「FUT Champions Cup Stage3」大会レポート

2020.02.07(金)
1月17日(金)から19日(日)にアメリカ・アトランタで開催されたサッカーゲーム「EA SPORTS FIFAシリーズ」の世界大会「FUT Champions Cup Stage3」に、eスポーツチーム所属のナスリ選手が、出場しました。この大会は世界各地域の予選を勝ち上がり、出場枠を勝ち取った選手のみが参加できるものです。

photo

大会はグループステージと決勝トーナメントで構成され、グループステージはスイスドロー方式(※)にて全32選手が争い、うち16選手が決勝トーナメントへ進出できます。1試合は2戦の合計スコアで争われ、同点の場合は延長戦、PK戦にて勝敗が決定します。

※スイスドロー方式…平等な対戦数で同じ戦績同士を対戦させる、eスポーツにおいて主流の予選方式。2試合目は1勝同士、1敗同士、3試合目は2勝同士、1勝1敗同士、2敗同士といった形で、同じ勝敗数の選手同士が対戦する。今大会は最大5試合で先に3勝をあげた16選手が決勝トーナメントに進出し、3敗を喫した選手が敗退となりました。また、1試合目はシード順に基づき、1番目と32番目が対戦、2番目と31番目というように、シード上位同士が対戦しない形になっています。

photo

グループステージ第1試合は昨シーズン、世界大会の準々決勝で敗れたジョクサン選手との対戦。後半アディショナルタイムでの劇的な同点弾からPK戦の末、勝利しました。第2試合はナスリ選手が「好きな選手というマエストロ選手との対戦になりました。この試合は打ち合いの末、3-6と敗れてしまいます。続く第3試合はセルハティーニョ選手との対戦。この試合は1点リードから逆転負けを喫してしまいました。

負ければその時点で敗退決定という状況で迎えた第4試合は、ジェイアールエー選手との対戦となりました。PK戦までもつれ込む接戦となりましたが、ナスリ選手が2本連続ストップという"神セーブ"を見せ、劇的な勝利を収めました。そして最終の第5試合では、デニス選手から2-1で勝利し、上位16人による決勝トーナメント進出を決めました。

■グループステージ試合結果
※試合結果は2戦合計スコア。選手情報は国籍と所属。またシード順は大会前の世界ランキングの順位から決定され、ナスリ選手は21番目。

第1試合 vsジョクサン(メキシコ・Complexity 第16シード) ○3-3(PK5-3)
第2試合 vsマエストロ(フランス・Vitality 第4シード) ●3-6
第3試合 vsセルハティーニョ(ドイツ・1FC Nuernberg 第31シード) ●3-4
第4試合 vsジェイアールエー(スペイン・Hashtag United 第8シード) ○2-2(PK4-3)
第5試合 vsデニス(ドイツ・Digital Athletics 第12シード) ○2-1

▼▼大会初日の動画レポートは、こちらから!▼▼





翌日の決勝トーナメント1回戦は、グループステージで敗れたマエストロ選手との再戦となりました。ファーストレグの前半、キックオフからテンポよくパスをつなぐ相手の攻撃を防ぎ切れず、DFラインの裏をパスで突かれ、失点します。その後はボールをキープするシーンが多くなり、主導権を握ります。しかし73分に自陣でボールを奪われ、ショートカウンターから2失点目を喫し、0-2で敗戦となりました。

photo

セカンドレグでは相手の素早いプレスをかわし、序盤から何度もチャンスを作ります。そして30分、1点を取り返します。その後も主導権を握りますが、相手の堅い守備を前にシュートシーンまで持ち込むことができません。すると74分、ナスリ選手が敷いた高いDFラインの裏をマエストロ選手から狙われ、3失点目を奪われました。その後、攻撃的なフォーメーションへ切り替え、反撃に出るもゴールは遠く、試合終了。本大会はベスト16で敗退となりました。

■決勝トーナメント試合結果
ラウンド16 vsマエストロ(フランス・Vitality 第4シード)●1-3

photo

■ナスリ選手コメント
「日本時間深夜での試合でしたが、たくさんの応援、ありがとうございました。今シーズン初の世界大会で独特の雰囲気に緊張しましたが、最低限の目標に掲げていたベスト16に入ることができて良かったです。攻撃面などの通用する部分と、今後の課題が見つかった大会になりました。この舞台での経験を続けていくことが世界トップで活躍するためには必要だと思うので、またこの舞台に戻って来られるよう、次の大会の予選も頑張っていきたいです」