▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第15節、カシマスタジアムでベガルタ仙台と対戦した。立ち上がりから数多くの決定機をつくりながら、決めきれない展開となった。それでも、前半終了間際にエヴェラウドのゴールで先制に成功すると、後半に上田のゴールでリードを2点に広げる。その後、セットプレーから1失点したものの、このまま2-1のスコアでアントラーズが勝利した。
前節名古屋戦の勝利で、アントラーズは今季初の3連勝を飾った。チームは着実に成長し、勢いづいている。指揮官も「選手たちが何をすべきなのか整理ができているし、勝つことによって自信もついている」と手応えを語っていた。
ただ、自信は得ても、油断はない。前線でチームを牽引する土居は、「アウェイ3連戦を終えて、再びホームでの試合。アウェイで3連勝したという自信や強さをホームでみせなければいけない。もう一度、気を引き締めてチーム全員で戦っていきたい」と語った。いま一度、チーム全体で緊張感を高め、仙台戦へ臨んだ。
試合前には明治安田生命J1リーグ第13節柏戦でJ1通算100試合出場を達成した犬飼選手のセレモニーが行われ、花束が贈呈された。
先発メンバーは前節から2人変更し、レオ、和泉に代わって、永木、アラーノが入った。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から小泉、犬飼、関川、永戸が入った。ボランチは永木と三竿がコンビを組み、サイドハーフは右にアラーノ、左に荒木、前線は土居とエヴェラウドが務める。ベンチには、スンテ、奈良、レオ、和泉、遠藤、染野、上田が座った。
この試合から解禁となった「手拍子」の応援が鳴り響く中、試合はアントラーズのキックオフで始まった。
前半序盤は仙台にボールを握られる展開となったが、アントラーズはカウンターから決定機をつくる。まずは9分、カウンターから土居がペナルティエリア手前でシュートを放つも、これは惜しくもゴールポストに阻まれた。そして16分、アラーノのクロスからエヴェラウドがゴール前で決定的なヘディングシュートを放つ。しかし、これは枠を捉えることができなかった。
試合時間の経過とともに、アントラーズの攻撃の勢いが増す。29分、永戸のクロスからエヴェラウドが再びヘディングシュートを放つが、相手GKの好セーブに阻まれる。さらに、37分にはアラーノがペナルティエリア手前でシュートするも、枠を捉えることができない。そして43分には、カウンターから土居のクロスにアラーノがダイレクトで合わせるも、これは枠の上に外れた。アントラーズは数多くの決定機をつくりながら、なかなか決めきることができなかった。
それでも前半アディショナルタイム、ついに均衡を破る。小泉が荒木とのワンツーで抜け出すとGKをうまく交わして、ゴール前へ浮き球のパスを送る。これをエヴェラウドが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。前半ラストプレーをモノにし、アントラーズが先制に成功した。
後半最初のチャンスもアントラーズだった。48分、ハーフウェーライン付近でボールを拾った荒木がドリブルを開始する。絶妙なコース取りでスルスルとボールを持ち運び、ペナルティエリア手前から右足を振り抜いた。強烈なシュートは惜しくも相手GKのセーブに阻まれたが、荒木が見事な個人技で相手ゴールを脅かした。
その後、アントラーズはボールをうまく動かしながら、試合の主導権を掌握する。攻守の切り替えでは三竿が存在感を放ち、ピンチの芽を摘んでいった。
62分、土居、エヴェラウドをベンチに下げ、遠藤、上田をピッチへ送った。72分には、アラーノに代えてレオ、荒木に代えて和泉を投入する。
試合を支配していたアントラーズだが、選手交代直後の72分に決定機をつくられてしまう。アントラーズの左サイドからクロスを入れられると、ゴール前で兵頭に頭で合わされた。このシュートはクロスバーに当たるも、こぼれ球に反応した長沢にヘディングされる。だが、このシュートも再びクロスバーに助けられた。決定的なピンチだったが、なんとか失点を免れる。
