
前半から効率良く攻めた鹿島がマルキーニョスの先制ゴールを守りきり、1-0で首位の名古屋を撃破した。ここ2シーズン、ホームで連敗を喫した名古屋を倒したことで鹿島は最後の反攻へ口火を切った。

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序盤、11と大きく開いた勝点差の余裕からかいつものように前へ出てこない名古屋に対し、鹿島もいい形での攻撃を見せられない。そして4分、いきなりのピンチが鹿島に訪れる。4分、ジウトンがドリブルを仕掛ける小川をタックルで止めたところ、主審がPKスポットを指さす。この微妙な判定で鹿島のゲームプランが大きく崩れるかと危ぶまれたが、最終的にはペナルティーエリアの外という判定でFKとなり、これをキッカーの玉田が外し事なきを得る。


すると鹿島はここからリズムをつかみ出し、消極的な名古屋をじわりじわりと相手陣内に押し込める。そして前半最大のチャンスは37分、中盤での華麗なパス交換から野沢が放った左足シュート。これは完全に名古屋ゴールを捕らえたが、名手楢崎に止められた。

後半に入っても試合は鹿島ペースで変わらない。そして59分、待望の先制点が鹿島に生まれる。相手GK楢崎のスローにいち早く反応したジウトンのパスを受けたマルキーニョスが右足で鋭いシュートを放つ。これがゴール左隅ギリギリに決まり、カシマスタジアムは歓喜の叫びに包まれた。


1点のリードを得た鹿島はサポーターの後押しもあり、追加点を狙っていく。しかし76分、負傷明けの闘莉王、そしてブルザノビッチを同時に投入してきた名古屋に押される場面が徐々に目立つようになる。


だが、今日の鹿島はいつも以上に冷静だった。終盤には青木、大岩を投入し守りをしっかりと固め、名古屋の分厚い攻撃をことごとくはね返していく。CKなどのセットプレーの場面でも曽ヶ端が的確な判断でボールをはじき返し、名古屋に決定的なチャンスを与えない。結局、鹿島は4分あったアディショナルタイムも慌てることなく守り、1-0で大きな勝点3を得た。

この勝利で首位名古屋との勝点差は8となり、まだまだ大きく離れてはいるものの、王者のプライドを保つことは出来た。長かったリーグ戦も残りは後5試合。これらのゲームでも王者の誇りを胸に戦えば、最後に何かが起きるかも知れない。そんな期待を抱かせる今日の勝利は勝点3以上の意味があったと言えるだろう。まだまだ、これからだ。





