▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第29節、カシマスタジアムでガンバ大阪と対戦した。前半は0-0で折り返したが、後半に上田、アラーノ、土居がゴールを決める。その後、PKで1失点したものの、3-1で勝利し、公式戦4試合ぶりの勝利を飾った。
9月11日の福岡戦に敗れ、公式戦3連敗となったが、チームは下を向くことなく、ポジティブに準備を進めた。相馬監督も「3連敗といい流れではないが、その嫌な流れを忘れる」と語り、「サポーターの前でプレーできるので、しっかりとピッチで躍動できるようなメンタリティを持って試合へと挑む」と意気込んだ。
なお、G大阪戦は有観客での開催となったが、茨城県からの要請を踏まえ、入場ゲートを県内外の来場者で区分した運用を行った。
また、この試合は「CONNECT スペシャルマッチ ~はじめよう、未来のためにできること~」として、さまざまなイベントが開催された。
先発はGKが沖、最終ラインは右から広瀬、関川、町田、安西、ボランチは三竿とピトゥカのコンビ、前線はアラーノ、和泉、荒木、上田が入った。そして、ベンチには、スンテ、永戸、林、土居、カイキ、松村、エヴェラウドが座る。
立ち上がりからアントラーズは精力的なプレーで、G大阪の高い最終ラインの裏を積極的に狙う。久々の出場となった選手たちが躍動し、広瀬が攻撃の起点となれば、アラーノは2列目からの飛び出しで相手の脅威となり、関川と町田も安定したプレーをみせた。決定機の数こそ少なかったが、G大阪にチャンスらしいチャンスをつくらせず、押し気味に試合を進める。

しかし、アントラーズは試合の主導権を掌握するも、なかなかゴールを奪うことができない。ただ、それでも攻守の切り替えとリスクマネジメントは徹底し、関川と町田が安定してピンチの芽を潰した。
そして、このまま0-0でハーフタイムに突入する。
後半もアントラーズがアグレッシブな姿勢をみせる。すると、47分にいきなりチャンスをつくった。ピトゥカとアラーノが素早い攻守の切り替えで相手を挟み込み、ボールを奪うと、アラーノが絶妙なグラウンダーのスルーパスを送る。これを受けたのはファーサイドに走り込んだ和泉。しかし、和泉のファーストタッチが大きくなり、相手GKに寄せられ、シュートをセーブされてしまった。
決定機を逸したアントラーズだが、すぐにまたチャンスをつくる。52分、自陣で関川がボールを奪い、ピトゥカへつなぐ。ピトゥカは自陣からペナルティエリア内までドリブルで運び、左側を追い越した荒木へパスを送った。荒木が左足でシュートを放つと、これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球を上田が押し込み、ゴールネットを揺らす。待望の先制に成功した。
勢いづくアントラーズは、60分に追加点を奪う。荒木からのパスを受けた広瀬が右サイド深い位置からクロスを入れると、ペナルティエリア内に進入したアラーノがドンピシャで合わせる。ヘディングシュートはゴールネットに吸い込まれ、アントラーズがリードを2点差に広げた。
さらに63分にも決定機をつくる。ペナルティエリア手前で細かくパスをつなぐと、ボールを受けたアラーノが絶妙なアウトサイドキックで浮き球のパスを送る。これを荒木がヘディングで合わせたが、シュートは惜しくもポストに当たり、3点目とはならなかった。
良い流れのなかで、先に交代カードを切ったのはアントラーズだった。67分に荒木と和泉をベンチに下げ、土居と松村をピッチへ送った。
すると73分に追加点が生まれる。自陣ペナルティエリア内でボールを奪うと、広瀬が冷静にクリアせずにアラーノへとつなぐ。アラーノからのパスを受けた土居はドリブルでペナルティエリア手前まで持ち運び、左足を振り抜いた。鋭いシュートはゴールネットに突き刺さり、アントラーズがリードを3点差に広げる。
しかし、77分に一瞬の隙が生まれる。関川が浮き球の処理を誤り、チアゴ アウベスにボールを奪われると、関川がチアゴ アウベスをペナルティエリア内で倒してしまう。これがファウルの判定となり、G大阪にPKが与えられた。80分、このPKをチアゴ アウベスに決められ、3-1とスコアが動いた。
失点直後の80分、上田とアラーノをベンチに下げ、エヴェラウドとカイキを投入した。さらに後半アディショナルタイムには、安西に代えて永戸を投入する。
終盤はG大阪に攻め込まれる場面も多くなり、ゲームマネジメントの面では課題が残る内容となったが、2失点目を許すことなく、このまま3-1で勝利を飾った。
次は中3日で川崎Fと対戦する。難しい試合展開となることが予想されるが、舞台は再び我らがホーム、カシマスタジアムだ。最善の準備を尽くし、勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦9得点目を記録
・アラーノが今季リーグ戦2得点を記録
・土居が今季リーグ戦5得点目を記録
・安西がJ1通算50試合出場
・アラーノがLIXIL賞を受賞



・フィニッシュにつなげる数をもっとふやそう。
・この試合に勝つため、全体のパワーをもう一段あげよう!
