▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第25節、カシマスタジアムで鳥栖と対戦した。
前節のホームFC東京戦での勝利から中断期間に入って、約2週間が経ち、リーグ再開初戦となったホームゲーム。アントラーズはリーグ前半戦ではアウェイで2-4と負けた鳥栖を迎える。先日、クラブの初代社長である間中峻氏が逝去されたことを受け、選手、スタッフ全員が喪章をして、この試合に臨んだ。
またこの試合は、「SHOWA EXCITE MATCH 2024 ~#SHOWはここから~」として開催された。
序盤、19位という降格圏内から這い上がりたい鳥栖が積極的にボールを保持する。対するアントラーズはこれが復帰後、公式戦初先発となった三竿、そして柴崎のボランチコンビがゲームをコントロールし、ボールは保持されながらも相手に主導権を渡さない。
勝手知ったる三竿とのコンビで柴崎は積極的に前へ出てミドルシュートを放つなど、鳥栖ゴールを脅かす。そして18分、その柴崎が相手選手へ激しく行き、ボールを奪取。ここから濃野が狙いすましたミドルシュートを放ち、アントラーズが早くも先制する。
その後もアントラーズが試合を優位に進め、前半は1-0で折り返す。後半も先発11名がそのまま臨むと、53分、右サイドからの三竿のクロスをファーに構えていた優磨がヘディングでうまく折り返し、最後はその優磨の動きを信じてゴール前へ走り込んだ仲間が頭で押し込んだ。
これで2点のリードを得たアントラーズはさらに攻勢をかける。最後は79分、交代出場の藤井が左サイドから突破を図り、中央にグラウンダーのクロスを送る。これを左サイドバックながらするするとゴール前へ忍びこんでいた安西が右足ダイレクトで決め、3-0。クラブのリーグ戦ホームゲーム通算1,000ゴールとなるメモリアル弾をチームのムードメーカーである安西が決めたことで、選手たちとゴール裏は大きな歓喜に包まれた。
終わってみれば、難敵の鳥栖に3-0と完勝。リーグ戦2連勝で、順位も2位とした。最高の形でリーグ再開初戦を終えたアントラーズ。ここからさらなる高みを目指し、戦い続ける。
【この試合のトピックス】
・三竿健斗が復帰後、公式戦初先発。
・安西が2021年の復帰後、リーグ戦初ゴール。これがクラブのリーグ戦ホームゲーム通算1,000ゴールとなり、J1で最速の達成となる。
・安西が今季初のLIXIL賞を受賞。



A.皆さんの目にどう映ったのかわからないが、私としてはチームの全員が隙を見せず90分間を戦えた試合になったと感じている。もしかすると、全員がやるべきことをしっかりやり切ったという意味で言えば、今シーズンで一番の試合だったのかもしれない。この中断期間にチームとして何をすべきなのかを再確認し、それをしっかりとピッチの上で見せられたと思う。
3-2で勝った6月1日の横浜FM戦の後にも中断期間があったが、そのときの再開後の初戦では戦闘モードに入り切れず、我々のあるべき姿を見せられなかったので、そのときの反省点も活かしたかった。同じ過ちを繰り返さず、戦術的なことやチームとしての課題をしっかりと共有できたことで結果が出た。こういったサッカーを90分間を通してやり続けることが非常に重要だし、私が求めているのもそういうこと。皆さんもご存知のとおり、鳥栖は非常に手ごわいチームであり、少しでも時間とスペースを与えてしまえば彼らはゴールに迫ってくる力を持っているので、彼らの良さを消すことができたところも良かった。試合開始から90分間を通して、攻守においてチームで連動し、選手同士がつながりながら戦えた試合になったと思う。もしかしたら柴崎選手は彼のキャリアのなかで、今日ほどボールを多く奪った試合はなかったかもしれないし、重要な場面でボール奪取を見せてくれた。また、安西選手については皆さんに何度も話しているが、彼は非常に力を持った選手であり、毎回、こういった試合を見せられる選手でもある。そして、今、ここで個人名を挙げた選手だけでなく、選手全員がそれぞれの良さと、チームとしての良さをしっかりとピッチで見せてくれた試合だった。私がチーム始動日から望んでいたものをしっかりと見せられた試合にもなったと思っている。
アントラーズの初代社長である間中氏の訃報という悲しい出来事もあるが、もしも間中氏がこの試合を見てくれたら、我々と一緒に勝利を喜んでくれたことだろう。アントラーズファミリーの一人を失ったが、彼のために我々は全力を出して、ピッチでアントラーズの選手としてのあるべき姿を見せることができたし、間中氏も今日の勝ち点3を喜んでくれたと思う。
Q.2点(1点目と3点目)はサイドバックの得点。どこからでも得点を取れるアントラーズらしさを示せたのではないか?
A.1試合で両サイドバックが得点を決めるのは頻繁にあることではない。ただ、彼らの個の力だけで取ったゴールでもない。いつも話しているが、チームが個を輝かせる。それを今日も選手が体現してくれた。他の選手にもゴールを決めるチャンスはあったし、どこからでもチャンスを作れて、誰もがチャンスに関わっていくことは目指しているところ。今まで取り組んできた全員攻撃、全員守備が結果として表れたのはいいこと。それはチームでいいコンビネーションを見せて相手を崩し、強い強度で戦えたからこそだと思っている。
Q.ブライトン戦で学んだことをどのように活かした?
