
満員の日立台という最も厳しいアウェイの地の1つで、鹿島はドゥトラ、大迫の黄金コンビの活躍により2-2の価値あるドローという結果を得た。これで準決勝2戦合計5-4で通算8度目、そして2年連続となるJリーグヤマザキナビスコカップ決勝進出を決めた。
序盤、ホームの大観衆を背に左サイドのジョルジ ワグネルを中心に攻め込んで来る柏に対し、鹿島は中盤に入った本田、柴崎のボランチコンビがうまくゲームをコントロールする。そして12分、カウンターからここまでナビスコカップ6ゴールと絶好調の大迫から絶妙のスルーパスを受けたドゥトラが左足でうまく流し込み、試合を有利に進める先制点を奪った。
その後も5-1と大勝したリーグ・F東京戦同様、ワントップに入った大迫がうまく前線でボールを収め、そこにドゥトラ、レナト、遠藤が絡む鹿島のカウンター攻撃は柏にとって大きな脅威となる。続いて24分、今度はドゥトラのラストパスを受けた大迫が右足で冷静にカップ戦7ゴール目となる追加点を決めた。
リードを2点とし、第1戦での柏のアウェイゴール数にも追いついた鹿島はこれで大きなアドバンテージを得る。岩政、青木ら強固な最終ライン、そして本田、柴崎のボランチコンビを中心に柏の攻撃を堅実に防ぐ。またたまに訪れるピンチも出場停止の小笠原の代役としてキャプテンマークを巻いた守護神・曽ヶ端が見事なセーブで簡単には柏の得点を許さなかった。
しかし37分、ゴール前25m付近の直接FKをジョルジ ワグネルに決められ、2-1とされてしまう。この伝家の宝刀とも言える左足でのFKは壁を越え、急激に落ち、曽ヶ端も反応はしたものの完全に防ぐことはできなかった。
この失点により、試合のボルテージは一気に上がる。その1分後、鹿島はまたしても鋭いカウンターで柏ゴールに迫る。最後は茨田にドゥトラが倒され、PKとなる。これを決めればほぼ試合を決定づけることが出来るとあって、キッカーの大迫はゴール左隅を冷静に狙ったが、何と菅野の見事な反応により止められてしまう。こぼれ球に素早く詰めた大迫だったが、これも菅野の執念に阻まれた。
そして後半に入り、柏が長身のネット バイアーノを投入しシステムを4-3-3に変えると、鹿島は一転劣勢に立たされる。攻め込む柏、カウンターを狙いながら必死に守備に回る鹿島という図式が完全に確立されるが、連覇を狙う鹿島は最後まで抵抗を見せる。
結局、アディショナルタイムにネット バイアーノから同点弾を叩き込まれるが、最後まで粘り強く戦った鹿島は2-2で試合終了のホイッスルを聞く。これで2戦合計5-4というスコアで、鹿島は決勝戦へのチケットをその手にした。
11月3日、サッカーの聖地である国立競技場で待つのはこの日、FC東京を3-0と撃破した清水。予選リーグでは大迫の2ゴールで2-1と勝利している相手だけに鹿島としては是が非でも勝ちたい。聖杯連覇まで、後1つだ。



















・各エリアでリスクマネージメントを徹底し、相手の選択肢を限定することで自由を奪え!
・球際、セカンドボールetc、全ての部分で持っている力の全部を出していこう。
(大迫の)PKは相手のGKを称えたい。PKだけではなく、他にもチャンスがあったのでもう少し落ち着いてやれば3点目も取れたかも知れないが、相手のホームということを考えると全員がプレッシャーを感じていた中、うまく逃げ切れた。
決勝の相手である清水は攻撃的なチームだし脅威も感じるが、うまく全員で戦いたい。また相手のゴトビ監督にも決勝進出に関しておめでとうと言いたい。素晴らしい指導者であり人格者なので、決勝でお会いできることを楽しみにしている。
後ろのバランスを意識しながらカウンターからチャンスを作ることが出来た。みんなの集中力が切れなかった。最後は事故的な失点だったが気持ちの入った試合だったと思う。無失点で勝てれば良かったが、決勝に進むのが目標だった。
【大迫 勇也】
相手は前掛かりだったしSBも上がっていたので、後ろにスペースがあって攻めやすかった。後ろが頑張っていたので、自分も頑張らないといけないと思っていた。ドゥトラ、ヤスさん、レナトと良い攻撃の形が出来ていると思うし、やりやすい。(得点は)ドゥトラがが良いパスをくれたので落ち着いて決めるだけだった。PKもそれだけ落ち着いて決めれば良かった。
【柴崎 岳】
勝てなかったので素直には喜べない。先制点が良い形で取れたので気が楽になった。追加点も取れ、優位に試合を進めていけた。失点は流れの中ではないので良い守備が出
来たと思う。相手が前掛かりでスペースもあり戻りも遅かったので、狙っていた通りだったがもっとチャンスが作れずに残念。もっとボールを呼び込めば得点につながる。
【本田 拓也】
狙いとして岳を自由にプレーさせ、真ん中はCB2枚と守れればと考えていた。真ん中は問題ないけどサイドをえぐられるのは嫌だった。しっかりブロックを作ってカウンターからヤス、レナトがからんでシュートで終わることも出来ていたので、こちらの考えていたプラン通り。先制できたのが大きかったが失点はいらなかった。アウェイゴールとか考えず、勝とうと思ってプレーしていた。
【青木 剛】
かなりパワープレーで人数をかけてきたので、自分だけじゃなくDFラインとソガさんを含め、最後まで守る意識を強くした。最後はロングスローから失点したけど、上に進むのが目標だった。
ドゥトラ選手、新井場選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。