▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第36節、カシマスタジアムで名古屋グランパスと対戦した。
ジーコクラブアドバイザーの現役引退30周年記念プロジェクトの一環として、「ZICO CARNIVAL 2024」が開催されたこの試合。キックオフ前にはセレモニーも行われ、レジェンドのレオナルド氏が特別参加した。
また「~茨城発、世界へ~理想科学×Antlers ファミリーデー2024」も開催され、節目となる試合に華を添えた。
しかしアントラーズにとって、試合の流れは決していいものではなかった。先週末、YBCルヴァンカップで優勝している名古屋はその疲れもあり、スローなテンポを貫く。先制点の欲しいアントラーズは序盤からボールを握ったが、決定的なチャンスを作り出すことができない。師岡、安西らの攻撃には期待を持てるものがあったが、名古屋のリトリートもはやく、手こずる場面が目立った。
前半は結局、スコアレスドローで折り返し、後半に試合は大きく動く。57分、左サイドを突破しようとした優磨が椎橋にチャージを受け、激高。イエローカードが出された相手の行為に感情をコントロールすることができず、優磨は椎橋を押し倒してしまう。これで58分、優磨にキャリア初となるレッドカードが提示され、その判定はVARチェックでも覆ることがなかった。
数的不利となったアントラーズだったが、それでも名古屋は前に出てくることがない。試合後、長谷川監督が「最低でも勝ち点1を持ち帰る狙いだった」と語ったように、決して無理をしない名古屋は何度かサイド攻撃を試みるだけで積極的な試合を見せない。
一方、是が非でも勝ち点3が欲しいアントラーズは1人少ないにもかかわらず、果敢に前へ出る。最大のチャンスは、85分。その前に交代出場でピッチに立った名古が、FKのこぼれ球を左足でダイレクトボレー。強く鋭いシュートとなったが、これが惜しくもクロスバーの上を超えてしまった。
試合終盤、8分間という長いアディショナルタイムを持ってしてもアントラーズは名古屋ゴールを割ることができない。結局、スコアレスドローという形で勝ち点を分け合う結末となった。
またしてもホームのカシマスタジアムで悔しい結果となったが、リーグ戦はまだ3試合残っている。一戦一戦、真摯に戦い、最善を尽くす。その姿勢だけは最後まで貫かねばならない。
【この試合のトピックス】
・試合前、ジーコクラブアドバイザーへの感謝の思いを込めた引退30周年記念セレモニーを開催。クラブレジェンドのレオナルド氏も特別参加した。



Q.守備の堅い相手に対して、敵陣での攻撃のクオリティがなかなか上がらなかったが、どのように感じている?
A.想定はしていた。そのなかでどう攻撃をしていくかはピッチ内でも共有できていた。最後の点を取る作業はクオリティの勝負になる。トライすることは多くあったが、パス1本のクオリティやタイミングに大胆さが出るのかを含めて、前半にセットプレーなどで、しっかりと点を取りたかった。
Q.攻撃の成果は出ているように思うが、その点は?
A.日頃からスペースがどこにあるのか、しっかりと前のゴールを意識しながらプレーする、そこに選手が入ってくるという意味では、非常に良くなっている部分の一つだと思っている。
Q.退場者が出て数的不利になったあと、選手たちに伝えたことは?無失点は収穫だったと思うがどう感じている?
A.数的不利になってからの戦いは、しっかりと4−4−1を組んで、相手のシステムを含め、意図を伝えた。選手たちがよく実行してくれた。
疲労が溜まるなか、カウンターのスピードは交代選手を含めて考えていた。後半の早い時間に10人になったが、選手たちはしっかりと勝利を目指して戦ってくれた。
Q.津久井選手、舩橋選手などを起用しているが、その選手たちの評価は?
