▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第8節、カシマスタジアムで柏レイソルと対戦した。後半にアントラーズが上田のゴールで先制に成功するも、その直後にミスから失点を喫してしまう。それでも試合終盤に白崎が決勝点となるゴールを決めて、2-1でアントラーズがリーグ戦5試合ぶりの勝利を飾った。
前節は不甲斐ない敗戦だった。試合後にザーゴ監督も「試合内容がここまで悪かったことは初めてかと思う。選手間の距離が遠く、プレー強度も高くなかった。背後をつかれるプレーも多かった」と話し、「早急に修正していかなければいけない」と険しい表情で語っていた。
浦和戦の翌日からチームは課題を修正するべく、柏戦への準備を進めた。チーム全員が高い集中力でトレーニングを行い、さらに士気を高めていった。
先発メンバーは、GKが沖、最終ライン小泉、犬飼、町田、永戸が入った。ボランチはレオと舩橋がコンビを組み、前線は荒木、エヴェラウド、アラーノ、上田が務める。ベンチには、スンテ、永木、土居、三竿、松村、白崎、染野が座った。なお、舩橋はリーグ戦初先発となった。
前半立ち上がりは拮抗した展開となった。柏がカウンターからチャンスをつくれば、アントラーズはセットプレーでゴールまであと一歩のところまで迫る。しかし、互いに決定機を活かすことができず、得点は生まれなかった。
飲水タイムを終えた後、試合はこう着状態に陥る。アントラーズはビルドアップが機能せず、トランジションからの偶発的な攻撃が多くなり、決定的な場面をつくれなかった。一方、守備面ではボールの失い方が悪く、何度か危険なカウンターを受けたが、相手のミスに助けられて、失点にはならなかった。
前半はこのまま両チーム無得点で終了し、ハーフタイムに突入した。
後半に入っても、試合の流れは変わらない。両チームともにビルドアップが機能せず、ミスでボールを失う展開となる。
それでも63分にアントラーズが均衡を破る。小泉が相手からボールを奪うとアラーノへ渡り、アラーノはドリブルから絶妙なスルーパスを送る。これを裏に抜け出した上田が相手GKを交わしてゴールへ流し込み、待望の先制点を奪うことに成功した。
しかし、ゴールの喜びもつかの間、わずか2分後に失点してしまう。自陣でエヴェラウドがパスミスすると、ボールを奪われてショートカウンターを喰らう。江坂のパスから最後は仲間に決められて、すぐに同点に追いつかれてしまった。
失点直後の65分、アントラーズは疲労の見えた荒木に代わって土居を投入し、勝ち越し点を狙いに行く。しかし、試合の流れは柏に大きく傾き、アントラーズはビルドアップのミスから立て続けにピンチを招いた。
流れを変えるべく、アントラーズは4人同時に選手交代を行う。舩橋、アラーノ、レオ、上田を下げて、三竿、白崎、永木、染野を投入した。この交代により、オープンな試合展開となり、両チームともにゴール前まで迫る場面が増えていった。
すると、88分に試合が動いた。永木からのスルーパスで永戸が左サイド深い位置へ進入すると、永戸はグラウンダーでマイナスのクロスを送る。このパスを白崎がダイレクトで狙うと、相手選手に当たってコースが変わり、シュートはゴールネットへ吸い込まれた。試合終盤でアントラーズが勝ち越しに成功する。
後半アディショナルタイムは5分。数字以上に長く感じる残り時間をアントラーズはチーム一丸で守り切った。
そして、このまま2-1で試合を締めくくり、リーグ戦5試合ぶりの勝利を飾った。
次は中3日でアウェイ札幌戦だ。柏戦で見つかった課題を修正しなければいけない。勝利のために、チーム一丸で最善の準備を尽くす。
【この試合のトピックス】
・舩橋がリーグ戦初先発
・上田が今季リーグ戦初ゴール
・白崎が今季公式戦初ゴール
・白崎がLIXIL賞を受賞



・ボール回しの時は、もっと積極的に顔を出そう。
・前半のような集中力を保ち、開始から積極的に戦おう!
・相手のサイドバックが高い位置をとったときの対応に注意すること。
Q.5試合ぶりの勝利。勝利の意義について、どう捉えている?
A.非常に重要な勝利になるが、今の順位は喜べるものではない。上位に近づくためのスタートになってくれればと思う。ただ前から言っているように、ピッチ上でやってはいけないミスや、ミスをしてはいけないゾーンがある。今日もビルドアップのパスミスから失点した。浦和戦でもほかの試合でも話しているが、ビルドアップでのミスを減らさなければ、自分たちが作った流れやいい状況を手放すことになったり、自分たちを苦しめることになってしまう。そこは改善しないといけない。それができないと、苦しい状況は続くと思っている。
Q.左サイドハーフで起用したエヴェラウド選手の評価は?
A.前節の浦和戦ではどうしても相手にスペースを与えすぎていた。今日の試合のポイントは、中盤を制することだった。中盤に厚みを持たせて、エヴェラウド選手を左、アラーノ選手を真ん中に置いて、うまく機能することができた。それは前半だけでなく、後半もしっかり機能させることができたのではないかと思っている。
柏はいい選手がたくさんいる。ただ、相手どうこうではなく、どこが相手でもしっかりと自分たちが勝つということが一番大事だと思う。勝つためにプレーするということが大事になってくる。その一番大事な「勝利」のためにプレーをしていきたい。
【永戸 勝也】
柏は、シンプルにロングボールを入れてきて、セカンドボールを拾い、どんどん圧力をかけてくるというイメージがある。前節の浦和戦では、セカンドボールをなかなか拾うことができずに主導権を握られてしまっていた。柏戦でも、セカンドボールは重要なポイントになってくると思うので、しっかりと自分たちが主導権を握るために、マイボールにする回数を増やしていきたい。
【レオ シルバ】
大事なホームでの戦い。まずは自分たちのやるべきことをやっていく。自分たちが取り組んできたプレーをしていかなければいけない。この柏戦が流れを変えていくきっかけとなる試合になるように戦っていく。
(ゴールシーンは)カウンターのような感じになって、左サイドにボールが入ってから遅れ気味で中央へ入っていった。前方にスペースがあったので、「打てる」というイメージがあったし、永戸選手からボールが来ると思っていた。シュートはイメージと違ったが、入って良かった。うまくいかないときもあるが、このような時に勝つことで、前を向けるし自信になる。勝たないといけない。そこに尽きるチーム。これを続けていくことが大事だし、次の試合が大事になる。
【上田 綺世】
アラーノが前を向いたタイミングで、彼のボールの運び方や特長を加味した上で、どういう動き方をしようかと、いろんな選択肢を持っていた。動き出しがうまく合ってゴールにつながった。この試合で勝つことはもともと目指していたこと。1点を取ってから追いつかれるというのは、開幕戦からの改善点だったが、さらにもう1点を取れたのはこれまでと違うところ。粘り強さが出てきた。こういう試合を続けていかないといけない。