レオ、優磨、チャヴリッチ!埼スタで3-2と浦和に逆転勝利!
▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド EAST 第4節、アントラーズは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦した。
アウェイ埼スタでの一戦。観衆は52,841人を数え、浦和の赤と黒で染まるスタンドの中でも、アントラーズファミリーの声は力強く響き渡った。難しいアウェイゲームとなることが予想されるなか、キックオフを迎える。
立ち上がりは浦和の勢いに押し込まれる展開となった。14分、カウンターから肥田野に先制を許すと、19分にはCKから渡邊に追加点を奪われ、0-2。苦しい序盤となる。
それでもアントラーズは冷静だった。2点差でも慌てることなく、徐々に陣地を押し返すと、41分に転機が訪れる。エリア内で三竿が放ったヘディングシュートが相手の手に当たり、VARチェックの末にPKを獲得。そのPKをキッカーのレオ セアラがゴール右隅へ冷静に決め、1-2。反撃の狼煙を上げて前半を終えた。
後半、アントラーズはギアを上げる。55分、右CKからキッカーの樋口が鋭いボールを送り込み、優磨がヘディング弾で浦和ゴールに叩き込む。この優磨の明治安田J1百年構想リーグ初ゴールで、2-2の同点に追いついた。
さらに終盤、勝負は劇的な展開を迎える。90分、左CKから途中交代でピッチに立った柴崎が柔らかくも、鋭く落ちるボールをゴール前に入れる。これを同じく途中交代のチャヴリッチが頭で決め、3-2と逆転に成功。土壇場で浦和を突き放す、圧巻の一撃だった。
その後、アントラーズは最後まで集中を切らさず時間を使い切り、ついに試合終了のホイッスルを聞く。相手の大観衆を黙らせる、埼スタでの嬉しい逆転勝利となった。
2点ビハインドの苦境でも戦う姿勢を貫いた90分は、今のチームの強さを証明する一戦となった。この勝利を自信に、アントラーズはさらに高みを目指していく。



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浦和とのアウェイゲームということで、非常に難しい試合になるだろうと予想していましたし、そういった中で2点を先行されて展開としては難しくなりましたが、選手たちが慌てることなく自分たちのサッカーをしていましたし、相手を見ながら何が有効なのかということに向き合いながら戦った前半だと思います。その中で1点を返せたことが大きかったです。また後半も継続してできましたし、交代で入った選手も、時間は関係なく「結果を残そう」という姿勢を見せてくれました。そうした姿勢がありましたので、チーム全員の勝利だと思いますし、最後にサポーターに向かって攻撃できたことも後押しになりましたので、チーム全員、サポーター全員と勝ち取った勝利だと思います。
Q.後半、早い時間帯で同点に追い付いたのが大きかったと思うが、ハーフタイムでの修正は?
A.前半も決して悪くはなかったという話はしました。やろうとしていることを表現していたし、相手の落ちてきている部分を見極めたり、スペースの共有をしたりといったこともでき始めていましたので。ただ、後半に向けては、とにかく安い失点はしてはいけないと、そこが重要だと思っていましたので、そういったことを話していました。個での剥がされ方とか、そういったことに気を付けるようにチーム全員で共有しました。攻撃は我慢強くやり続ければ必ずひっくり返せると思っていましたので(逆転ゴールは)終盤になりましたけど、非常に良い戦いをしてくれたと思います。
Q.決勝点の場面は、田川選手がチャンスを誘発し、決勝点を決めたのはチャヴリッチ選手だった。このように、開幕は出遅れた選手たちが活躍したことについては?
A.最後にあのような形になった時に、スピードのある選手は非常に有効だと思っていましたし、それでもこのような雰囲気の中で、短い時間で能力を発揮するのは簡単なことではないので、日頃の努力や試合に対して研ぎ澄ましたものが表れたと思います。
前半はやられてしまいましたが、向こう側(ビジタースタンド側)のCKは風の影響で難しい部分もあった中で、岳が非常に良いボールを蹴ってくれました。全員が集中した中でのゴールだったと思います。
Q.田川選手と一緒に、最後に柴崎選手を投入したのはどこに期待して?
