
2点先制するも追いつかれるという苦しい展開ながら、鹿島がホームの意地を見せ、PK戦の末、南米代表のウニベルシダ・デ・チリを破り、スルガ銀行チャンピオンシップ初優勝を飾った。またこの試合で初先発となったレナトが鹿島での初ゴールも決め、リーグ戦の巻き返しに向け戦力アップと嬉しい結果となった。
序盤、前線からの激しいプレッシングとオフサイドトラップを多用する攻撃的なウニベルシダに対し、鹿島は興梠、ドゥトラのスピードを生かしカウンターを仕掛ける。そしてその興梠が得たFKから先制点を得る。18分、キッカーの小笠原が鋭いボールをファーサイドに上げると、岩政がゾーンで守るウニベルシダDF陣の綻びをうまく突き、豪快なヘディング弾を決めた。
この先制点で勢いに乗る鹿島はさらに27分、この試合が初先発となったレナトがうまく間合いを取ったドリブルから芸術的なミドルシュートを決める。この追加点でリードを2点とした鹿島はさらにカウンターでウニベルシダのゴールを脅かし続けた。
だがここで畳みかけることのできなかった鹿島は逆に40分、グラウンダーのクロスをクリアしようとした岩政が不運のオウンゴールを献上し、1点差とされる。これで試合の流れは完全にウニベルシダに傾いた。
後半に入ると試合はほぼウニベルシダのペースとなり、鹿島はウニベルシダの波状攻撃に苦しむ。そして73分、興梠のファウルからPKを献上し、これをCharles Aranguizに決められ、ついに2-2とタイスコアとなる。ここからウニベルシダの猛攻に曝されながら鹿島は曽ヶ端の好セーブもあり、何とか2-2のまま、90分を戦い終えた。
大会規定により延長戦なしのPK戦ヘと勝負の舞台は移ったが、先攻のウニベルシダが決めれば、鹿島も負けじとゴールを決め続ける。キッカー全員が決める展開で7人目に突入したが、ついに曽ヶ端がFrancisco Castroのシュートを止め、鹿島が勝利へ近づいた。
そして最後のキッカーとなった西が冷静にゴール左へ蹴り込み、鹿島が7-6でPK戦を制し、"南米のバルサ"と称されるウニベルシダ・デ・チリを破りスルガ銀行チャンピオンシップ初優勝を飾った。試合後、「我々は勝たなければいけなかった」とジョルジーニョ監督が語ったようにホームでの国際大会を制したことは、今後の戦いにつながることだろう。2012年最初のタイトルを獲った鹿島はこれからも戦い続ける。



















これは全員で勝ち取ったタイトルだし、最後の後押しを私が現役の頃から支えてくれるサポーターの皆さんが行ってくれた。大きな感謝の気持ちを示したい。
対戦相手のウニベルシダ・デ・チリはコパ・リベルタドーレスでもベスト4のチームだがら、強いのは知っていた。ただ我々の力をあまり知らなかったのかも知れないし、序盤はいい形で点を取ることができた。前半で試合を決めることもできたと思う。
ずっと連戦で90分フル出場している選手も小笠原や大迫をはじめ、多くいる。次の試合のことも考えなければいけないし、例えば、大迫の代わりに入ったジュニーニョも調子はいい。今日は特に相手が前がかりで来たので、裏のスペースを利用して彼のスピードを生かそうと思った。私は次の試合のことも考えてマネージメントしなければいけない。
若い選手もベンチにいたし交代枠も6人まであったので、若い選手に経験させる手もあったかも知れない。しかし私は時間配分やPK戦のことも考えて、勝負に徹した。この試合はホームで開催される大事な国際大会であり、我々は勝たなければいけなかった。
(初先発の)レナトは非常に良かった。45分で終わるかと思ったがかなり動けていた。チームの創造性が彼の加入により広がったし、守備の面でもチームのやり方に慣れてきた。これからコンディションも上がり、もっと良くなるし、チーム内での競争も激しくなるので、いいことだと思う。
南米のチームとの対戦は、日本代表の時にブラジルと対戦しただけだと思う。正直、もっと良い時期に対戦したかったし、リーグ戦に集中したいところだけど、このような機会はめったにないので楽しみでもある。
【大迫 勇也】
南米のチームと出来る機会はないので楽しみ。タイトルもかかっているし、ホームなので勝ちたい。相手も早くから日本で調整してるということで、勝ちにきているのでタフな試合になりそう。連戦というこは問題ない。
【西 大伍】
チリもそうだと思うが、南米のチームは個人能力が高い印象がある。でも相手がどうあれ、僕らがやることは変わらないし、勝つために100%プレーする。
【興梠 慎三】
相手が南米でもJリーグのチームでもやる事は同じ。今まで対戦したことのない相手とやるのは楽しみでもある。シーズンの最初と比べればチームの状態も良いし、自分も調子が良い。でも気を引き締めてやらないと勝てない。ホームだし、ファンやサポーターが雰囲気を作ってくれると思うので、皆で力を合わせて強いチームに勝ちたちと思う。
【中田 浩二】
この大会に参加出来る事をうれしく思っている。ウニベルシダ・デ・チリは素晴らしいチームという事を聞いている。難しい試合になる事が予想されるが、アントラーズに無いタイトルなので全力を尽くして勝ちたいと思う。
【本山 雅志】
南米のチームとは、代表デビュー戦でボリビアと戦った記憶があるが、チリは初めて。個人技がしっかりしていると思うが、最近の南米は組織もしっかりしている。勝ちに来ているようだが、ホームなので問題はないと思う。
【青木 剛】
対戦した事のない相手なので、映像を見ただけでの判断は難しい。実際に戦って、早い段階で相手の特長をつかむ必要がある。相手の強さに引いてしまうとやられるので、戦う姿勢を出す必要がある。ホームの試合だし、日本の暑さに慣れていないと思うので運動量で相手を上回ってホームの利を活かせればと思う。
【遠藤 康】
南米は足元が上手いというイメージがある。自分たちの力を100%出せば勝てると思う。相手に合わせずに自分たちのサッカーをしたい。
苦しい試合だったので勝てて良かった。(得点シーンは)事前のスカウティング通りで、そこに満男さんが良いボールを蹴ってくれた。相手がいいチームなので苦しい試合になるということは予想していたが、予想以上だった。サッカーは11人でやるスポーツなので、リスクを冒せば空くところは出て来る。サッカーの手応えは悪いと思っていない。
【西 大伍】
(PKは)ソガさんが止めていたので安心して蹴れた。後半は相手が走ってきたので、行ったり来たりの場面が多くきつかった。最初はスペースがあったので、もっとイケるイケると思ったけど、上手く修正してきた。右サイドで相手が数的有利となる場面が多かったが、他の人が良く守ってくれた。
【本山 雅志】
もっとパスを通さないとプレーは駄目だね。取られ方が悪い。でも優勝出来て良かった。
【大迫 勇也】
勝ったけど、2-0になってから気が抜けたみたいな感じになった。前半は良かったが後半は相手が前に出て来て上手くいかなくなった。今日は結果だけ。勝てたことをみんなに感謝したい。
【柴崎 岳】
国際大会を経験出来たことは非常に良かった。相手はいい選手が揃っていた。Jリーグでは経験出来なかったことが今日は出来たと思う。
【新井場 徹】
しんどい試合だった。いい流れでJリーグに入れる。PKは運だけ。
【遠藤 康】
今日は途中交代なのにきつかった。勝っていたので前でキープという指示だった。プレーに少し迷いがあって上手くいかなかった。
曽ヶ端選手と小笠原選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。