明治安田生命J1リーグ第6節、Shonan BMW スタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦した。前半からボールを圧倒的に支配し、好機をつくったアントラーズだったが、湘南の粘り強い守りに対し、なかなか得点を奪えない。後半も決定機を決めきれず、66分にセットプレーから失点を喫してしまう。1点を追う展開となったアントラーズはその後、猛攻を仕掛けるも最後まで得点を決めることができず、0-1のスコアのままで試合終了を迎えた。
4日前、アントラーズはカシマスタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。立ち上がりからアグレッシブな守備を仕掛けたアントラーズは、前半4分にカウンターから今季初先発の上田のゴールで先制に成功する。その後、同点に追いつかれるも、後半に入ると一気にアントラーズの勢いは増し、58分には先制ゴールを決めた上田が勝ち越し点を奪う。そして、67分にはエヴェラウドが加入後初ゴールとなる追加点を決めた。スリリングな試合展開は最後まで続き、互いに1点ずつを追加して、4-2のスコアでアントラーズが勝利した。
試合後、指揮官は「今までやってきたことが結果となって現れた。選手たちにとって大きな自信になったと思う」と選手たちの活躍を称えた。チーム全員が新たなフットボールスタイルを信じ、諦めず取り組み続けてきた結果がようやくスコアに現れた。
試合翌日からチームは休むことなくトレーニングを続けた。ようやく掴んだ今季初勝利だが、喜びに浸る時間はない。中3日で迎える湘南戦に向けて、すぐに準備を始めた。
迎えた試合当日。指揮官は前節から先発4人を変更する決断を下す。ゴールマウスはスンテが守り、最終ラインは右から広瀬、犬飼、町田、杉岡が入った。ボランチは永木とレオがコンビを組み、サイドハーフは右に土居、左にエヴェラウド、前線は白崎と上田が務める。そして、ベンチには曽ケ端、アラーノ、和泉、三竿、小泉、伊藤、染野が座った。左サイドバックの杉岡は、加入後初の公式戦先発出場になった。
19時03分、湘南のキックオフで試合が始まった。アントラーズは立ち上がりから試合の主導権を握り、後方から丁寧にパスを繋いで攻撃を仕掛けていく。ボールを奪われた後の切り替えも早く、湘南にカウンターを許さなかった。
すると、最初の決定機はアントラーズに訪れる。10分、土居が右サイドを突破してクロスを入れると、上田が高い打点でヘディングシュートした。しかし、これは相手選手にクリアされ、得点にはならなかった。
その後、湘南のカウンターを受ける場面もあったが、試合の主導権は引き続きアントラーズが握る。22分、左サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーの永木が入れたクロスをゴール前で町田が合わせた。決定的なヘディングシュートだっだが、惜しくも枠を捉えることはできなかった。
圧倒的にボールを支配するアントラーズだが、湘南の粘り強い守備を前になかなか効果的な攻撃を仕掛けられない。それでも、攻撃から守備の切り替えは迅速に行われ、湘南にカウンターを許さなかった。特にこの日キャプテンマークを巻いた永木が中盤で睨みを利かせ、次々と相手の起点を潰していった。
前半終了間際は湘南にやや押し込まれる展開となったが、得点は許さず、このまま0-0でハーフタイムを迎えた。
後半に入り、最初のチャンスは53分に訪れた。広瀬からのパスを受けた永木がペナルティエリア右深い位置まで進入し、相手DFとGKの間に低く鋭いクロスを入れる。ゴール前で町田が飛び込んだが、惜しくもボールに触ることはできなかった。
59分、アントラーズに再び決定機が訪れる。犬飼から相手の最終ラインの裏を狙った上田に一本のロングパスが通る。上田は相手選手を背負いながら、右足を振り抜いた。鋭いシュートはゴールを襲ったが、惜しくもポストに阻まれ、こぼれ球に詰めた白崎のシュートも枠を外れてしまった。
流れがいい時間帯に先制点が欲しいアントラーズは、60分に選手交代を行う。上田と白崎に代えて、伊藤とアラーノを投入した。
しかし、ここからアントラーズの運動量が徐々に落ち、湘南にボールを回されてしまう。すると66分、コーナーキックをニアで逸らされると、最後は石原にゴールネットを揺らされる。0-1と湘南にリードを許してしまった。
70分、1点を追うアントラーズは選手交代を行う。レオに代えて染野、エヴェラウドとの交代で和泉をピッチへ送った。前がかりに攻撃を仕掛けるアントラーズだが、逆にカウンターを喰らい、湘南に攻め込まれてしまう。スンテの好セーブに助けられ、1点差をキープしたものの危ない場面が続いた。
後半アディショナルタイムに突入すると、アントラーズは前線に人数をかけて猛攻を仕掛けた。ロングボールを放り込み、幾度となくゴール前まで迫る。しかし湘南の体を張った守備を前に、最後まで得点を奪うことができなかった。そして、0-1というスコアのまま、試合終了を迎えた。
非常に悔しい敗戦。しかし、次節のホームFC東京戦まで中3日と時間はない。すぐに気持ちを切り替えて、また明日から準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・杉岡が加入後初の公式戦先発出場



・全体のテンポに変化をつけて戦おう。
・攻撃の時、もっと相手の背後を取る動きを意識しよう。
・いい距離感で攻めよう。
・いいカウンターを出せている。ここからだ!
Q.前節からメンバーを入れ替えたが、連戦を考慮したため?
A. 連戦という部分もあるが、私は選手たち全員のことを見ている。週末にも試合がある。今日出場しなかった選手たち含め、選手たち全員を戦力として考えている。今回はシラや聖真の状態が非常にが良かった。全員がさらに上げていけば、さらに選択肢が増えていくと思っている。
相手はチーム内でやることが徹底されていて、ある程度引きながらもショートカウンターを仕掛けてきたりと一発の迫力があって、油断のできないチーム。相手のカウンターに対するリスクマネジメントをしながら、自分の特長である相手選手の背後への動き出しもみせていきたい。ヘディングでも競り勝ってチャンスメイクをしたりゴールを決めれるようにプレーをしていきたい。
【広瀬 陸斗】
湘南はとてもアグレッシブに走ってくるし、球際や戦うという姿勢を強みにしているチーム。そこの部分で負けないようにしていく。前節で勝利していい流れできているのでさらに精度を高めて、また複数得点ができるようにプレーしていきたい。
【町田 浩樹】
湘南戦では、自分たちがボールを保持する時間が長くなると思う。引き込んだ相手に対して得点をとるいうことが自分たちの課題だった。これまでトレーニングをしてきた成果というものを試合でしっかり出していきたい。
古巣との試合ということで、一番負けたくない相手だった。今シーズン初先発での出場だったので、勝利に結びつくプレーをしたかったが、このような結果に終わってしまい、非常に残念に思っている。
【永木 亮太】
自分たちがボールを保持することはできていたが、自分たちが目指しているフットボールができなかったと思っている。非常に残念な試合となった。チャンスの場面でゴールを決めきらないと今日のような悪い流れとなってしまう。