A.点を取りに行くというところで、速い選手はいたが、ボールを出せる選手が必要だった。岳だったり、優磨も残して(得点を)取りに行く選手とつなぐ選手の役割を持ってもらうことを考えて、投入したということになります。
Q.前半に2失点をして、内容的にも押されまくっていた形だったが、監督は落ち着いていたように見えた。何かを変えるよりも、待っているように見えたが?
A.いつも、相手が落ちることには期待をせずに戦っています。自分の中では押されまくっていた感覚はなくて、1つ2つ、ボールが前進すれば一気に開けるというシーンもあったし、相手のプレスがハマっている場面もあれば、自分たちがそこまで無理をせずに前進できる場面もありましたので、とにかく落ち着いてプレーすることが重要だと思っていました。3点目さえ失わなければ、今の彼らの力であれば必ずひっくり返せると。それは本心で言っていましたし、選手たちも思ったよりも慌てていなくて「やることをやれば行けそうです」と話していたので、選手たちと自分の感覚は一致していたのかなと思います。
立ち上がりは狙い通りだった。ハイプレスをかけて敵陣でボールを奪い、そこからの攻撃で2得点を取ることができた。だが、アントラーズのビルドアップは非常に質が高く、時間が経つにつれて我々を交わすようになり、相手にチャンスを作られるようになった。クロスからハンドになってしまった場面が決定的だったと思う。偶然的なクロスだったように思うが、そのPKから失点して、我々にとっては難しい状況になった。
後半もハイプレスをかけた。その後はミドルゾーンで構える流れにした。2失点目の後はよりオープンな展開で追加点を狙いに行き、攻撃的な選手の投入を増やした。両チームに得点の機会がある、オープンな展開になったと思う。しかし、終了間際にアントラーズの得意なセットプレーから失点してしまった。そこ(セットプレーでの守備)でのプレーを期待して宮本選手ではなくダニーロ(ボザ)選手を起用したが、セットプレーからの3点目を抑えることができなかった。その後、我々に何かをできる時間は残されていなかった。
このような流れだったので、非常に痛い敗戦となった。このような良いチームとの対戦では、オープンな展開にもっていかないこと。それがこの試合で得られる教訓だと思う。昨年と比べると、よりオープンな展開は我々が目指しているものであり、そのスタイルへ変化するプロセスの中で、ミスはつきものだと思う。ファン・サポーターにとっては悲しい結果となったが、我々の方向性としてはそういったものになる。
【柴崎 岳】
鬼木監督からは「先制点、追加点、3点目、少なくとも3点を取ろう」ということを常日頃から言われている。そういった中で言えば、2点を取られても3点を取れば勝てるということだし、反省しなければいけない部分はあるけど、2点取られても十分反撃できるんだというチームの共通認識を持てていると思う。
【田川 亨介】
自分がかけたプレスからCKになって、そこから決勝点が生まれたので良かった。守備からしっかり入って、チャンスがあれば相手の背後のスペースにどんどん出ていこうと思っていた。鬼木監督からも「守備で戻ってあげる場面はしっかり戻って、あとは背後を狙って」と言われていた。
【溝口 修平】
鬼木監督からは「自分たちから崩れない」ということを昨季から常に言われている。失点のところも含めて課題は多くあるが、それ以上に武器を出せた試合だと思うので、大きな自信になる。前節も含めて、自分が出た試合で勝てたことが一番。勝つためにプレーしているので、大きな意味を持つ試合だと思う。
【鈴木 優磨】
(2点を先行されても)まったく慌てなかった。自分たちのやるべきことが明確なので、いちいち動揺する必要性もないし、自分たちが崩れていかなければ、逆に相手が崩れていくと思っている。そこで畳みかけられて、2-2で終わらせるのではなくて、3点目を取ってしっかり勝ち切ったことが大きい。
【チャヴリッチ】
(決勝点は)柴崎選手からすごく良いボールが送られてきたので、触るだけだった。直前の反対サイドからのCKで強く蹴らなくてもボールが追い風に乗って速く飛んだので、その逆からであればボールがゆっくりになると思って、ニアサイドに走り込んだことが良かった。これからもより高みを目指していきたい。