A.まず、率直に話すと、ブライトンとの試合で見せたのは、我々の本来の力ではなかった。その前に連戦があり、ケガ人も抱えるなかで結果を出すために力を発揮できるチーム状態ではなかったことも事実としてある。ただ、プレミアリーグで戦い、力を持っているブライトンの選手たちの強さやスピード感を肌で感じた選手たちは、その経験をリーグ戦に活かせるところもあったのではないかと考えている。そのなかで、今日は先発出場した11人だけでなく、途中交代で試合に入った選手たちの見せてくれたプレー、試合に入った直後の動きも非常にすばらしかった。しっかりと試合を優位に進めてくれて、チームのレベルをまた引き上げてくれた。
後半に途中出場した選手たちがさらに勢いとパワーをチームにもたらして、そして勝利に導いていく。それがアントラーズが見せるべき強さであり、見せなければいけないアントラーズの本来の姿だろう。そして、ファン・サポーターの皆さんにも本当に感謝している。水曜日のナイトゲームにこれだけの多くの人たちが足を運んでくれた。この勝利をつかめたのはファン・サポーターの声援があったからこそだということは間違いない。
だいぶ日本の暑さにも慣れてきて、コンディションが上がってきているというのをこの中断期間でのトレーニングで実感している。中断期間は、自分のコンディションを上げるという部分と、チームのやり方を理解するところや、今までプレーしたことがなかった選手たちの特長を確認するいい時間となった。
いつも通り、リラックスした状態でいることができている。そうすることによって、気合が入りすぎて空回りするということがなくなると思う。カシマスタジアムに入って、少しずつスタメンで出るときの雰囲気を感じながら、試合開始の笛が鳴ったあと、自分の持っているものを出せるようにしていく。
鳥栖はビルドアップにストロングポイントがある。ロングボールを使う場面もあるし、全員がハードワークできる。マルセロ ヒアン選手の調子がいいということも把握している。簡単な試合にならないということはわかっている。その中で、強度の部分でまずは相手を上回っていく。ホームなので、自分たちが戦う姿を見せて、ファン・サポーターの皆さんにも後押しをしていただき、アントラーズファミリー全員で勝利をつかみ取ることができるように戦っていく。
【安西 幸輝】
コンディションはいい。自分たちに調整の時間があったということは、相手にも同じくらい時間があったはず。その相手を上回れるように戦っていく。
鳥栖は素晴らしいチーム。しっかり後方からパスをつないでゴールを目指してくる。センターフォワードにもウィンガーにもいい選手がいる。その前線の選手たちをしっかりと抑えていく。
この試合は僕たちのホームで戦う。ホームではまだ負けていないので、ファン・サポーターの皆さんの後押しを力に変えて戦っていく。
【関川 郁万】
しっかりとこの中断期間で、チーム全員でトレーニングを積み重ねてきた。
鳥栖は全員がやるべきことの共通認識を持って、戦ってくると思う。前線にはターゲットとなる選手もいるので、非常に手ごわい相手となる。トレーニングでは、その相手のストロングを消すようなこともやってきている。シーズン中に同じ相手に2度も負けられない。そして、自分たちのホームでもあるので、必ず勝たなければいけない。
前半は全員が集中して試合に入れたし、後半には相手に危ない場面も作られたがしのぎ切ったことで完封勝利をつかめた。
長いシーズンが終わったときに失点数も結果に影響してくると思うので、無失点で勝てたことは大きい。そして何より、守備の選手たちの自信にもなったので、良い結果を得られた。
【三竿 健斗】
タフなゲームになったが全員が強度を落とすことなく戦い、前半に先制して、後半にも追加点を取れて、理想的な試合展開になったと思う。相手の狙いをいち早くピッチ内で感じ取って選手同士で判断し、安定して守れたところも良かった。中断期間に取り組んだことも出せていたので、これを継続させたい。
【藤井 智也】
「自分のやるべきことをやろう」という思いで交代出場し、幸輝君の得点をアシストできて良かった。中断期間に別メニューでの調整もあったなか、起用してくれたポポヴィッチ監督からの信頼にも応えたかった。この勝利でさらに気を引き締めつつ、今後もチームとしてのまとまりを持続させたい。
【濃野 公人】
(先制点の場面は)岳君が相手との球際の競り合いに勝ち、前方にボールを届けてくれることを信じてポジションを取ったことが大きかった。自分の特長でもある思い切りの良さが出たゴールにもなったと思う。
今後、ひとつも落とせない試合が続くので、またチームで良い準備をして次の試合に臨みたい。
【仲間 隼斗】
(ゴールの場面は)今シーズン、ずっと練習で取り組んできた形だった。後半の早い時間帯に追加点を奪えたことで、勝利を手繰り寄せることができてよかった。
今後も夏場の試合が続くが、しっかりとコンディションを調整し、チームとしては課題に向き合いながら常に次戦に向けて集中していきたい。