
仙台を迎えたホーム開幕戦は、鹿島が打ち合いを制して今シーズン初勝利を挙げた。東日本大震災からの2周年を2日後に控え、被災地のクラブ同士の対戦となった一戦だったが、要所を締める戦いぶりを披露。今シーズンから復帰したトニーニョ・セレーゾ監督の8年ぶりとなるホーム帰還を勝利で飾った。
鹿島は序盤こそ静かな立ち上がりを見せたが、徐々にボールポゼッションで優位に立つと、大迫とジュニーニョが前線で運動量豊富な動き出しから、多くのシュートチャンスを作り出す。一方、守備陣も仙台がロングボールを多用してくる中、しっかりと体をぶつけることで空中戦での自由を奪い、攻撃の幅を与えない。29分にはカウンターから左サイドをジュニーニョがドリブル突破。そのままペナルティエリア内でシュートを放つと、ボールはクロスバーを直撃する。こぼれ球を野沢がシュートを狙うと、仙台DFのブロックに遭いコースが変わるが、ゴール前のダヴィが素早く反応して、ダイビングヘッド。波状攻撃からゴールネットを揺らし、ダヴィの移籍後リーグ戦初ゴールで均衡を破った。
前半を1点リードで折り返したが、後半直後に同点ゴールを許してしまう。46分に仙台の太田に一瞬の隙をつかれて、失点を喫してしまう。しかし、同点直後に立て続けにゴールを奪い、一気に仙台を突き放す。
47分に右サイドの西がゴール前にアーリークロスを上げると、ゴールを背にボールを受けた大迫がワントラップしてから振り向きざまに左足でシュートを叩き込む。勝ち越し直後の48分にも、右サイドで小笠原、大迫、野沢とパスを繋ぎ、ゴールライン際から野沢がグラウンダーのクロスを供給。最後はニアサイドに走り込んだダヴィがシュートを流し込み、リードを2点に広げた。
点差を広げた鹿島は、67分にカウンターを受けてヘベルチのスルーパスからウイルソンにゴールを陥れられたが、仙台の追い上げをいなして、逃げ切りに成功した。2得点のダヴィ、2試合連続ゴールの大迫が好調ぶりを見せているが、大迫とジュニーニョがスペースを作り出し、ゴール前に構えるダヴィがチャンスを仕留めるという攻めの形が早くも生まれつつある。劣勢の時間帯ではむやみに攻めに出ずに、耐え切る老獪さも、クラブに脈々と受け継がれている勝負強さの表れだろう。トニーニョ・セレーゾ監督が復帰したことで、新たな船出となった今シーズン。新戦力の落とし込みとともに、伝統が着実に紡がれている点を垣間見せた充実の勝利で、ホーム開幕戦を飾った。


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【この試合のトピックス】
・ダヴィが移籍後、リーグ戦初ゴールを決める。







・シンプルな戦い方でいい。冷静につなぎあわせて勝利をもぎとれ。
・しっかり声を掛け合い、情報共有を徹底しろ。
・まずはゴールを狙っていこう!後半ひっくり返そう!
大迫、ダヴィ、ジュニーニョは良い動き出しを見せていた。ジュニーニョは今までにないスペースの作り方を見せていたし、全員が得点に絡むチャンスを編み出せていたと思う。この2試合でチームがどうかを判断
するには、この長丁場では早いと思う。
これまで戦った完成されたチームとの試合は球際などでタフになったが、その中で自分たちの時間帯やチャンスを作れていたので、チームの方向性が間違っていないという手応えは感じている。今日、ホームで
勝点を取るという重要なことが達成できたのは、非常に良かったと思う。
ホーム開幕戦で良いスタートを切りたかったので、非常に嬉しい結果になった。全員でつかんだ勝利だと思う。1点目は野沢のこぼれた球がファーに来ると思っていた。2点目は練習通りのゴール。仲間を信じて詰めていた結果だと思う。
【小笠原 満男】
鳥栖戦に引き分けていたので、ホーム開幕戦で勝点3を取れてうれしく思う。後半は押し込まれたという見方もあるけど、しっかり守ってカウンターのチャンスを狙うリードしている時のセオリーだと思う。
【曽ヶ端 準】
去年のスタートを考えれば良いスタートが切れたと思う。勝つと引き分けじゃ全然違う。仙台にはやられているイメージがあるのでみんなで守ったが、1点目は時間帯が悪かったし、2点目はカウンターから簡単にやられてしまった。映像を見直さないと分らないがもう少し対応できたのではないかと思う。
大迫選手、野沢選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。