J1はついに残り10試合と終盤戦に突入した。4位の鹿島はラストスパートをかけて、一気に優勝に突き進みたいところだった。ところが、アウェーに乗り込んだ甲府戦では前半だけで3失点。攻撃陣も不発に終わり、0-3と2試合ぶりの黒星を喫した。
鹿島は序盤、開始早々の6分に一瞬の隙を突かれて、先制点を奪われてしまう。右サイドをジウシーニョにドリブルで持ち込まれてクロスを上げられると、ゴール前で柏にヘディングシュートを叩き込まれた。
1点のビハインドを背負うと、甲府のイエローカードも辞さない激しい守備もあり、攻めの形をなかなか作れない。それでも、23分には小笠原からゴール前でパスを受けた遠藤が、左足を一閃。力強い一発だったが、シュートはポストを直撃して、得点とはならなかった。
攻めあぐねる鹿島は31分には甲府にCKを与えると、佐々木にフリーでヘディングシュートを叩き込まれ、2失点目を喫する。前半終了間際の43分にも左サイドでファウルを犯すと、FKをパトリックに頭で合わされて、3点目を許してしまった。
前半だけで3点差をつけられるまさかの展開に陥ると、後半開始からは、負傷から復帰したダヴィを投入。60分に本山、69分に野沢をピッチに送り出す早めの交代策で、打開を図った。
ところがボールを保持するが、決定的なシーンは作れないままに時間が経過した。試合終了間際の86分には中盤から柴崎が浮き球のボールを供給。ゴール前でダヴィが頭でつなぎ、最後は大迫がヘディングシュートで押し込んだ。しかし、オフサイドの判定で得点は認めず、追撃弾とはならなかった。
最後まで淡白な試合運びに終始した鹿島は18試合ぶりの無得点で、今季初の完封負けとなった。アウェイゲームで7連敗と、敵地での戦いぶりに課題が続いているが、次節の磐田戦もアウェイでの戦いとなる。今後は下位チームとの試合が続くこともあり、優勝に向けてはこれ以上の取りこぼしは許されない。大敗を喫したが、課題を修正するとともにしっかりと気持ちを切り替えて、次なる戦いに臨みたい。

【この試合のトピックス】
・この負けにより、アウェイゲーム7連敗。
・リーグ戦での無得点試合は、第7節ホーム甲府戦(0-0)以来18試合ぶり。



・失点はすべて集中力の問題。気持ちを切りかえて100%ゲームに集中すること。
・シャドーの2人はポジションをしっかり戻すこと。そうすることでパトリックのポジションを上げること。
・ここからは自分たちとの戦い。スタートから謙虚にプレーし続けること。
・選手たちには、8人で2人分は頑張れるが、4人で6人分を頑張れと言ってもなかなか難しい部分がある。クロスが上がれば全部失点している形はやっぱり不注意だと思う。
・責務がなければどうしようもない。後半に関しては、前半に3失点を喫していることで、多少は理解できるが、3回クロスを上げられて失点し、責任と義務を果たそうとしないという姿勢にはがっかりした。
・苦しい試合もあるし、不利な条件もある。そういうときは、交代選手が入ることでチームが息を吹き返すが、今日はそれすらなかった。
サポーターの方々がこれほど甲府まで来てくれたのに、こんなゲームをしてしまった。僕が憧れていたアントラーズのサッカーではない。僕も含め、みんながダメだった。
【遠藤 康】
相手のやり方にハマってしまった。守備は後手後手になって、攻撃はチャンスらしいチャンスを作れなかった。相手のウイングバックに対し、最初のアプローチの距離が長かったので、もっとパスを出させないようにしなくてはいけなかった。失点の仕方も悪かったと思う。
【土居 聖真】
結果論だけど、上位が負けているので、チャンスはまだある。残り全部を勝つつもりで戦わないといけない。チャンスは何本かあったが、相手のDFに止められてしまった。サコ君との距離感は悪くなかったと思うので、続けてやりたい。
前野選手、西選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。