・ボールを持った時は周りのサポートを早くしてパスを繋いでいこう。
・アグレッシブに守備から攻撃に出ていくことをもう一回全体で繰り返しやろう。
エネルギー、パワーを持って入りたいと話していたなかで、前半から選手たちはそのパワーを出してくれていたと思う。しかし、多少の単調さがあった。お互いに勝ちがないチーム同士で、出しているパワーが空回りしている部分があったと思う。
ただ、「このままでは難しい」とハーフタイムに話し、後半のピッチへと送り出した。立ち上がりのところから相手を押し込み、ボックスのなかに入っていくことにエネルギーを使えるようになった。その流れから、先制点を取れた。
点をとってからは相手も前に出てきて、われわれも前に出やすくなったところもあるが、やはり公式戦3試合で点を取れていなかったこともあり、1点目が取れるまでは重さや固さがあったと改めて思う。1点をとってからいろいろな意味で、攻撃のアイデアが出てきたり、タイミングが合う機会が増えたと感じている。そこを次のゲームにつなげていきたいと思う。
本来であれば3-0で終わりたかったが、そこは反省すべきところとして、現状を受け入れて、次の相手である川崎F相手に持っているものをすべてぶつけていく。今日と同じようにファン・サポーターの皆さんと一緒に喜べるように頑張りたい。
Q.前節から4選手を入れ替えた。どのような狙いがあった?
A.相手との噛み合わせも含め、狙いを持ったなかでエネルギーを持っていた選手。点が取れていないなかで、重苦しさや固さがあったと思うので、そこにもうひとつおもいきりというか、ダメでも何度でもチャレンジして風穴を開けに行くエネルギーがある選手に変更するという狙いがあった。
Q.今日で元気を取り戻したと考える?
A.抽象的な話になるが、観ている人がパワーを感じるような勝利やゴールに向かってより前へのエネルギーを感じられるように準備してきたつもり。それでも重さはあったと思う。ただ、この世界は1点や1勝がチームにとって大きなエネルギーになる。これをいい方向へと繋げていけるようにしていく。すぐにゲームがあるが、そこでそのエネルギーを使っていきたい。
G大阪は、しっかりと守備に人数をかけてブロックを作ってくる。さまざまな陣形でプレーするので、引き出しが多いチームだと思う。是が非でも勝ちたい。ただ、簡単な試合になるとは思っていない。そのような拮抗した試合をものにすることで、上の順位に行けると思う。結果を求めてプレーしていきたい。
【沖 悠哉】
相手はミドルレンジからのシュートを狙ってくる。そして、前線にヘディングの強い選手がいたりと、特長のある選手が多い。要所要所で自由にプレーをさせることなく、自分たちに流れを持ってきて、最終的に勝利を掴みにいく。
【関川 郁万】
相手には強さや高さを兼ね備えた選手がいる。ただ、自分の武器も強さと高さだと思う。そこで負けることなく、ファーストプレーからアグレッシブにプレーしていきたい。ファーストプレーが上手くいけば、そのあともいい流れに持っていくことができる。今、複数失点が多いので、無失点に抑えて勝ちたい。しっかりと守り切るということを意識してプレーしていく。
悪い流れだったなか、それを断ち切ろうとみんなが頑張った結果だと思う。今日は勝ちを届けたいと思ってプレーしていた。(ゴールシーンは)ピトゥカがドリブルで運んでくれて、タロウと僕で3対2の状況になった。僕はゴールに直結する動きとタロウのスペースをあける動き出しをした。タロウがいいシュートを打ち、そのこぼれ球を決めることができた。しばらく無得点だったので、それを打ち破れたのは大きかった。
【ファン アラーノ】
このゴールは自信になる。サイドから崩してほしいというリクエストがあり、焦らずにボールを回している時に、いいタイミングで相手のDFラインの間にもぐりこむことができた。同じタイミングで陸斗がいいクロスを上げてくれたので、あとは決めるだけだった。どの大会でも勝つのは重要。特に前節は負けていたのでその負けを取り返すためにも、そして、ファン・サポーターの応援に応えるためにも重要な試合だった。すぐ次の試合がある。またいい成果を出せるようにしっかりと勝利への準備をしていきたい。