寺社を巡る〜神栖市御朱印巡りその1 「茨城最南端へ!手子后神社」~

2020.08.16(日)
多くの工場が立ち並び、漁業やスポーツ合宿も盛んな神栖市には、御朱印を授かることのできる神社が2ヶ所あります。今回はその1ヶ所、手子后神社をご紹介します!

手子后神社(てごさきじんじゃ)

手子后神社は、茨城県最南端(かつ最東端)の神栖市波崎にある神社です。水戸・鹿嶋方面から国道124号線を進むと目印がないため、わかりづらいかもしれません。写真の歩道橋がある交差点を180度左折すると、鳥居が現れます。

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この鳥居をくぐり、しばらく進むと駐車場があります。

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手子后神社は神護景雲年間(西暦767年)の創建と伝えられており、息栖・大洗両社とともに鹿島神宮の三摂社と称されています。御祭神は手子比売命ですが、武甕槌命の御女であるという説と、「常陸風土記」の「童子女の松原」に登場する安是の嬢女であるという説があります。

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漁師の信仰が厚く、鎮守祭(旧暦2月1日)の時期は休漁する習慣があります。この時期には大時化になることが度々あり、1910年暴風雪による大規模な海難事故が発生しました。犠牲者は数百人とも千人以上ともいわれていますが、手子后神社を信仰する漁師は難を免れました。

また、旧暦6月15日に近い土・日曜日に行われる「大潮祭」(おおしおまつり)は街の一大イベントです。神輿や鳴物が街中を練り歩き、漁船にはカラフルな大漁旗が掲げられます。さらに子どもたちが参加する鳴物コンテストには各町内会の威信が懸かっています。部活の県大会決勝より優先する家庭もあるとか。
※2020年の大潮祭は、神事のみ実施されました。

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ロック歌手で神社に関する書籍を複数出版している相川七瀬さんは、手子后神社の御神輿に魅入られた一人。著書「太陽と月の結び」では、大潮祭で玉串を捧げた時のエピソードが書かれています。

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御朱印は社務所で授かることができます。リーフレットとお守りつき!開いている日時が限られているため、下記情報を参考にお参りしてみてください。

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本記事作成にあたり、鹿島神宮 権宮司の東さんにご協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

文・写真:櫻井(地域連携チーム)

【手子后神社基本情報】
茨城県神栖市波崎8819 ※銚子駅から車で7分 カシマスタジアムから車で55分
TEL 0479-26-3302
社務所 10:00~15:00 土曜日、日曜日のみ ※大安の日も開いている場合があります。