
柏、G大阪に連敗し、先の見えないトンネルに入りつつあると思われた鹿島が"鬼門"長居で意地を見せた。攻めながらも22分に乾に先制される嫌な展開ながら、前半で田代が2ゴールと逆転し、後半は守りを重視しながらアディショナルタイムで小笠原がハーフウェイライン付近からのスーパーシュートで今季初ゴールを決め、3-1と快勝。長居に1998年9月以来、何と13年振りとなる勝利を掴むと同時に"反撃の後半戦"に向け、光が見える一戦となった。
序盤、絶対に負けたくはない鹿島はアウェイながら積極的に攻める。しかし前線の田代、大迫らがチャンスを得るがなかなか決まらない。逆に22分、念願のドイツ移籍が決まり、この日がC大阪ラストゲームとなる乾に得意のドリブルでシュートを決められ、先制点を献上してしまう。
攻め込みながらチャンスを決めきれずに失点、というここ最近の展開と同じ流れで嫌なムードがチームに流れるが、この日の鹿島はここであきらめなかった。38分、相手GKのキム ジンヒョンが背後にいる田代に気づかず、無造作にボールをピッチへ置く。田代はその隙を逃さすゴールへボールを蹴り込み、1-1とした。
このイージーミスからキム ジンヒョンの様子はおかしくなる。前半アディショナルタイムにはFKのチャンスからキッカーの野沢が蹴ったボールを増田が頭でつなぎ、最後はまたしても田代。田代が放ったヘディングシュートは不用意に前へ出ていたキムジンヒョンの頭を越え、無人のC大阪ゴールへ突き刺さった。
最高の形で前半を戦い終えた鹿島は後半に入ると守備への意識を強く保ち、C大阪自慢の攻撃陣を封じ込む。65分には大迫に代え、青木を早々にピッチへ送り込むなどオリヴェイラ監督も絶対に欲しい勝点3のために非情な采配を振るう。
しかし79分、鹿島は最大のピンチを迎える。C大阪CKのピンチにゴール前での競り合いで新井場にファウルの判定、まさかのPKを献上してしまう。誰もが同点となる思ったが、鹿島ゴールを陣取る守護神・曽ヶ端がキムボギョンの蹴ったシュートを見事にキャッチ。この曽ヶ端の鬼気迫るセーブで鹿島は最後まで守りきる意思をさらに強固にした。
そして後半アディショナルタイム、またしても意外な形で追加点を得る。ハーフウェイライン付近でボールを拾った小笠原が、キム ジンヒョンの前目のポジショニングを見逃さず、躊躇なく右足を振り抜く。キム ジンヒョンは必死に手を伸ばすが、小笠原の蹴ったボールはまたしても無人のC大阪ゴールへ吸い込まれた。
この45mスーパーシュートが決まるとほぼ同時に、試合終了。これで鹿島は3-1とし、1998年9月以来、約13年振りとなる長居での勝利に酔いしれた。長年の呪縛から解き放たれると同時に反撃の後半戦へ向け、狼煙を上げた鹿島。ここから、強い鹿島が戻ってくることを祈りたい。



















・サイドを起点に、しっかり自分の役割を果たしてプレーしよう。
・まだ45分ある。チャンスは必ずある。
・このメンバーで行くぞ。勝つぞ!
基本は守備から入る。前回は相手のボランチを意識しすぎて走りまわされた。C大阪もスペースがあると上手く突かれるので注意をしたい。中後選手は同期で良い選手。フリーにすると良いパスを出されるのでつぶしたい。
【本田 拓也】
鹿島は中盤が良いのでFWにくさびのパスなどを入れたりしたい。C大阪も乾選手やマルチネス選手など良い中盤の選手がいるので、G大阪の時と同じように気をつけなくてはいけない。
【小笠原 満男】
今は勝つための準備段階と思ってやるしかない。準備期間が長すぎるとは思うが…。でも、こういう時は暗くなっては駄目。危機感を持ちながらも明るくやっていきたい。この状況は悔しいけど、まだ優勝を諦めたわけじゃない。この苦しい状況を乗り越えれば、チームは一段階上に行ける。
【曽ヶ端 準】
シーズン中で全試合0点と言う事はないのだが、G大阪戦では2点目を取られた時にガクッとなった。そういう時こそ、奮い立たせないといけない。C大阪は、乾選手が海外に移籍するとあって、このゲームにかけてくる意気込みが違うし、コンビネーションも注意をしたい。
【本山 雅志】
夏場の試合でコンパクトなサッカーをやるのは難しい。先制される事が多いのであせりが出る。これまで通りにやり続ければ、仙台戦のように結果は出る。試合に出場している選手は頑張っていると思うので手助けしたい。
【西 大伍】
リーグ戦が半分終わったが、この半年で色々と変化があった。チームが変わり、震災もあり、日本代表にも選ばれた。しかし、自分の満足するプレーは出来ていない。チームの成績も良くないが、頑張るとしか言えない。今、チームに必要なのは、シュートを打つこと。
【岩政 大樹】
C大阪は、前線で個人がドリブルで突破をできる珍しいタイプのチーム。G大阪と同様にポゼッションしながら崩すという感じではない。ただ前線は守備をしないので、先制できれば戦いやすくなる。1点目が重要。
【増田 誓志】
サッカー90分でやるスポーツだけど前半だけ見たら、これまでよりも安定している。問題は後半で足が止まる。全員守備の時間が減る機会が多い。攻めている時間に相手にボールを奪われた時、帰る意識が少ない。また点を取ればという意識では駄目。守備の意識を強く持って挑みたい。
PKを止められて良かった。ギリギリまで色々と考えて飛んだ。乾選手がボールをセットしたのにキッカーが代わったので何をするのかと思った。時間的にC大阪が点を取りに来ていた時間だったし、耐えてチャンスも作っていたので止められて良かった。
【西 大伍】
みんなの気持ちが伝わって守り切れた。今の雰囲気が新潟にいた時の9戦勝ち無しの後、12戦負けなしの雰囲気と似ていて、行ける感じになった。満男さんのゴールもでかい。勝ってよかった。
【岩政 大樹】
内容は良いと思っているし、決定的なチャンスは与えてないと思う。バランスは保てていた。田代の2点目が大きい。取れてなかったら、またカウンターでやられてたかもしれない。
【田代 有三】
勝てて良かった。ハットトリックが狙えた。先制されて前節の悪い流れになったけど点を取れたし、みんなで最後は守ろうと話した。1点目は相手GKが自分を見えていないと思った。戻ろうかと思ったら、目の前でボールを弾ませたので、奪おうかと思ったけど、ファールになると思い我慢した。そしたらボールを落としてくれた。サッカーを長い事やっていて、あいう事もあるんだなぁと思う。2点目はゴール前に浮かそうと思ったら、そのまま入った。アウェイで勝てたことは自信になったと思う。次はラッキーなゴールじゃなくて、自分らしいゴールを取りたい。
※増田選手、小笠原選手のコメントはアントラーズモバイルでご覧ください!