▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第26節、味の素スタジアムでFC東京と対戦した。前半アディショナルタイムに不運なオウンゴールで先制を許したアントラーズだったが、後半開始早々にエヴェラウドが同点弾を決めると、アラーノが加入後初ゴールを決めて、逆転に成功した。このままリードを守り切ったアントラーズが、4試合ぶりの勝利を飾った。
ホームG大阪戦から中2日というタイトなスケジュールとなった、FC東京戦。試合前、永木は「前回対戦ではセットプレーで2失点してしまったので、セットプレーの部分はより集中してやっていかなければいけない。いいキッカーやターゲットになる選手が多いので、注意していく」と語った。暑さのなかでも集中を切らさずに戦うことが重要となる。
前節につづき、ゴールマウスは沖が守る。最終ラインは右から小泉、犬飼、関川、永戸が入り、ボランチは永木と三竿がコンビを組んだ。前線はアラーノ、荒木、土居、エヴェラウドが先発に名を連ねた。そして、ベンチにはスンテ、奈良、レオ、和泉、遠藤、伊藤、染野が座った。
アントラーズは立ち上がりからボールを支配し、ピッチを広く使って攻撃を仕掛ける。11分には、右サイドから土居が入れたクロスのこぼれ球を荒木がシュート、26分には左サイドの永戸のクロスをエヴェラウドがヘディングで狙った。どちらも相手GKの好セーブに阻まれたが、狙い通りの形でチャンスをつくった。
一方、守備では、試合がややオープンな展開となったこともあり、FC東京の鋭いカウンターを受けた。それでも、最終ラインの小泉、犬飼、関川、永戸が、数的同数や数的不利の場面を、広い守備範囲でうまくカバーし、ピンチを凌いだ。
しかし、前半アディショナルタイムに不運な形で失点を喫してしまう。三田からのスルーパスで中村にペナルティエリア内への進入を許すと、ゴール前へラストパスを送られる。これを関川が懸命にクリアしようとするも、ボールはゴールネットへ吸い込まれ、オウンゴールとなってしまった。FC東京の攻撃を枠内シュートゼロに抑えながら、前半はこのまま1点のビハインドを負って終了した。
後半開始直後にアントラーズは決定機をつくる。48分、中盤でアラーノが右サイドの小泉に展開し、リターンパスを受ける。そのまま、中央のエヴェラウドの動き出しを見逃さず、絶好のクロスを送ると、エヴェラウドは豪快なヘディングシュート。一度は相手GKに防がれたが、こぼれ球を再びエヴェラウドが押し込んだ。アントラーズが1-1の同点に追いつく。
勢いそのままに、57分にも決定機をつくる。中盤でボールを受けた荒木がペナルティエリア内へ鋭いグラウンダーのスルーパスを送ると、アラーノは見事なコントロールでボールを収め、左足のボレー。その強烈なシュートはゴールネットに突き刺さり、アントラーズが2-1と逆転に成功した。
その後、アントラーズはボールを回しながらうまく時間を使い、スローテンポな展開に持ち込んだ。64分、永木と土居をベンチに下げ、レオと和泉をピッチへ送ると、83分にはアラーノとの交代で奈良を投入し、5バックに変更する。さらに、90分には荒木との交代で遠藤を投入した。
試合終盤に入り、FC東京が前線に人数をかけてきたが、守備陣が危なげなくロングボールを跳ね返し、攻撃陣もアグレッシブなディフェンスを緩めなかった。そして、このまま2-1のスコアでアントラーズが勝利を飾った。
1週間で2試合のペースがつづいた8月の怒涛の連戦も残り1試合となった。次のアウェイ柏戦も中2日と非常に厳しいスケジュールだが、チーム一丸で乗り越えていく。
【この試合のトピックス】
・エヴェラウドが今季8ゴール目
・アラーノが公式戦初ゴール
・荒木がリーグ戦初先発



・攻守で1人ひとりが、しっかりしたポジショニングを意識しよう。
・タイミングを見て、相手の背後を狙っていこう。
・後半も集中して、球際での戦いで負けないこと。
Q.アラーノ選手が初ゴールを決めたことについてどう感じている?
A.外国籍選手が異国の習慣に慣れるのにはどうしても時間がかかる。その中でも攻撃や守備でチームのために走る部分や強度を保ってプレーするという部分は意識してもらっていた。もともと能力が高い選手。今後、もっと飛躍していってほしいと思っている。彼だけではなく、チーム全体がいい状態を継続できるようにしていきたい。
Q.土居選手を2列目の位置、アラーノを右サイドハーフにしている意図は?
A.土居選手の方がシュートへの意識がアラーノ選手に比べて若干高い。アラーノ選手は右サイドで、サイドバックとフォワードとのトライアングルを形成してくれる。2人それぞれの良さがある。それを引き出すイメージを持っていた。それぞれの力が引き出すことができるようなポジション選択をしていきたいと思っている。
Q.相手の背後を狙う指示を出した意図は?
A.相手の背後にはスペースがあるということは分かっていたので、そこを狙っていくことを選手たちに要求した。前半ではそこまで背後への動き出しはなかったが、相手の背後に動き出した時にはチャンスになっていた。さまざまなことを考えながら、そのような指示を出していった。
前回対戦ではセットプレーで2失点してしまっているので、セットプレーの部分はより集中してやっていかなければいけない。いいキッカーやターゲットになる選手が多いので、注意していく。それ以外にも球際の強い選手やフィジカルが強い選手が揃っている。そこで負けてしまっていたら話にならない。まずは、自分たちが相手より強くプレーしていかなければいけない。
【和泉 竜司】
まずは、セットプレーでやられないこと。そして、前線にはスピードがあり、この能力が高い選手がいる。その選手を自由にやらせないということが重要。相手は前線から激しくプレスをかけてきてボールを奪い、カウンターを狙ってくるチームなのでボールの失い方には気をつけていく。攻撃の部分では、優位に試合を進めるためにも、勝利するためにも、先制点が大事になってくる。シュートを打つことはできているので、あとはそこの精度を高めていく。
(得点の場面は)トレーニング通りの形ができた。ずっと早く点を取らなければいけないとプレッシャーがかかっていた。そのゴールを今日、決めることができた。そしてチームが勝利できたことが、一番良かったと感じている。
【荒木 遼太郎】
トレーニングでもやっていたように今日の試合でもプレー出来て、(チームとして)ゴールもとれたので良かった。監督から『思い切りやってこい』と言われていた。自分の持ち味を思い切りよくピッチで表現できたと思う。