▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第14節、豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦した。開始からわずか11分で、雷雨の影響により試合が65分間中断するアクシデントに見舞われたが、再開後まもなく、アントラーズは和泉、荒木のゴールで2点のリードを奪う。後半開始早々に失点して1点差に迫られたが、その後、土居が追加点を決めて、3-1でアントラーズが今季初の3連勝を飾った。
8月最後に待ち受けていた、過酷な中2日のアウェイ2連戦。アントラーズは全員の力を結集させ、FC東京戦、柏戦と2試合連続で逆転勝利を飾った。
そして、柏戦から中6日と少し試合間隔が空いて、アウェイ名古屋戦へと臨む。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から小泉、犬飼、関川、永戸が入った。ボランチはレオと三竿がコンビを組み、サイドハーフは右に荒木、左に和泉、前線は土居とエヴェラウドが務める。ベンチには、スンテ、永木、アラーノ、遠藤、名古、白崎、上田が座った。
試合前には両チームのキャプテンがリスペクト宣言を行った。三竿は「私たちは、人種、性別、生まれ、宗教、その他のいかなる理由による差別も認めません。また、新型コロナウイルスによる感染者や医療従事者などに対する偏見や差別も決してあってはなりません。私たちはサッカーの力でサッカー界から、そして、この社会から、差別をなくすことができると信じます。皆さんも私たちとともに差別と戦ってくださるよう、お願いいたします」とメッセージを送った。
立ち上がりから球際で激しい攻防が繰り広げられ、白熱の試合展開となった。しかし、天気が崩れてしまい、11分40秒に雷雨のため試合が一時中断された。
その後、雷雨が止んだため、15分間のウォーミングアップの後、5分間の間を空けて19時20分に試合が再開された。
すると、その直後にアントラーズが試合を動かす。16分、中盤でこぼれ球を土居が拾うと、ドリブルでペナルティエリア手前まで持ち込み、右側を並走していたフリーのエヴェラウドにパスする。エヴェラウドは相手GKとDFの動きを見て、冷静にゴール前へラストパスを送り、これに和泉が合わせ、先制に成功した。
さらに、37分に再びゴールが生まれる。素早い攻守の切り替えから右サイドの高い位置で荒木とレオでボールを奪うと、レオからのラストパスを受けた荒木がペナルティエリア内で右足を振り抜く。強烈なシュートはゴールに突き刺さり、リードを2点に広げた。
アントラーズはその後も効果的にボールを動かしながら、試合を支配する。攻守の切り替えも早く、ほとんど相手にチャンスをつくらせないまま、2-0のスコアで前半を終えた。
後半に入ってもリードを保ちたかったアントラーズだったが、立ち上がりに失点を喫してしまう。ビルドアップでのキックミスからカウンターを許すと、相馬の蹴ったボールが犬飼に当たってコースが変わり、最後はゴール前で稲垣に決められる。49分に1点差に迫られた。
それでも、アントラーズは試合の主導権を譲らない。安定したビルドアップで名古屋のプレスを剥がし、反撃を許さなかった。
すると、63分に得点が生まれる。相手のクリアボールを高い位置で拾った荒木が、フリーになった土居を見逃さず、スルーパスを送る。土居はゴール前へクロスを入れたが、これは相手選手に阻まる。だが、こぼれ球が再び土居のもとへこぼれ、左足を振り抜く。シュートは相手GKの脇下を抜き、ゴールネットを揺らした。3-1とリードを再び2点に広げた。
80分、荒木との交代でアラーノを投入した。時間の経過とともに、ボールを名古屋に握られる時間も増えたが、アントラーズはアグレッシブな守備を緩めない。また、ボールを奪えば、安定感のあるビルドアップでうまくボールを動かし、試合をコントロールした。そして、エヴェラウドが2度の決定機を迎えるなど、ゴール前まで攻め込む場面もつくった。
86分、土居、三竿を下げて、遠藤と永木をピッチへ送る。さらに、後半アディショナルタイムには、エヴェラウド、和泉との交代で上田、白崎を投入し、逃げ切りを図る。試合終盤に決定的なピンチも迎えたが、ゴール前で身体を張って守り切ったアントラーズが、このまま3-1で勝利した。
アウェイ3連戦で今季初の3連勝を飾り、久々のホームゲームに臨む。中3日と時間は限られているが、仙台戦の勝利に向けて、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・和泉、荒木が今季2ゴール目
・土居が2試合連続ゴール
・今季初の公式戦3連勝



・しっかりポジションをセットしてプレッシャーをかけていこう。
・コンパクトに攻めていこう。
・前半作った自分達のサッカーをもっと続けていこう。
Q.雷雨で中断していた時は、どのような指示を出した?
A.中断前の時間で名古屋がどのようなことをしてくるかが分かった。中断中は、相手が何を狙ってくるのか、自分たちはどのようなプレーをしていくのかというところの整理をした。中断明けに集中力が切れて失点してしまうことがあるので、失点をしないというところを選手たちには意識してもらった。その意識をもって試合に再び入ることができたと思う。中断後に得点をとることができた。集中力を切らさずにプレーできたという点では、評価できる部分だと思う。
Q.前回対戦の時からチームの成長は感じている?
A.成長しているという感覚は私の中にある。今シーズン、監督や目指すフットボール、選手が多く変わり、それがうまくハマるまでは時間がかかる。今は、選手たちが何をすべきなのか整理ができていて、勝つことによって自信もついているように感じている。若手からベテランまで、一人ひとりが成長しようという意識を持って取り組んでいる。特に最近は、トレーニングでやっていることを試合で体現できている。
古巣相手に勝ちたいという思いもある。チームも連勝できていて、みんなが自信を持ち、いい流れでここまできていると思う。これをしっかり続けていきたい。先制点をとることが試合を運ぶうえで非常に重要になってくる。チームがひとつになって、落ち着いた試合運びをしていきたい。
【小泉 慶】
1対1の場面で負けてはいけない。そこで負けてしまうと、ピンチが増えてしまう。なので、個人の勝負で負けないというところが重要になってくる。
【永戸 勝也】
8月は、自分たちが思い通りに試合を進めることができているという感覚があった。前回対戦の時よりも、名古屋を苦しめることができると思う。3連勝できるように、アウェイで勝ち点3を手にしたい。
カウンターからいい形となり、聖真君がエヴェを選択し、エヴェもシュートの選択肢があった中でしっかり中を見ててくれていてパスを出してくれた。ボールに触るだけのゴールだった。チームとして、一時中断明けにいい入りができたところがよかったと思う。
【荒木 遼太郎】
ここからさらに連勝を続けていくことができれば、チームとしてもっと勢いがついていくと思う。(ゴールシーンについて)相手にボールを奪われた後の切り替えの部分は監督によく言われている。そこでボールを奪うことができて、それがゴールまでつながったことがよかったと思う。