西蓮寺の大イチョウ

2021.12.19(日)
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12月初旬、巨樹のイチョウで有名な行方市の西蓮寺へイチョウの紅葉を見に行ってきました。

西蓮寺は782年に創建された天台宗の古刹です。

782年というと今から1239年前、時代でいうと古代・奈良時代で桓武天皇の時代になります。相当古いお寺です。

駐車場から少し歩くとすぐに立派な山門が見えてきました。

国指定重要文化財の仁王門です。

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山門をくぐるとすぐに大きな杉の木が出迎えてくれました。幹の周囲は2m近くあるのではないでしょうか。

かなり古くからあるお寺なので巨木が多いようです。

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手水舎は季節の花で美しく飾られていました。

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今まで見たこともないほどの大きなイチョウの木です。

黄色の葉が美しく色づいています。

大きすぎて全景がカメラにおさまりません。

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なんとか全景が入るように少し遠くから撮影してみました。

人の大きさと比べるとイチョウがどれくらい大きいか分かると思います。

大イチョウの説明書きがあったので読んでみると、2株ある大イチョウのうちこちらの木は1号株と呼ばれ、木の幹の周囲はなんと約6m、高さは約25mあるそうです!迫力の大きさです。樹齢は1000年以上とされています。

茨城県の天然記念物に指定されていて、明治16年にあった火災で幹が焼けて細くなったと書かれていましたが、この太さは驚きです!

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木の周囲をまわってみました。

太い根がしっかりと地面をつかんでいます。

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鍾乳洞のように幹が垂れ下がっています。イチョウの老樹を表すものだそうです。

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老樹ということですが「年老いた」という感じは全く受けません。

枝が空いっぱいに広がりとても勢いがあります。千年の貫禄を感じます。

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手前のイチョウが1号株、奥に見えるイチョウが2号株です。

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2号株も樹齢は千年以上、高さは約27m、幹の周囲は約8mもあるそうです。

大正時代に台風で幹が折れてしまったそうですが、それにしても圧巻の迫力です。

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2号株の木の周りをまわってみました。こちらはまだ緑色の葉が多く茂っていました。

1号株、2号株とも雄株なので銀杏の実はならないということでした。

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二つの大イチョウは不思議と温かい感じがします。

「泰然自若」。そんな言葉が浮かんできました。

千年もの間移り変わる世の中を見続けて、人々のどんな会話を聞いてきたのでしょうか。

文・写真:橋本(地域連携チーム)

【西蓮寺】
茨城県行方市西蓮寺504