寺社を巡る~鹿嶋市御朱印巡りその1「鹿島神宮の裏参り!慈眼寺」~

2020.10.28(水)
鹿島神宮が圧倒的な存在感を放つ鹿嶋市ですが、他にも御朱印を授かることのできるお寺が3ヶ所あります。今回は1ヶ所目として、慈眼寺(じげんじ)をご紹介します!

慈眼寺(灘観世音)

慈眼寺は、鹿嶋市大字浜津賀にあるお寺です。宗派は真言宗智山派、山号は神戸山(ごうどさん)です。国道51号線沿い、市の北端に位置します。カシマスタジアム方面から向かうと写真の歩道橋がありますので、右折してください。

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まずは境内を散策。慈眼寺の鐘は高く見晴らしの良い位置にあって、鐘の音が広く響き渡りそうです。

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さらにいい眺めなのがこちらの望洋台。慈眼寺は関東八十八観音霊場の一つですが、太平洋が見える唯一の場所なのです。晴れた日にまた参拝したい!

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Q.これは何でしょう?

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A.手洗い場です。穴に水を張って、用を足した後などに柄杓を使って手洗いしていたそうです。

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慈眼寺は天平勝宝年間(749〜757年)の建立と伝えられています。神仏分離となるまでは「鹿島さま(鹿島神宮)に参ったら、観音さまに願かけよ」と言い、裏参りと称して多くの参拝者が訪れたそうです。それもそのはず、慈眼寺は北方鬼門鎮護の寺として、この地に建てられたのです。かつて鹿嶋市津賀にあったともいわれていますが、現在まで明らかになっていません。

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訪れたら、本堂上部の紋章もご覧ください。3つの内、左右は鹿島神宮と全く同じ三つ巴紋!中央は菊紋です。手子后神社にも三つ巴紋があります!

神栖市御朱印巡りその1~茨城最南端へ!手子后神社~

夏には、本堂前の広場で盆踊りが行われます。今年は残念ながら開催できませんでしたが、毎年約1000人が訪れる、地元の恒例行事です!

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※写真は2019年の様子。慈眼寺ご提供

関東八十八観音霊場の看板は阿形像のそばにひっそり。最近腹筋を鍛えている筆者は疑問に思う、「彼の腹筋は12パック…でいいのだろうか!?」人間を超越しています。そりゃそうだ。

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納経(御朱印)は書き置きです。セルフで奉納料を納め授かりましょう。右は納経帳サイズの関東八十八観音霊場版、左は御朱印帳サイズの東国花の寺 百ヶ寺版です。

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左側御朱印の左上には、東国花の寺20周年の印が。今年限定です!

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お寺では御朱印でなく、納経と呼ばれることが多いです。写経を納めた証として頂く物で、日付は書かれていません。なぜなら、お遍路や巡礼は何度も巡る前提であり、2度目以降は重ね印のみ頂くからです。「重ね印で真っ赤になった納経帳はずっしり重かった」と、副住職の中西さんは教えてくださいました。ご協力、ありがとうございました。

「全てが上手くいく~へのかっぱ御守~」もぜひ!

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文・写真:櫻井(地域連携チーム)

【慈眼寺基本情報】
茨城県鹿嶋市大字浜津賀378(カシマスタジアムから車で15分)
TEL:0299-69-2096
納経:8:00~17:00