ピンチの後に好機あり。83分、永戸が左サイドから前線へロングボールを送ると上田が見事なトラップでボールを収め、1対1の仕掛けから右足を振り抜いた。低く鋭いシュートは、ゴールネットを揺らした。アントラーズがリードを2点に広げる。
このまま無失点で終えたいアントラーズは、得点直後の84分に永木との交代で奈良を投入した。最終ラインを4人から5人に変更し、守備を固める。
しかし、87分に課題のセットプレーから失点を喫する。コーナーキックから柳にヘディングで合わせられるとゴール前で混戦をつくられ、このこぼれ球を長沢に決められてしまった。これで2-1と1点差に迫られる。
それでもその後、アントラーズは成長を見せ、うまく時間を使いながら試合をコントロールする。そして、2-1のスコアのままで試合終了を迎えた。
次はアウェイ清水戦だ。中2日と準備期間は限られているが、今季初の4連勝の勢いそのまま、試合に臨むことができる。コンディション調整に細心の注意を払いながら、これからも最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・小泉がJ1通算150試合出場
・永木がJ1通算200試合出場
・エヴェラウドが今季9ゴール目
・上田が今季3ゴール目
・今季初の4連勝、5試合負けなし
・上田がLIXIL賞を受賞



・相手のロングボールのこぼれ球は必ず回収すること。
・点を取ってもペースダウンせず、後半開始から圧力をかけ、アグレッシブに戦おう。
・相手コーナーでプレーする時間を増やそう。
Q.3年ぶりの4連勝、率直にどう感じている?
A.勝つことが私にとっては一番重要だった。今節の条件によって順位を上げることができる状況だったので、選手たちには何があろうと結果を出そうと話していた。疲労困憊の中で結果を出せたのは喜ばしいこと。やろうとしていることができつつあるのはいいこと。選手に話しているのは、トップまでいくのは簡単だが、継続するのが一番難しいということ。選手であれば、ただ試合に出るのは難しくないが、いかに継続できるか。アウェイで3連勝できて、久しぶりのホームでサポーターが入るということで喜んで帰ってもらいたいと思っていた。そのなかで4連勝できたのはいいこと。ただ、ここで止まってはいけない。5連勝を目指していい準備をしていい結果を出したい。
Q.疲労が溜まっているなかで戦う難しさはあった?
A.その違いが明確になったのが前半と後半だと思う。前半は仙台をうまく抑えられたが、後半はクロスを上げる間合いを詰めることができなかった。これは連戦や疲労が重なり、湿度や温度が高い時期なので、徐々にチームの負担が出てきているからだと思っている。そのなかでいい戦いができたし、追加点もいいタイミングで取れた。
仙台は、僕たちの隙を徹底的についてくると思う。なので、その隙を与えないように90分間集中して、勝って終えることができるように試合を運んでいきたい。まだまだ、僕は結果を残すことができていない。個人的には結果を残せるようなプレーをしていきたい。
【土居 聖真】
アウェイ3連戦を終えて、再びホームでの試合。アウェイで3連勝したという自信や強さをホームでみせなければいけない。もう一度、気を引き締めてチーム全員で戦っていきたい。
(得点シーンは)永戸選手が前を向いたタイミングで、後ろから和泉選手の動き出しを見ていた。足元で受けようと思ったが、和泉選手が降りてきたので逆の動きをしたらうまくできた。相手CBもうまく引っかかってくれた。イメージとしてはファーに巻く強いシュートだったが、入ったのでパーフェクトだったと思う。カシマスタジアムで勝ち点3をとれたのはすごくうれしい。次はアウェイだが、ホームと同じ感動を与えられるようにやっていきたい。
【永戸 勝也】
試合前は味わったことのない緊張感があったが、落ち着いて試合に入れたしやるべきことをまっとうできたと思う。ジャーメイン選手とのマッチアップということで、たかぶる感情はあったがそのままの勢いでいったらやられると思っていた。これまで気持ちを抑えるということがなかったので、また違った緊張感があった。綺世は、裏を取る動きをしてくれる。相手に押し込まれそうになったところで郁万からいいボールをもらって前を向けた。前に綺世が走り出していたので、CBの裏に落とそうと思って強く大きく蹴った。綺世は仕掛けてシュートを打てる選手。あそこで決めきってくれた綺世に感謝したい。