アカデミー
『地域密着型 選手育成システム』の確立
アントラーズアカデミーは、「トップチームの主役を輩出すること」「生活の中にアントラーズがある状態を創ること」をミッションに掲げ、地域に根ざした親しみのある育成組織を目指して、鹿島、ノルテ(日立)、つくばの3拠点をコアブランチとして活動しています。
高校生年代のユースを頂点に、中学生年代のジュニアユース3チーム(鹿島、ノルテ、つくば)、そして小学生年代のジュニア3チーム(鹿島、ノルテ、つくば)に所属する選手たちが、将来のトップチーム昇格を夢見て、日々トレーニングに励んでいます。さらに、茨城県内全域から選手を育てる「地域密着型 選手育成システム」確立のために、県内20校・旭・銚子の計21校でスクールを展開しています。
また近年では、小笠原満男テクニカルアドバイザーを筆頭にクラブOBのコーチングスタッフ登用を積極的に行い、アントラーズのスタイルを継承することに注力しています。
活動理念
育成
存在目的
トップチームのレギュラーを育てるために存在しているのがアカデミーである。そのため、育成過程にある選手もまた、トップチームの持つ哲学・伝統を共有していなければならない。それはジーコがもたらした「献身」「誠実」「尊重」である。このジーコスピリットを継承し、勝者のメンタリティを兼ね備えた個性ある選手を送り出すことが育成の目的である。
行動規範
●育成組織にかかわるすべての人間はクラブの哲学と伝統の継承者であり、アントラーズ ファミリーの一員としてエンブレムに恥じない存在でなければならない。
●監督・コーチは情熱を持ち、互いに結束し、一体感をもって指導し、選手の夢を共有し 実現させるための存在でなければならない。
●選手は礼節・犠牲・自立の精神を持ち、凛々しく立ち振る舞える人間であるべく努力し なければならない。好きなことに本気で取り組み、困難に立ち向かえる人間であれ。
●選手は日々の練習において常に勝負にこだわり、トップチームで通用し必要とされる技 量を身に付けるべく、チームメートとともに切磋琢磨しなければならない。
●選手は十分な食事と睡眠をともなう規則正しい生活を送り、サッカーと学業を両立させ なければならない。
●監督・コーチ・選手は海外遠征や世界のサッカー人との交流を通じて、世界的視野を 持った国際人へと成長しなければならない。
クラブ理念への貢献
育成組織から巣立った「Made in Kashima」の選手が、地域の中に存在するクラブの一員である感謝の気持ち、誇り、忠誠心を持ってプレーすることにより、地域の人々が親近感を抱く真の意味で愛されるクラブとなる一助となる。
普及
存在目的
サッカーをする喜びを感じてもらいながら、子どもたちが夢に向かってチャレンジできるよう、コーチが一体となってサポートする。少しでも多くの子どもたちに機会を提供できるような拠点作りを行う。
指導指針
●挨拶ができ、思いやりがあり、感謝の気持ちを表現できる人間性となるため、仲間との 触れ合いの中から社会性を身につけ、サッカーを通じて魅力ある人間形成を目指す。
●個性を発揮し、長所を伸ばすことを目標とし、能力的に拮抗した環境の中からジュニ ア、ジュニアユースへとステップアップできる選手の育成を図る。
●関係する人々とのコミュニケーションを充実させ、保護者、地域、学校などの人々と笑 顔で接することができる、サッカーを通じて一体感のあるコミュニティを形成する。
●プロクラブとしてのアントラーズを身近に感じてもらうのと同時に、見ることによるレ ベルアップを図るため、練習だけでなく試合観戦も積極的に行う。
クラブ理念への貢献
普及活動を通じてサッカー文化の浸透を図り、競技への愛情、アントラーズへの忠誠心を高め、地域に根差したクラブとなることを助ける。「生活の中にサッカー、アントラーズがある」ことを実現させていく。
コアブランチ紹介
鹿島
伝統と歴史が詰まったアントラーズアカデミーの拠点
- ・鹿嶋市を中心拠点として活動
- ・主な練習場:アントラーズクラブハウス、Kashima Antlers Academy Field
1992年にアントラーズが発足したとき、Jリーグのクラブは選手を育成する下部組織を持つことが義務づけられました。それにともないアントラーズアカデミーを設立。クラブハウスができる前までは、住友金属(現日本製鉄)の敷地内にある健康増進センターの2階をアカデミーの拠点としていました。クラブハウスができると同時に拠点を移し、今や鹿島を中心としてアカデミー活動を展開しています。
鹿島のアカデミーも現在では、クラブハウスはもちろんのこと、芝のピッチ3面に人工芝のコート4面、シャワールームやロッカーなど、必要な施設はすべて完備しています。トップチームを間近に見ながら練習に励むことができる環境です。2019年にはアカデミーハウスが完成し、昨年はクラウドファンディングプロジェクト「アントラーズの未来をみんなで」によりKashima Antlers Academy Fieldも誕生しました。新たな施設も整備されています。
トップのレギュラー選手の育成を目標に、これまで鹿島から曽ケ端準、野沢拓也、土居聖真、鈴木優磨らを輩出。近年ではGKの沖悠哉、山田大樹といった期待の選手をトップに送り込んでいます。
アカデミーの中心であり、アントラーズの伝統と歴史を体感できる環境で、日々、選手の育成を進めています。
つくば
プロの選手を多数輩出する県南の育成拠点
- ・つくば市を中心拠点として活動
- ・主な練習場:つくばアカデミーセンター
