
公式戦4連勝と勢いに乗った状態で臨んだJ1第7節はホームで序盤から昇格組の甲府を圧倒した。ところが相手の2倍以上となる20本以上のシュートを打ちながら、無得点。第3節の広島戦以来、4試合ぶりに0-0のスコアレスドローに終わった。
大迫が負傷から復帰後、初めてスタメンに名を連ね、左サイドバックでは前野が先発出場した一戦は、鹿島が引いて守る甲府を相手に序盤から一方的に押し込む展開を見せた。開始6分には、右サイドで西、ダヴィ、本山が絡んだ流れるようなパス交換から、最後は野沢が決定的なシュートを放つ。ボールは甲府のGK河田の好セーブに遭い、先制点こそならなかったが、好調を維持した素晴らしい立ち上がりを披露する。28分にも波状攻撃から柴崎や前野、ダヴィ、本山と立て続けにシュートを浴びせるが、GKのセーブや甲府の粘り強い守備に阻まれて得点には至らなかった。
スコアレスで迎えた後半は、膠着状態に陥ったため、鹿島は60分にジュニーニョ、65分に遠藤を矢継ぎ早に投入して打開を図った。70分には小笠原の右CKからニアサイドで大迫が逸らし、ファーサイドで待ち構えていた青木がヘディングシュートを放つ。ボールは、惜しくも枠の上に外れてしまうが、終盤に入り再び主導権を握る。
鹿島は試合終了間際に再びCKを得ると、岩政がドンピシャのタイミングでヘディングを合わせる。ところが、ボールはクロスバーを直撃してしまう。直後の90分にも右サイドから柴崎がゴール前にグラウンダーのボールを供給。ファーサイドまで流れると、ダヴィが右足で決定的なシュートを放ったが、またもGKの好セーブに阻まれてゴールとはならなかった。
開幕からリーグでのホーム戦2試合はいずれも勝利していたが、最後まで甲府ゴールを割れずにドロー決着。ただ、前後半ともに決定機を多く作り出して甲府を圧倒した内容は、全く悲観するものではなかった。トニーニョ セレーゾ監督も、「長く選手、監督としてやっているが、圧倒しても勝てない日はあった」と語るように、勝ちきれなかったと悔やむよりもサッカーの持つ特性だと割り切って考えるほうが賢明だろう。公式戦の連勝こそ止まったが、それでも5試合負けなしである。上手く切り替えて、勢いを持続させてもらいたいところだ。















【この試合のトピックス】
・この試合からスポンサーの「アイフルホーム」がパンツに入った。
・ダヴィにとっては初の古巣対決。
・豊川と植田が新人研修を行う。「朝日新聞キッズプレス」では資料のパワーポイントをPC上で操作する役割もこなす。ちなみに植田は、「(パワーポイントを)生まれて初めて知った」とのこと。


・足元へのパス、ボールスピードの早さ。献身的なサポートとカバー。自分たちのサッカーに忠実であり続けること。
・攻撃のイメージはいい。ファイナルサードにおけるプレー水準を高めて、何としても得点につなげろ。
・リターンの選択肢を持ちながらプレーしよう。
・全体が下がってもボールには必ず1人行こう。
・今日はサイドのギャップを使う機会が少なかったが、それは狙いの部分でもあった。両サイドハーフとも両足で蹴れるので、中央は相手も固めていたからペナルティエリアに入った時にゴールに向かっていけば、2人のストライカーが逸らしてコースを変えたり、そのままゴールに入るという色んなアクシデントという可能性もあった。そういった意味でボールをもっとしっかりと入れて欲しいという要望を出していた。その中で、セカンドボールやゴールに向かっていくボールの後の状況も変わっていくだろうし、ジュニーニョや中村にそういうところを求めていったところがあった。
・あとは良いレフェリングをできる日ではなかった。ただ、そういう日もあるので、良くなっていくと思っている。どうしても主導権を握ってチャンスも多く作ってやっていたので、相手ゴールまで辿り着けなければ、問題や心配事もあるがそこまで辿りつけている。あとは相手を称えないといけない。戦術的な規律、規則を各選手がやろうとしている部分もあるし、順位を見てもそれだけの力を持ったチームだから、相手の能力も称えないといけない。我々がチャンスを多く作れたことが救いの部分で、多くのチャンスの部分がひとつでも決まっていたら、また違った状況にもなっていたと思う。
・チャンスを多く作り出せたところは非常に良かった点として挙げられる。長く選手、監督としてやっているが、圧倒しても勝てない日はあった。相手も称えないといけない。すべてが悪いとか失ったとかを言う必要性もない。監督が一番チームにやって欲しいことができているのかというところを見ていなければいけない。そういった意味でどこにボールがある時、誰がどういう風に動いて行くのかというところは選手たちも大分理解するようになってきた。得点もするようになってきているが、セットプレーでの得点が少ないので、そこを課題に改善していかなければならない。あとはチームとして、前の選手だけでなく、色んなポジションの選手が点を取れるようになればコンスタントに力を発揮できるようになるので、そのあたりも改善できればと思っている。チームとして、良くしていくところを取り組んでいければいい。
・ホームの試合は全て勝たないといけない。勝たなかったからといって全てが終わりではない。プラス1というところで少しは順位に変動はあるので、良かったと思う。
今日は申し訳なかった。前半に点を取れれば違う展開になったと思う。そこで決められれば良かった。感覚的には足にボールが付かない感じ。先発から離れてたからという訳ではないと思うが、次からは大丈夫だと思う。もっとボールに向かってプレーが出来る感覚を持っている。
【青木 剛】
全体的に内容は良かったと思う。ホームだったので良い内容の中で勝って終わりたかったというのが正直な気持ち。チャンスが多かったので決める事が出来ていれば結果は違っていた。全員が献身的に出来ている。
岩政選手、本山選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。