
鹿島はナビスコカップの鳥栖戦から中2日でこのJ1第5節、ホームにC大阪を迎えた。メンバーは鳥栖戦で決勝点を挙げた本山と前野が今シーズンのリーグ戦で初先発。後半に遠藤が挙げたチームのJ1通算1200点目を守り切り、リーグ戦3試合ぶりの白星を挙げたことで、トニーニョ セレーゾ監督がJ1通算100勝目を達成した。
鹿島は序盤、今シーズンのリーグ戦で負けなしのC大阪に押し込まれる立ち上がりとなったが、徐々に挽回する。本山が豊富な運動量と持ち味のドリブルでチームを活性化させ、リズムを掴み始めた。そして21分には左サイドの前野から右サイドの西に、大きな展開。西からペナルティエリア手前でボールを受けた遠藤がミドルシュートを放つ。ボールは相手GKに弾き出されてしまうが、直後の24分にもダヴィがドリブル突破から惜しいシュートを見せるなど、得点の予感を漂わせて前半を折り返す。
後半に入っても、51分に西のクロスから柴崎がオーバーヘッドキックで狙うなど、ゴール前でのシーンが増えると58分、ついに均衡を破る。バックパスを処理しようとした相手GKにダヴィがプレッシャーをかけると、そのままボールを奪取。ペナルティエリア内に走り込んだ遠藤にラストパスを送ると、遠藤が冷静に左足を振り抜き、強烈なシュートをゴールネットに突き刺した。
先行した鹿島は、67分に攻撃陣をけん引していた本山と遠藤に代えて、負傷から復帰した大迫とジュニーニョを投入。早速、左サイドに開いたジュニーニョがゴール前に走り込んだ大迫に、絶妙なクロスを供給する。惜しくも得点には繋がらなかったが、果敢に追加点を狙いにいく姿勢を見せた。
終盤には、同点を狙うC大阪に攻め込まれるシーンも見られたが、集中力を保ち続け、決定機を与えない。チーム全体での組織立った守備で、好調のC大阪をシャットアウト。遠藤の得点を守り切り、今シーズンのリーグ戦で初の完封勝利を挙げた。
今シーズンはここまで、後半に失速してしまう試合が目立っていたが、C大阪戦では最後まで崩されることはなく、白星をつかんだ。鳥栖戦で決勝点を本山が、勢いをそのまま持ち込んだような出色の出来を見せ、復帰した大迫も負傷前の好調ぶりを維持しているようなところから、好材料も多い。2つの節目の記録とともに、試合内容も見事だったこともあり、波に乗れる勝利と言えそうだ。
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【この試合のトピックス】
・遠藤の決勝点がクラブ通算1200ゴール。
・トニーニョ セレーゾ監督がJ通算100勝を達成。
・本山と前野が今季リーグ戦初先発。









・攻撃の場面では強弱のリズムをつけていこう。
・自分の判断と能力を信じて、最後までやりきること。
・裏を取られない事が大原則!もう一度頭に入れて、冷静に対処していこう。
・バックパスには気を付けること。
・前半はポゼッション率ではC大阪の方が高かったと思うが、効率性や目的意識という部分では我々の方がゴールへ向かうというところやゴールにたどり着くところで、そのプロセスが良かった。C大阪の選手たちを見ると、特に中盤から前にかけては非常に有望な若い選手がいて、とても手強い相手だと試合前から知っていたし、それに加えて外国籍選手が絡み、非常ににいい形での融合の仕方をしている。バランスの取れたチームであると思う。こういうチームから勝つには、チーム全体でこの時間帯は何をすべきかというようなことを実行できるようにならないといけない。
・日本の場合、30歳を超えたら皆さんは「ベテラン」という扱いをすることが多いが、海外では30歳以上の選手たちが高いレベルでプレーしているわけであり、それは当たり前のこと。だから、そういう扱いの仕方によって、選手たちにもダメージを与えてしまう。こういう扱いを控えることは選手たちにもプラスになると思う。ウチでは恐らく6、7名が30近くか30歳以上の選手であるが、私は31〜34、35歳でもごく普通に扱う。小笠原、本山、中田、野沢、そして他にも30歳以上の選手がいるが、急にサッカーセンスや視野といったものを忘れるかと言ったら、忘れるわけがない。ただそれを実行するための運動量やパワーというものをしっかりと持ってもらえれば、継続して力を発揮できる。こちらで準備の仕方を考えてあげれば、彼らも今まで通りにやれるし、そこにプラスされるものが10代、20代から培ってきた経験というもので試合の駆け引きだったりに使えるわけで、それを単純にベテランという言い方で終わらせてしまうのは好ましくないと思う。
・若い選手に関しても、有望な選手がいるので育てていかなければならない。先ずはしっかりと準備させなければいけないし、大きなクラブというものはワンプレーで今後の人生が変わるもの。それに対する責任や重圧は往々にして若い選手が背負えるものではない。そういう準備をきちんと彼らもしていかなければならないし、いい状態で選手がピッチに立てるようにするのが私の役割であって、そのタイミングというものを逃してはいけないし、いい形でつなげていかなければならない。
立ち上がりに押し込まれてしまったが、モトさんがボールを触れるようになってからはこっちのペースになった。シュートは思いっきり打てば、誰も触れないと思った。守備はSBと良い連係も取れているし、攻守の切り替えも早かった結果が無失点につながったと思う。
【前野 貴徳】
後半、相手を前に向かせなかったと思う。集中して守備をして0に抑えられて良かったが、もう少し守備で起点になれれば良かった。良いタイミングでオーバーラップしたところにジュニさんがパスを出してくれたので良いクロスを上げたかったが、ミスをしてしまったので修正したい。
【青木 剛】
無失点で勝てた事は良かった。序盤は勢いを持って来られたけど、失点しない様に考えてプレーした。しっかり守っていれば自分たちのペースになると思ってしのいだ。
【ダヴィ】
自分のプレーを最後まで信じてやった結果がヤスへのパスにつながった。DFやGKはミスをすると信じて、プレーした結果だと思う。チームとして良い試合を継続してやりたい。
【岩政 大樹】
最初は相手の特長が出るところもあったが、裏に抜けるような選手がいなかった。徐々に相手の攻撃に慣れてきて守備がはまるようになった。はまってしまえば、あとは集中力の問題だけ。
本山選手、本田選手、曽ヶ端選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。