▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第8節、昭和電工ドーム大分で大分と対戦した。試合開始からわずか5分で先制点を奪われてしまったアントラーズだが、15分にエヴェラウドが同点ゴールを決めると、40分には和泉が獲得したPKを再びエヴェラウドが決めて、前半のうちに逆転に成功する。そして55分にエヴェラウドがこの日3点目となる追加点を奪うと、後半アディショナルタイムには伊藤がダメ押しの4点目を決めた。立ち上がりは不安定だったものの、終わってみれば4-1で快勝し、今季アウェイ初勝利を収めた。
6日前、アントラーズはカシマスタジアムでFC東京と対戦した。前半はFC東京に主導権を譲る展開となったが、34分に広瀬からのクロスをエヴェラウドがヘディングで決めて、アントラーズが先制に成功する。しかし、前半終了間際にセットプレーから立て続けに2失点を喫し、逆転を許してしまう。後半に入っても、FC東京のカウンターに苦しむ展開は続いたが、75分に遠藤からのパスを土居がボレーで合わせて、同点に追いつく。その後、猛攻を仕掛けたアントラーズだったが、勝ち越し点を奪えなかった。
引き分けという結果では満足できないが、多くの収穫と課題が見つかる価値ある勝ち点1だった。指揮官もセットプレーの守備に関しては「改善していく必要がある」としながらも、チーム全体のパフォーマンスには「目指しているフットボールを構築している最中で、その一部は表現できた。私が目指しているフットボールを、見ている方にも、見続けたいと思ってもらえるようにしていきたい」と、手応えを語った。
試合翌日、チームはつかの間のオフを取った。そして心身のコンディション調整を経て、総力戦での準備を進めていく。8月に入ると試合日程は過酷さを増し、大分戦を皮切りに週2試合ペースの連戦が続く。一喜一憂することなく、目の前の勝利を目指して戦わなければいけない。
そして、迎えた試合当日。キックオフ約2時間半前にスタメンが発表された。ゴールマウスは曽ケ端が守り、最終ラインは右から広瀬、犬飼、町田、永戸が入った。ボランチはレオと三竿がコンビを組み、サイドハーフは右に土居、左に和泉、前線は遠藤とエヴェラウドが務める。ベンチには沖、関川、永木、荒木、白崎、伊藤、染野が座った。
19時3分、 大分のキックオフで試合が始まった。試合の入り方に注意したかったアントラーズだが、試合開始早々に先制点を奪われてしまう。5分、ペナルティエリア手前で高澤にミドルシュートを打たれる。少し外に逃げる軌道を描いたボールは曽ケ端の逆を突き、ゴールネットに吸い込まれてしまった。
開始早々の失点を喫したものの、アントラーズはすぐさま同点に追いつく。15分、ハーフウェーライン付近で相手がバックパスをミスすると、素早くエヴェラウドが反応する。ボールを拾うと、ドリブルでペナルティエリア内まで進入し、冷静にGKの動きを見極めて、右足を振り抜いた。シュートはゴールネットに突き刺さり、1-1の同点に追いついた。
同点弾で勢いづいたアントラーズは、24分にも決定機をつくる。相手GKとDFの連係ミスでペナルティエリア手前にボールがこぼれると、土居が拾い、素早く遠藤にパスを出す。遠藤はダイレクトでゴールを狙ったが、シュートは惜しくも枠の上へ外れた。
いい流れの時間が続くアントラーズは38分、土居がペナルティエリア内へパスを送ると、これに和泉が反応する。相手GK高木とボールを目掛けて競争になったが、一歩早く和泉が触り、両者が接触する。これがファウルの判定となり、アントラーズにPKが与えられた。40分、このPKをエヴェラウドが左側に蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
前半はこのまま2-1のスコアで終了し、ハーフタイムに突入した。
後半に入っても、試合の主導権は変わらずアントラーズが握ったが、54分にピンチを迎える。コーナーキックの流れから大分にゴールネットを揺らされた。だがこれはオフサイドの判定となり、ノーゴールとなった。
