アカデミックアライアンス合同研究発表会

2015.05.14(木)
5月13日にカシマスタジアムにて、筑波大学と共にアカデミックアライアンス合同研究発表会を行いました。筑波大学とは、2013年8月にアカデミック・アライアンス(学術的提携)を締結しており、今回の発表会はそれに基づくもので、今回で2回目となります。

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まず始めに鹿島アントラーズ・エフ・シー 代表取締役社長 井畑滋が挨拶を行い、筑波大学 大澤義明教授にアカデミック・アライアンスについて説明していただきました。

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鹿島アントラーズ・エフ・シー 代表取締役社長 井畑滋
「研究発表会は今回で2回目となります。皆様方が昨年来から取り組んでこられました研究の成果を総括して発表してもらうものです。タイトルからしても非常に興味があってより楽しく拝聴できるんじゃないかと思っております。また、アントラーズは新たな取り組みとして、今年、facebookとtwitterの公式アカウントを取得しました。それに伴って、最後になりますけども、SNSの活用をメディアに発表させていただきたいと思っております」

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筑波大学 大澤義明教授
「こういう機会をいただきまして、本当にありがとうございます。アカデミックアライアンスの狙いはいくつかあるのですが、まずふたつ申し上げますと、ひとつは当然、研究です。鈴木取締役が『アントラーズは経験と勘を中心にやってきて間違いはなかった。ただそれを科学的根拠で確かめたい』ということをおっしゃっています。我々の社会工学、あるいはサービス工学の理念はまさにそこでありまして、そういう点からぜひ共同研究をさせていただければなというのが第一点です。ふたつめは、教育です。やはり我が国は少子高齢化をしておりまして、当然、若い世代に頑張ってもらうしかないとういう風に思っております。今日は学生さん20数名で参りました。こういう現場でこういう研究発表会を聞く、あるいは懇親会でアントラーズの職員の方と交流をする。やはり生の体験をできるということで非常にありがたい機会だという風に思っております。こういう研究、あるいは教育という機会で、魅力的な研究会だと思っています。今日は一日しっかり勉強をしていきたいと思っています」

その後、研究発表へと移りました。

1. 天気予報精度とチケット販売 櫻井一宏(立正大学准教授)
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2. Mosaicを用いたファンクラブ分析 赤塚慎平(新日鉄住金ソリューションズ株式会社)
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3. カシマスタジアム周辺交通シミュレーション 鈴木勉(筑波大学教授)
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これらの研究発表の他、世界的なスポーツマーケティング分析会社であるレピュコムジャパンから世界のスポーツビジネスにおけるSNSの現状や、アントラーズから現在の公式SNS運用についての発表もありました。
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最後に、発表会の総括として鹿島アントラーズ・エフ・シー 取締役 鈴木秀樹が挨拶をしました。
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鹿島アントラーズ・エフ・シー 取締役 鈴木秀樹
「アカデミックアライアンスを結んで着実に成果が出ている感じがあります。我々はなんとなく経験と直感で勝負している感はありますが、実はそこがあまり違わなかったというところがだんだん裏付けされてきた。そうすると今度は欲が出てきて、さらにこういう分析をしてほしいな、交通分析なんかは特にそうなんですが、さらにこれをお願いしますということが出てくると思います。ただ、いろいろやっている最終到達点はやはり入場者数にどう跳ね返ってくるかということになると思います。今、Jリーグ全体で「2万人の壁」ということが言われています。どういうことかというと、各国リーグの平均入場者数が2万人を超えなければ成功したリーグとは言えない。アントラーズはちょうどJリーグの平均値の集客のチームです。ですから、アントラーズが平均の2万人を超えるということは、Jリーグ全体がその殻を抜ける。世界のトップ5と言われているリーグが2万人を超えています。あとの後進国は、数千人台。1万8千から1万9千の平均入場者数の各国のリーグは100いくつかあって、そこはやはり成功したリーグとは言えない。成功させるためにあと2千人どう積みますかというところが各国のリーグが一番悩んでいるところです。2万人を超えるためにあらゆる努力をしなくてはいけないというところで、皆さんとの関係を上手く構築できて数字に跳ね返ればと思っています。まだまだこれが続くと思いますので、ぜひ皆さんにご協力いただきたいということと、我々も頑張りますので、よろしくお願いいたします」