・守備のバランスに注意すること。
・相手を走らせよう。
・セカンドボールを必ず拾おう。また、サイドチェンジも意識しよう。
これまで自分たちらしいやり方が試合によってできなかったこともあった。10分けのうち5試合ほどは我々が勝つに等しい試合ができていたのに同点にされたりと勝ち切れなかった。それが結果として勝ち点8という数字になったのだと思う。ただ、首位チームに勝つことはできたが残りのゲームでも1つ1つ詰めるかたちにもっていければ。苦しい状況であってもやるべきことをやっていく、この勝ち点8というのは可能性がなくなったわけではない。まだ可能性がある部分であって可能性があるかぎり選手たちとともに全力を尽くしていきたい。
名古屋はスーパーチームであって誰が出ても遜色なく質を保てるチーム。ケネディ、マギヌンをはじめとする外国人選手はもちろん、今シーズンは日本人選手でも能力の高い選手を補強したりしている。交代枠をみてもいろんな工夫ができると思った。我々はいろんな分析から相手の長所を出させないよう、相手の機能性を減らしていくことで相手の短所をもっていけるようチャンスを狙っていたなかで後半チャンスを作り出して1点をとることができた。2・3点目がとれるチャンスがあったがそれが決まっていれば、また試合も変わっていたかもしれない。このようなビックゲームで選手たちは献身的に、チームスピリットをもって戦った結果が勝利につながったのだと思う。
いろんなことがシーズン終盤におきている。とくにこの3年間、Jリーグでは終盤にどこが勝ってもおかしくない状況をみている。ただ最後までわからないのがサッカーの面白みであってこの名古屋との勝ち点差が優勝を経験しているかしていないかが影響してくるかしないかは最後までやってみないとわからない。
名古屋は高さもあるし、ワンタッチ、ツータッチでボールをシンプルに動かしてみんなが連動しているチームだと思う。難しい試合になるのは間違いないけれども、僕らは勝たなければいけない立場なので相手に屈することなくそれ以上のものを出していきたい。チーム一丸となって戦いたいと思う。
【興梠 慎三】
僕とマルキにとっては名古屋のDF陣は戦いやすい相手だと思う。僕らはスピードで勝負するので速さにはついてこれないんじゃないかと思うし、前を向けば自分たちのほうがチャンスになると思う。名古屋は高さが武器だし、ケネディにパスが入ってそこでタメを作って玉田さんに繋げるので、ケネディをどれだけ抑えられるかが重要になる。相手の良い所を消さないといけないと思う。
【伊野波 雅彦】
名古屋戦はプライドとプライドがぶつかり合う激しい試合になる。自分たちは王者なりのサッカーを見せないといけないし、見ている人にもそういう気持ちが伝わるようなサッカーをしないといけないと思う。
【新井場 徹】
1つも落とせない状況になってしまったし、ウチはやるしかない。(名古屋については)警戒するのはケネディだけじゃないし、他の選手もいいプレーをしているから今首位にいるということだと思う。名古屋はウチに勝つと優勝の可能性が高まるので強い気持ちをもって乗り込んで来ると思うが、自分たちは受け身に立たずにどんどん仕掛けていきたい。名古屋戦だからといって特別に意識せずにいつも通り戦いたい。
【小笠原 満男】
名古屋がどうこうというよりも残りの試合を全部勝たないと優勝は出来ない。どの選手もやることはわかっているし、この状況で悲観的になる選手はウチにはいない。今さら特別なことをやる必要もないし、ウチはウチのやるべきことをやるだけ。全員で走って全員で戦うこと。それを突き詰めていかないといけない。
難しいゲームになることはわかっていたし、チームが一丸となって勝ち取った勝利だと思う。正直に言うとどういう形で得点をしたかを覚えてはいない。監督からは相手のボランチの裏で動くように指示を受けていた。その動きがあのゴールを生み出したのではないかと思う。トレーニングから積極的にシュートを打つ意識をしていたのでその部分がゴールに繋がってよかった。今日の勝利はサポーターの皆さんに捧げたい。
【野沢 拓也】
僕たちにとっては全てが決勝だし、まだその1つを勝っただけ。相手は前半からあまり前がかりにこなかったし、様子を伺っている感じだった。相手のボランチとDFの間でチャンスが作れたと思う。今日はゼロで抑えられたし、いい試合だったと思う。勝ててよかった。
【遠藤 康】
交代の時はいつも通りプレーしろという指示だった。自分が入った時にはスペースもあったし余裕を持ってプレー出来たと思う。最後は攻め込まれたけれども、今日はやられる感じはしなかった。次の試合でも出れたら点を取れるように頑張りたい。
【曽ヶ端 準】
しっかりマークにつけていたし簡単に競らせないでロングボールに対していい対応が出来たと思う。終盤に長身の選手を上げてくるのもわかっていたし、セカンドボールへの反応も良かった。いいゲームだったと思う。この勝利をきっかけに出来ればいいし、無駄にしないようにしなければいけない。
【岩政 大樹】
数字上は最後のチャンスだったし、いろんな意味でのラストチャンスだった。この勝利で優勝へのチャンスを掴んだとはまだ言えないが、それを掴むための挑戦権は得たと思う。途中から入ってきた選手も自然に試合に入ってくれたし、自分は前半から体力を消耗していたので助かった。
※小笠原選手、新井場選手、伊野波選手の試合後コメントはアントラーズモバイルをご覧ください。