絶景を巡る〜富士山〜

2021.02.10(水)
立春も過ぎ梅もほころびはじめました。

ポカポカと暖かい日中は春の足音が聞こえてきそうですが朝晩はやはり冷え込みます。

そんな冬の朝晩は、鹿行地域からも富士山が見えることがよくあります。

しびれるような寒い夕方、「富士山が見えるかも!」と思い、行方市内の坂の上の高台に登ってみました。

予感が的中し、きれいな夕焼けとともに富士山が見えてきました。

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横に広がる白い部分は霞ヶ浦です。

中央部分にうっすらとグレーの富士山が見えます。

さらに日が沈むと富士山がよりいっそうはっきり見えてきます。

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完全に日が落ちると影絵のように富士山がはっきりと浮かびあがりました。

遠くにあるはずの富士山がすぐ近くに見えるのは本当に不思議です。

こちらは朝の富士山です。

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真っ白な雪が富士山を覆っています。

朝の富士山を見ると、いつも気持ちがすっきりします。

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湖面に近づくと鴨の群れがバタバタと飛んで行ってしまいました。

食事中の鴨たちを驚かせてしまったようです。

江戸時代に葛飾北斎が冨嶽三十六景のなかで「常州牛堀」という題材でこの写真とほぼ同じ大きさ、ほぼ同じ位置の富士山を描いています。

北斎が描いた牛堀はちょうど隣りの地区です。

北斎の絵では鴨ではなく白鷺が二羽飛んでいます。

ぜひ検索してみてください。

今も昔も富士山に対する人々の思いは変わらないようです。日本人にとって、富士山はやはり特別な山なのでしょう。

文・写真:橋本(地域連携チーム)