかしい展開が続く中、56分にアラーノ、カイキ、土居をベンチに下げ、荒木、上田、和泉をピッチへ送った。
すると、58分に試合が動く。ゴールキックのロングボールを跳ね返されると、アントラーズの三竿とピトゥカ、C大阪の原川と加藤が密集し、4人でボールを奪い合う。この攻防を制したのは原川だった。原川はドリブルで運び、サイドの乾に展開。乾のスルーパスから裏へ走り込んだ原川に抜け出され、ワンタッチシュートでゴールに流し込まれてしまう。0-1と先制を許す展開となった。
失点後はややC大阪のペースとなった。ただ、アントラーズも程なくして冷静さを取り戻す。トップ下に入った荒木が左サイドに流れてチャンスを演出し、チームに勢いをもたらした。
すると、66分に同点弾が生まれる。上田のポストプレーから荒木がつなぎ、三竿が左サイドの松村へ展開する。松村は少しドリブルしてから、後方のサポートに入った三竿に戻すと、三竿はファーサイドへクロスを入れる。これが和泉に渡り、ワントラップから浮き球のパスをゴール前に送ると、上田が頭で合わせた。ヘディングシュートはサイドネットに吸い込まれ、アントラーズが1-1と同点に追いつく。
76分に松村との交代で遠藤を投入した。遠藤は右サイドに入り、和泉が左サイドにポジションを移す。
押し気味に試合を進めるアントラーズだったが、80分に一瞬の隙が生まれてしまう。西川のマークについていた関川が1本の縦パスで入れ替わられると、西川にペナルティエリア内までドリブルで運ばれ、シュートされる。ただ、このシュートは沖がブロックし、こぼれ球に詰めた中島のシュートもセーブした。沖の立て続けのビッグセーブで失点を免れる。
すると、ピンチを凌いだ直後にチャンスが訪れる。右サイドで遠藤が起点をつくると、ペナルティエリア内へアウトサイドでパスを送る。これを動きながら受けた上田が、瀬古に倒され、アントラーズにPKが与えられた。82分、このPKを獲得した上田が自らキッカーを務める。上田はゆっくりとした助走から冷静に右隅へ決め、アントラーズが逆転に成功した。
84分にピトゥカとの交代でレオをピッチへ送る。このまま危なげなく試合を締めくくりたかったアントラーズだが、89分に肝を冷やす。原川が蹴ったコーナーキックをゴール前で瀬古に先に触られると、ファーサイドに流れたボールを西川に合わされ、ゴールネットを揺らされる。ただ、これは西川がオフサイドとなり、辛くも失点にはならなかった。
後半アディショナルタイムもC大阪に押し込まれ、再三のピンチを招いたが、チーム一丸でなんとかゴールを死守し、得点を許さなかった。そして、このまま試合終了を迎え、2-1で勝利。アウェイで価値ある勝ち点3を掴み取った。
次は中5日で横浜FCと対戦する。ホームで勝利を飾るべく、チーム全員で最善の準備を尽くす。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦ゴール数を11に伸ばす
・アラーノがリーグ戦通算50試合出場
・遠藤がリーグ戦通算300試合出場



・ディフェンスラインの背後に落ちるボールの処理をしっかりしよう。
・前線に入ったボールをしっかりフィニッシュに持っていこう。
・後半も苦しい時間帯があるが、自分たちのプレーを続けよう。
・全員で声を掛け合って、絶対にホームで勝とう。
非常に難しいゲームだったが、苦しい時間帯となっても諦めることなく、選手たちは頑張ってくれた。本当に感謝したい。
全体的にわれわれがボールを保持する時間が多かったが、なかなかゴールを奪うことができなかった。早めに選手交代を行ったあと失点をしてしまい、さらに難しい状況にしてしまった。ただ、選手たちが“この状況をなんとかしたい“という気持ちを見せてくれた。
「いいゲームをしても勝てない」ではなく、勝利へと変えるべく努力をしてくれた。それが結果へとつながった。
Q.2ゴールを決めた上田選手の評価は?
A.さまざまなタスクがある中で、ゴールを決めてチームを勝たせるという部分にこだわってプレーしてくれている。今日の試合ではチームを助けるプレーをしてくれた。これを続けていくということが大事になる。
Q.川崎F戦からはどのような部分に変化があった?
A.悔しい思いをしないためには、日々の取り組む姿勢を変えていかなければいけないという話を選手たちにした。選手たちはこの3日間、質や強度高くトレーニングをしてくれた。前回の悔しさをバネに、選手たちが一生懸命取り組んでくれたと思っている。
Q.今日の勝利はどのような意味を持つ?
A.この勝利は非常に大きい。ただ、これで満足してはいけない。自分たちの流れの場面で、スコアの面でもリードしていけるようにしていかなければいけない。
C大阪は若い選手とベテランの選手が融合しているという印象。どういう試合になるかはやってみないと分からない部分もあるが、要所を抑えて、自分たちの時間をつくることができれば、得点は取れると思う。みんなで共有しながらプレーしていきたい。
【アルトゥール カイキ】
攻撃の選手である以上、ゴールという結果を求められているし、求め続けている。相手ゴールの近いところで結果につなげるというところを意識しながらプレーしたい。味方には高いクオリティの選手たちがいるので、スペースを見つけて、結果につなげたい。
【関川 郁万】
C大阪には、ビルドアップの上手い選手がいて、ボールを保持しながら敵陣へと侵入してくる。前線にも良い選手が揃っている。まずは対峙する選手に負けない。相手のビルドアップに対してのプレッシャーをしっかりかけていきたい。
試合の立ち上がりから積極的にプレーすることができた。勝つことができてホッとしている。アウェイ、そして、アントラーズのファン・サポーターがいないという難しい試合の中だったが、勝ちきることができた。チームにとって、大きな勝利となった。
【上田 綺世】
0-0の状況だったので、背後に抜け出す動きや献身的な守備など、状況に応じたプレーをしてチームを助けていきたいという意識でピッチに入った。現在、チームは理想的な順位にいないし、僕が望んでいた状況ではない。まだまだ足りないと思っている。試合に出て点を決めるということを継続的にしていかなければいけないと思っている。