
最終ラインに中田、中盤に増田、そして前線に田代を入れるという"アジア仕様2011バージョン"で臨んだ鹿島は、序盤からボールを支配しながらもゴールが奪えず、アジアでの初戦をスコアレスドローで終えた。しかしアウェイで得た勝点1は貴重な結果とも言えよう。



試合序盤、鹿島はボールをキープしゆっくりと上海ゴールに迫る。その中心となったのは、小笠原の代わりとして中盤に入った増田と前線でのターゲットマンとなった田代だった。昨シーズン、山形への期限付移籍で大きく成長した2人が興梠、野沢、そしてフェリペ ガブリエルらと連動し、30分過ぎまで試合の主導権を握った。


その後、ラフで激しい守備から前線のRIASCOSとSALMERONの個人技に頼る速いカウンターで上海が徐々に調子を取り戻す。一方の鹿島はイエローカードの判定基準など、アジア特有の曖昧さに悩まされ、ボールは保持するも決定機を作れない。結局、0-0のまま、前半を終えた。


後半に入っても、基本的な図式は変わらない。両サイドバックの新井場、アレックスも頻繁にアップダウンを繰り返し、攻撃参加を見せる。そして鹿島の攻撃が激しくなればなるほど、上海のラフプレーもエスカレートする。49分にはセットプレーのシーンで混戦となると、DAI LINが腕を振り回し岩政にぶつかる。結果的に殴られてしまった岩政だったが、その右目は腫れ上がりプレーにも支障が出るほどの腫れとなった。



もしサッカーに判定というものがあれば、この試合は間違いなく鹿島の判定勝利だったが、現実的には65分にSALMERONのダイレクトボレーなど、あわや失点というシーンも見られた。ここは曽ヶ端のビッグセーブで免れたが、アジアの戦いはやはり一瞬たりとも気が抜けないということを改めて思い知らされたシーンだった。



本田が78分、増田との交代でピッチに立ち、鹿島でのデビューを果たすなど様々な収穫もあったが、結局、90分を戦い、0-0とスコアレスドロー。チャンスを得た増田や田代にとっては悔しい結果と言えよう。しかし、鹿島にとってはアウェイでの貴重な勝点1。同組の水原とシドニーの対決もスコアレスドローに終わっただけに先ずは無難な船出と言えよう。次戦は3月16日(水)、ホームカシマでのシドニー戦。鹿島の2011年アジアの戦いが今、始まった。



今日は勝ちたかった。ボールは支配していたと思う。もっとサイドで仕掛けてボールを上げても良かったが、中の人数が足りなかった。外に張り過ぎだと思う。
【青木 剛】
今日は良いリズムを作れなかった。相手のファールは多かったが、そこからチャンスにつなげたかった。カウンターに気をつけるようにしていた。アウェイで勝ち点1を取れたと考えたい。ホームで対戦する時は勝ちたい。リーグの開幕に向けて気持ちを切り替える。
【本田 拓也】
途中出場だったが、慌てないでプレーすることができた。出場できたことは収穫。相手のスピードは遅かったと思う。FW陣は競り合いに強いので、もっと早めにクロスを入れたかった。監督からは攻撃と守備のバランスを見てプレーをしろと言われた。
【岩政 大樹】
今日の相手はやりずらくはなかった。2年前のメンバーとは違うので比較はできないが、前回も苦しんだ印象がある。初戦なので勝ち点1は悪くない結果だと思う。
※興梠選手、増田選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。