A.日頃のトレーニング、トレーニングマッチを含めて、まだまだ足りないところはあるが、現状でコンディションのいい選手を使っていく。佳祐に関しては、幸輝が攻撃的な選手なので、その推進力を出すために後ろを安定させる狙いがあった。
佑は中盤でボールをピックアップしながら、フレッシュな状態でセカンドボールやスライドで守備をしてもう一度出ていく。そういう役割を与えた。
前回のルヴァンカップ準々決勝の広島戦後のFC東京戦は中5日だったが、選手たちの動きが重く、思うようなプレーがまったくできなかった。その反省を活かして、今日はハイテンポのプレーを捨てて、スローテンポでスペースを消したなかで戦おうと入った。後半はもう少しミドルサードでブロックを作って、前半最後に下がり過ぎていたので、少し高い位置を取ろうという話をした。後半は行くときと行かないときのメリハリを持ちながら選手たちは戦ってくれた。
10人になったからといって気を抜けないチームなので、最後まで勝ち点1を持って帰る戦いに徹して、行きたい気持ちはあったと思うが、我慢強く辛抱強く、90分を戦ってくれたと思う。
守備のところが非常に整理されてきているという実感がある。攻撃のところでは、僕たち選手のアイデアや即興性が大事になってくる。僕もチームがうまくいくような働きかけをしていきたい。
名古屋は守備が堅いというイメージがある。崩すのが簡単な相手ではないが、ホームなので、自分たちの勢いそのままに戦うことができれば、必ず勝利は近づいてくると思う。勢いをもって試合へと挑んでいきたい。大胆なプレーが勝敗を分けると思う。ミドルシュートなど、どんどんゴールを狙っていきたい。
前節もファン・サポーターの皆さんは素晴らしい雰囲気を作ってくれて、勝利という結果で応えることができた。チームとして非常にいい流れだと思う。この流れを崩さないためにも、名古屋戦が大事になる。しっかりと目の前の相手に向かっていく。
【三竿 健斗】
前節勝てたことで、みんなの自信へとつながっていると思う。トレーニングでのいいプレーやいい雰囲気につながっている。次もまた勝つことで、より自信が大きくなって、チームとしてまた一歩前進できる。この名古屋戦は非常に大事になる。
名古屋は守備が堅くて、カウンターを狙ってくるというイメージがある。マンツーマンでプレッシャーをかけてくるので、いかにチームとして外していけるかがカギになってくる。奪われたあとの切り替えでまた奪い返すというところだったり、ボールを保持しながらも常にリスク管理をし続けるというところが大事になってくる試合だと思っている。
集中力を高めていかなければいけない。竜司君もうまくて非常にいい選手で、森島選手も技術があって賢い選手。シャドーの2人が僕たちの守備陣形を崩す動きをしてくると思う。その動きに対して、後手を踏むことなく対応していく。
ホームでは毎試合、勝たなければいけない。しばらく、ホームでの勝利が遠ざかっている。毎試合、結果が出ない中でも、ファン・サポーターの皆さんは僕たちの背中を押し続けてくれている。皆さんのために、勝ち点3をとって、また一緒に喜びを分かち合いたい。
相手の強みがあまり出ていなかった。前半から仕留められるところで決めていれば違った展開になったと思う。もったいなかった。1人少なくなっても、DFラインを中心に守れていた。一人ひとりがやるべきことを分かっていたし、大きく崩れる場面はなかった。自分たちは勝ちにいかないといけない立場。勝ちたかった。
【知念 慶】
退場後は難しい展開になったが、それまではしっかりボールを握って相手を押し込んでうまく攻撃できていた。前半に最後のゾーンでのクオリティを上げてゴールを取れていれば勝てた試合だった。ただ、無失点で終えられたのはプラス。点を取れていないことは改善していきたい。
【三竿 健斗】
相手は自陣でセットする守備だった。カウンターを狙っているのもスカウティング通りだったし、取られた後の切り替えや取られ方もみんなで意識していた。相手の攻撃は左からのクロスは徳元選手や山中選手と明確に分かっていた。前半の0-0も想定内で、後半のどこかで仕留める自信はあった。
(次へ向けて)勝ち点3しか考えていないし、どんな状況でもやることは変わらない。
【師岡 柊生】
一人少ない状況になり、きつい部分はあったが、全員で守備をして無失点で終えることができたことは良かったと思う。個人的には、点を取ることができれば良かったが、決めることはできなかった。勝ち点1は最低限の結果だった。もう少し、自分たちの質を上げて崩していきたかった。次節は、さらに質を上げていきたい。
【名古 新太郎】
前半から相手もはっきりした形で、自分たちに対して引きながらカウンターを狙うのは前半からやってきていた。そのなかでもチャンスはあったし、最後のクオリティは上げないといけない。(自身のボレーシュートの場面は)決めないといけなかった。後半は難しい形になったが、チームとして焦らずやるべきことができていた。チャンスもあったなか、きちんと決め切って勝ち切れるようにならないといけない。