▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第16節、IAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対戦した。立ち上がりは清水に主導権を握られたが、徐々に流れを引き寄せ、エヴェラウド、土居が立て続けにゴールを奪う。しかし、その後は、決定機をものにできず、3点目が奪えない。すると、後半に一瞬の隙を突かれて失点し、1点差に迫られた。それでも最後まで全員が身体を張って戦い、試合終盤の清水の猛攻を凌ぎ切った。結果、2-1で勝利し連勝を「5」に伸ばした。
3日前のホーム仙台戦。2-1で勝利し、3年ぶりとなるリーグ戦4連勝を飾った。チームは間違いなく成長を遂げているが、目指す頂きとの距離はまだ遠い。指揮官も「4連勝できたのはいいことだが、ここで止まってはいけない。5連勝を目指していい準備をしていい結果を出したい」と語り、改めてチーム全員で気を引き締めて、清水戦への準備を進めた。
先発メンバーは前節から4人変更した。永戸、関川、永木、荒木に代わって、杉岡、町田、レオ、アラーノが入った。ゴールマウスは沖が守り、最終ラインは右から小泉、町田、犬飼、杉岡が務める。ボランチは三竿とレオのコンビで、サイドハーフは右にアラーノ、左に和泉、前線は土居とエヴェラウドが入った。ベンチには、スンテ、山本、永木、遠藤、荒木、白崎、上田が座った。山本は今季リーグ戦初のベンチ入りとなった。
立ち上がりから清水にボールを支配され、苦しい展開となったアントラーズだが、選手全員が高い守備意識をもって連動し、ゴール前でのシュートチャンスを許さなかった。そして、我慢の時間を凌ぐと、徐々にボールを主体的に動かせるようになり、試合の流れを引き寄せた。
すると、29分に均衡を破る。杉岡が高い位置からプレスをかけて、ボールを奪うと、アラーノに渡す。アラーノはレオにパスすると、レオはダイレクトでエヴェラウドへ送る。エヴェラウドはワントラップから素早く右足でシュートし、ゴールへ流し込んだ。アントラーズが先制に成功する。
さらに得点直後の32分、清水のパスを犬飼が高い位置でカットすると、ボールはエヴェラウドに渡る。エヴェラウドは和泉にパスを送ると、和泉はダイレクトのヒールパスで土居に落とす。これを土居もダイレクトでシュートし、ゴール右隅へと流し込んだ。美しい崩しでアントラーズがあっという間に追加点を奪った。
リードを2点に広げたアントラーズは得点後も主導権を譲らない。35分にはアラーノのスルーパスから土居がゴールポストに当たるシュートを放つなど、決定機を何度もつくった。しかし、なかなか3点目を奪うことができず、前半はこのまま2-0のスコアで終了した。
後半に入っても、アントラーズが効果的にボールを動かし、次々とチャンスをつくったが、なかなか3点目は奪えず、もどかしい展開が続く。
試合をコントロールし、3点目を奪いたいアントラーズは選手交代を行う。63分にエヴェラウドと土居をベンチに下げ、上田と荒木をピッチへ送ると、さらに70分に、和泉、アラーノに代えて、白崎、遠藤を投入した。
このまま無失点で試合を終えたかったアントラーズだが、79分に一瞬の隙を突かれてしまう。スローインから鈴木に前を向かれると、スルーパスを出される。このパスにティーラシンが反応し、振り向きざまにシュートされた。ボールはゴールに吸い込まれ、1点差に迫られる。
失点後の82分、レオとの交代で永木を投入した。清水がより攻撃的に仕掛けてきたことで、自陣深くまで攻め込まれる我慢の時間帯が続く。それでも全員が身体を張り、なんとか凌いだ。そして2-1のスコアのまま、試合終了を告げるホイッスルが鳴る。アントラーズはこれで今季初の5連勝となった。
次のアウェイC大阪戦までは、中6日と少し試合間隔が空く。連戦に出場している選手は疲労を回復させ、試合に絡めていない選手はトレーニングでアピールする必要がある。チームにとって、非常に重要な期間だ。5連勝で得た自信を次に活かすため。緊張感をもって次戦への準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・三竿がJ1通算100試合出場
・今季初の5連勝
・エヴェラウドが今季10ゴール目
・土居が今季5ゴール目



・メリハリをつけてプレスをかけよう。
・後半開始からしっかり入り、3点目、4点目を狙っていこう!
・全体をコンパクトに。
・前半の良い時間帯を思い出せ。
Q.2点とも相手のボールを奪い返してからのゴールだったが、その部分はここまで取り組んできていることだったのか?
A.それは目指している部分のひとつである。ただこの蒸し暑さや連戦という中で、後半に選手交代を行い、目指すフットボールをもう一度やろうとしたが、上手くいった場面もあり上手くいかなかった場面もあった。
Q.シーズン序盤は苦しんだと思うが、それは戦術の浸透などの時間がかかったため?
A.違うスタイルのフットボールを1からやっていくのには時間がかかる。それはフットボールだけではなく、どの分野も同じである。慣れるための時間は必要になってくる。ただ、以前の内容を見てもらえると分かるが、主導権を握る時もあったし、何度もチャンスも作ったりもした。ポゼッション率やボールを保持する時間は相手を上回っていた。今勝つことができているのは、チャンスでゴールを決めることができているという違いだけだと思う。まだ私の理想には程遠いが、これから調整していきながらやっていきたい。戦うという部分はピッチで表現できるようになってきていると感じている。
Q.飲水タイム後に試合の流れが変わったが、飲水タイムの時にどのような指示を出した?
A.前半、中央にパスを通されることが多かった。ボランチの2人の距離が遠かったので、距離感を意識してほしいという指示を出した。あと、ボールを奪ったら相手サイドバックの背後を徹底的に突いていくという狙いの部分の指示を出した。それが結果に結びついたと思う。
試合を重ねていくごとに緊張はなくなってきているが、慣れてはいけないと思う。ピッチではいい緊張感をもってプレーできている。今、連戦の中、勝つことができている。まずは、目の前の1試合を全力で勝ちにいきたい。
【上田 綺世】
(清水戦は)いいイメージはある。クロスではいいボールが上がってきている。あとは、クロスに対しての入り方やコミュニケーションをとって、いい動き出しができれば、ゴールを取れると思う。
FWは点を取ることが役割であり、結果を出すためには常に準備が必要となる。ただ、自分にとっては、チームの勝利が一番重要。勢いに乗っている中で、誰がゴールを決めるということではなく、ゴールを決めてチームが勝利するということが重要である。
【土居 聖真】
試合の立ち上がりは清水が勢いを持って攻めてきたが、いい時間に先制点を取ることができた。そして、そのあとに追加点が取れたというところは、チームが目指している試合の入り方ができたと思う。前線からの守備の仕方や攻守の切り替えの部分は、ここ数試合継続してできている。それがチームの得点につながっているという部分は、チームにとってプラス材料となっている。