そしてピンチの後にチャンスを得る。55分、右サイドでボールをもった遠藤は、ペナルティエリア右の深いゾーンへ走り込んだ土居へ絶妙なスルーパスを送る。相手に競り勝った土居がゴール前にラストパスを送ると、ボールを受けたエヴェラウドは体勢を崩しかけながらも、シュートを放ち、ゴール右下へとうまく流し込んだ。アントラーズが3-1とリードを広げた。
その後もアントラーズは主導権を握りながら、試合を進めていった。84分には遠藤に代えて白崎、88分にはレオとの交代で永木、後半アディショナルタイム3分にはエヴェラウド、土居を下げて、伊藤、荒木をピッチへ送った。
すると、試合終了間際の後半アディショナルタイム5分に再び歓喜の瞬間が訪れる。右サイドの広瀬がクロスを入れると、ニアサイドで荒木が逸らし、白崎がシュートする。一度は相手GKに弾かれるも、こぼれ球に伊藤が素早く反応し、ゴールへ流し込んだ。
得点後、すぐに試合終了を告げるホイッスルが鳴った。開始早々に先制点を奪われる苦しい展開となったが、4-1のスコアでアントラーズが逆転勝利した。
次はホームに戻り、中3日でYBCルヴァンカップ第2節 川崎F戦だ。ここから勢いをつけて連戦を戦うためにも、絶対に勝利する必要がある。すぐに気持ちを切り替え、また明日から準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・エヴェラウドが加入後初のハットトリック
・伊藤が今季初ゴール
・曽ケ端が今季初先発



・もっとミスを減らすこと。一つ一つの精度を意識すること。
・全体で連動したプレスをかけ、後半の立ち上がりから集中して入ろう!
・バラバラにならずに継続してやること。
・サイドを使って揺さぶること。
Q.トレーニングから焦れることなくパスを回していく指示を選手たちに出していたが、そこの部分の評価は?
A.1週間通してやってきたことを選手たちがしっかりと体現してくれた。それができる技術とインテリジェンスがあるということは分かっているので、それを選手たちに要求し続けてきた。今日はスペースがない中、プレーをするということが分かっていた。選手たちが落ち着いて、やって欲しいことを表現してくれたと思っている。
Q.徐々に勝ち点を積み重ねられているが、どの部分がうまくいっていると感じている?
A.自分たちが求めているフットボールというものを選手たちがうまく体現できている。リーグ戦4連敗したが、求めていることができていなかったわけではない。アントラーズは、意識を高く持っている選手が多い。トレーニングから求めていることをやれている。それが勝ち点獲得につながっていると思う。
勝ち点を必ず獲得しなければならない状況だと思う。そのために何をするべきなのかをしっかりと整理して試合に臨んでいきたい。チャンスを決めきるという部分にフォーカスしていかなければいけない。結果に表すというところを個人としてもチームとしても貪欲に目指していかなければいけないと思う。
【エヴェラウド】
相手は後ろに引いて守備を固めてくるチームなので、自分たちがボールを保持する時間が長くなると思う。その中で落ち着いてボールを動かして相手のスペースを突いていくということが大事になってくる。
【三竿 健斗】
相手は個より集団で戦ってくるチーム。しっかりとコンパクトに守っていかなければいけない。プレスに行く時の迫力や後ろで引いて守る時のメリハリが大事になってくる。ひとつの局面や球際で勝つことができれば、勝利は近づいてくると思う。
【町田 浩樹】
大分は流動的なサッカーでパス回しがすごく上手いチーム。そして守備時は5バックのような形になり、非常に守備が堅くなる。しっかりとボールを動かしながら焦れずにプレーをしていき、得点を取りたい。
自分にとって自信につながる試合だった。左サイドハーフで2得点、今日FWで3得点できたということは、個人的な自信につながる。これからも得点を重ねることができるように頑張っていきたい。
【曽ケ端 準】
早い段階でGKとしては何とかしなければいけないシュートを決められてしまい、悪い流れになってしまった。ただ、チームとして、そのあと4点取って逆転勝利できたことはすごく大きいと思う。個人的にも試合に出て勝利につながることが大事だと思うので、勝つことができて良かった。