
開幕20周年を迎えて行われたJ1第12節で、鹿島は20年前の開幕カードと同じ相手である名古屋をホームに迎えた。当時、Jリーグのハットトリック第1号を達成したジーコ氏も訪れた試合は先制される展開ながら遠藤の得点で同点に追いつくと、中村の移籍後初ゴールで逆転。大迫が自身の誕生日を祝うダメ押し弾も飛び出し、3-1で快勝を収めた。
鹿島は中2日で試合に臨んだが、序盤から1週間の空きがあった名古屋を押し込む。疲労を感じさせない動きから、11分には早速大きなチャンスをつかんだ。右サイドの西が上げたボールから、大迫がドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放つ。ボールは名古屋のGK楢崎に弾かれてしまうが、主導権を握って試合を展開した。
23分に一瞬のスキをつかれ、名古屋に先制点を許してしまうが、鹿島ペースは変わらない。40分に遠藤が中盤でボールを受けると、闘莉王をかわしてミドルシュート。コースを狙ったボールは、名手楢崎も及ばずに鮮やかにゴールネットを揺らした。
同点で迎えた後半も63分に中村を投入する交代策がズバリ的中した。直後の66分に中盤でボールを奪った柴崎が、一気にゴール前まで持ち込み、丁寧なラストパスを供給。ゴール前でボールを受けた中村が、冷静にシュートを沈めて移籍後初ゴールを記録した。
鹿島は試合をひっくり返すと、名古屋の反撃をかわしながら、好機と見極めると、一気にカウンターを仕掛けるしたたかさを見せる。後半のアディショナルタイムには、右サイドから高く上がったクロスを、ゴール前で大迫が素晴らしいトラップ。素早い反転から左足で得点して、自身23歳の誕生日を祝うゴールを挙げた。
ジーコ氏が見守る中、今季初となる2点差をつけての勝利。ジーコ氏はリーグ創成期から、「外国人が活躍しても一過性のもの。日本人をどう育成するか」と気にかけていたが、今節はダヴィの出場停止もあり、ベンチ入りメンバーまで日本人選手のみの編成。脈々と受け継がれる勝負強さや試合運びの上手さも見せた。鹿島の礎を築いた功労者であるジーコ氏の前で、確かな成長を見せる最高の形での白星となった。

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【この試合のトピックス】
・アントラーズとしてのJリーグ20周年記念試合。ジーコ氏が来場し、第1号ハットトリック賞を授与されるなど華を添えた。詳細はこちら
・西に警告が出され、これで累積4枚となり次節出場停止。
・中村がアントラーズでの初ゴールを決めた。
・大迫が今季リーグ戦4ゴール目、自らの誕生日を祝うバースデーゴール!









・いいプレーも悪いプレーもすぐ消化して、どんな時も次の展開に集中すること。
・相手ゴール周辺での駆け引きと判断力がスコアシートを帰る。勝負どころを逃すな。
・守る時は止めるべき所で簡単にやられないように。
・心配していることは日程的な関係で後半にパワーダウンしてしまうのではないかというところだった。選手達が歯を食いしばって、勝つことだけを目指して頑張ってくれたと思う。
・非常にオープンな試合だったと思う。名古屋も攻撃的で、両サイドバックも前に出ますし、時折センターバック2枚と我々のFW2枚になるという状況の中から、それだけ名古屋はゴールを目指すという意欲を持っているチームで、そういった相手の見せる短所を突けていけたと思う。日程的な部分を考えれば、ポジショニングが非常に重要になってくるので、動けない中で正しい動きをできるだけするような努力をすることが非常に大切。そういう意味で選手達は努力してくれたと思う。そういった要素が勝利に値する形になった。ただ、どちらが勝ってもおかしくないオープンな試合だった。
・タフさが出てきているかは分からないが、しっかりと自分たちが献身的にやらないといけないことがある。一番重要なことは、成し遂げたいという気持ちをもっていないといけない。そしてそれに対する努力ということで、選手達はそれを持っているからやり続けることができれば、勝ち続けられると思う。
ゴールを決めたけど、これからという気持ちでいる。ホームで決める事が出来て良かった。移籍してから結果を残せず悔しかった。ここまで遅くなって申し訳ない。交代では常に点を取ることだけを考えている。サイドで仕掛けろと監督には言われているが、口では言わないだけで得点を期待していると思う。
【遠藤 康】
先制されたけど、結果、勝てて良かった。チームが連戦で他の選手は体が重い感じだったけど、みんなで盛り上げてペースを戻した。モトさんがいた時は預けて裏に抜けるようにした。得点シーンはイメージがあったのでドリブルで運んだ。
【青木 剛】
名古屋は能力の高いチームで、それが強さでもある。先制はされたけど逆転は出来たのは、諦めずにやった結果だと思う。ケネディなど高い選手がいる中の駆け引きでクロスをいかにチームとして防ぐかというところで、中の対応も全員で戦えたので勝利につながった。
曽ヶ端選手、山村選手のコメントはアントラーズモバイルを確認してください。