アントラーズつくばは、2008 年に誕生しました。活動拠点となっているのが、2011年4月に完成したつくばアカデミーセンター。約2万平方メートルの広大な敷地に、人工芝グラウンド1面、フットサルコート3面、照明設備、ロッカー、シャワー、ミーティングルームなどが備わった、中学生年代以下の施設としては日本有数の施設です。アントラーズつくばの活動だけでなく、茨城県の育成年代における試合会場としても使用されたり、また、最低限の電力や水を確保した、地域の防災拠点としての機能も兼ね備えています。
設備が充実したつくばアカデミーセンターでは、つくばジュニアユース、つくばジュニア、スクールつくば校が活動しており、2014年夏の全日本少年サッカー大会でつくばジュニアが念願の全国大会に初出場したのを皮切りに、2016 年にはつくばジュニアユースが全国クラブユースサッカー選手権大会に初出場、2020 年には準優勝と結果を残してきました。昨年はつくばジュニアがチビリンピック2022 JA全農杯 全国小学生選抜サッカー決勝大会で優勝を果たしています。
そのなかで、現在トップで活躍する染野唯月、舩橋佑らを輩出。今年、トップ昇格し、いわきFCに育成型期限付き移籍している下田栄祐もつくばアカデミーセンターを巣立っています。他にも数多くのJリーガーを輩出しており、名実ともにプロの選手育成の実績を持つ茨城県南地域の育成拠点です。
ノルテ
競争力ある環境作りを目指す「北」の拠点
- ・日立市を中心拠点として活動
- ・主な練習場:折笠スポーツ広場
「ノルテ」という言葉はポルトガル語で「北」を意味するように、茨城県北地域が活動拠点となっています。ノルテジュニアユースの活動がスタートしたのは 1999 年。それから着実に力をつけていき、2010 年には全国大会となるクラブユースサッカー選手権大会に初 出場し、関東リーグでも初優勝を成し遂げて1部に昇格しました。また、これまでに3度 の全国大会出場という結果も残しています。
2017年にはジュニアの活動もスタートし、翌2018年にはチビリンピックと関東少年サ ッカー大会で関東大会に出場しました。小学生年代でも体制作りが進むとともに、結果を残し始めています。
現在、トップに在籍する溝口修平は、ノルテからユースを経て初めてトップ昇格した選手です。昨年、ユースからトップに加わり、プロ 2 年目となる今シーズンはさらなる飛躍が期待される有望選手です。その他、昨年夏までトップで活躍し、FIFAワールドカップ2022 カタール大会にも出場した上田綺世をはじめ、ノルテで育った多くの選手が高体連や大学を経て、プロの舞台でプレーしています。
「いい選手が出てくると感じてもらえるようなチーム作り」という目標を掲げ、ノルテジュニアとノルテジュニアユースによる密な連携によって、飛び級制度などを活用しながら競争力のある環境作りを進めています。トップはもちろんのこと、多くのプロ選手輩出に向けて、茨城県北地域で日々活動しています。
アカデミー概要
SNS/アカデミーサポートクラブ
鹿島アントラーズアカデミー公式X(旧Twitter)では、アカデミーの日々の取り組みやイベント情報、試合結果などをご紹介しています。ぜひフォローしてください!
アカデミーサポートクラブは、2023年よりクラブ史上初の試みとして新設した、アカデミーを支援するファンクラブカテゴリです。会費はアカデミーの活動・強化資金として活用いたします!
トップチームで活躍するアントラーズアカデミー出身選手
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山田 大樹
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溝口 修平
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舩橋 佑
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鈴木 優磨
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徳田 誉
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松本 遥翔
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佐藤 海宏
OBコーチングスタッフ
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小笠原 満男
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里内 猛
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柳沢 敦
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市川 友也
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曽ケ端 準
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根本 裕一
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佐藤 昭大
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杉山 哲
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本山 雅志
お問い合わせ
鹿島アントラーズコールセンター
support@antlers.co.jp