
2年振りとなる天皇杯制覇に向け、昨年同様に茨城県代表の筑波大を迎えた初戦で、鹿島は遠藤のプロ入り初となるハットトリック、そして昌子の公式戦初ゴールなどで7-1と大勝した。ただ、左サイドバックに土居を起用するなど新たなオプションも成功したが、試合終了直前に失点してしまうなど課題も残るゲームとなった。
13時キックオフということで運動量が心配された鹿島だったが、逆に序盤から筑波大を運動量で圧倒する。そして35分、先ずは直接FKを遠藤が叩き込み先制点、さらにその3分後にはドゥトラのパスを受けた遠藤が再びゴールを決め、前半で2点のリードを奪った。
後半に入ると鹿島はさらに攻撃を重ねる。53分、左サイドバックに入った土居が見事な切り返しで相手DFとGKを引きつけ、ゴール前でフリーのジュニーニョにラストパス。ジュニーニョは無人のゴールへボールを流し込み、これで3-0となった。
その後、69分、セットプレーのこぼれ球から青木、72分には遠藤がプロ入り初となるハットトリックゴールを決めた。これで大きなリードを得た鹿島だったが、攻撃の手を緩める気配はなく、76分に交代出場の岡本が6点目、そして84分には昌子が公式戦初ゴールを決め、7-0と筑波大を完全にノックアウトした。
だが残念なことに試合終了直前、Jの数クラブが獲得を狙っているとされる大学No.1ストライカーの赤崎に意地のゴールを決められる。これが最後のプレーだっただけに少し拍子抜けという形で鹿島は天皇杯2回戦を突破した。
「最終の目標は優勝なので、大学生相手にも気を緩めず全力で戦うことを求め、その結果、大差をつけて勝てた」と試合後に語ったジョルジーニョ監督だったが、その表情は厳しいものだった。大勝でも気を抜かず、次を見据える。今の鹿島に必要なのは、その真摯な態度と言えよう。このまま、2013年元日、国立のピッチに立っていることを信じて戦い続けて欲しいものだ。

![]() | ![]() |

![]() | ![]() |




![]() | ![]() |













・チャンスがあれば躊躇するな。ボレーでも何でも良い。叩きこめ。
・気を緩めるのは試合の後だけ。相手のリスペクトを忘れるな。
ホームで大学生相手の試合というのは理論上は簡単な試合のはずだが、自分たちの取り組み方次第では非常に難しいものになってしまう。チームとして求める最終目標は優勝なので、そのためにも立ち上がりからしっかりと戦って欲しいと選手たちに求め、それを忠実に実行してもらえたので、このような結果で終われたと思う。
7点を取るということは、貪欲に挑まなければどのような相手からも取れるものではない。相手がどうだとかではなく、自分たちが求めなければこういう結果は出ない。ただ、この結果がナビスコカップやリーグに単純に影響されるものではないと思う。常にこういう気持ちを持ってやることが大切であり、天皇杯で言えば、次回はJ2との試合になる。レベルは高くなっていくので、全員がやろうとすることをしっかり意識してやっていかなければいけないし、今日はそれがしっかりとできたのでいい結果が出たと思う。
(西との交代で増田を入れ、ボランチの柴崎を右サイドバックへポジションチェンジさせた意図は)西を休ませたいと思ったし、柴崎は以前も右サイドバックをやったことがあるので交代させた。このポジションには伊東という選手がいるが、彼は若いのでまだ試合に出る段階ではない。左サイドバックに入った土居は両サイドでできる選手だし、色んなポジションができればチームとしての選択肢が広がる。今日はそういう意図もあった。
連勝するということはチームにとっていい薬になる。ただリーグ戦の中で新潟に負けたということは非常に重い事実。その後、神戸に勝って立て直しつつあるが、今日は天皇杯というタイトルのためにも、とにかく大学生相手に負けてはいけないと思って臨んだ。リーグ戦は厳しい状況にあるが、それはシーズン序盤の5試合で勝てなかったことが原因。これからより良い状況を目指して向上していかなければならない。
FKは練習していたので、その成果だと思う。2点目は1回目のタイミングで打てなくて、2回目で相手の股を狙った。(ハットトリックは)相手も相手だったから。それよりもチームが勝てて良かった。
【土居 聖真】
90分間出場したけど、普通にやれた。1回は持ち味を出せたと思う。試合前は不安で一杯。今日みたいなプレーをJFL、J2、J1相手にできるようにしないといけない。ペナルティエリアに入れば、J1でも持ち味を出せる。そのためにもコツコツやってチャンスをもらえるように練習からやっていきたい。守備は思ったよりできた。
【本山 雅志】
暑かった。裏に出せば抜けていたけど、意識的に蹴らなかった。初戦は難しいので勝って良かったと思う。
【昌子 源】
悔しかった。最後の1失点はいらない。あれで自分のゴールは帳消し。柏戦、筑波大戦と続けて90分やれたのは自信になった。次も出られるように練習からしっかりやりたいと思う。
本田選手と青木選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。