スポーツデジタルフォーラム2018

2018.10.10(水)
9月7日(金)と8日(土)の2日間、カシマサッカースタジアムにて、「スポーツデジタルフォーラム2018」が開催されました。このフォーラムはJリーグとの共催により、アメリカからメジャーリーグサッカー(MLS)のLAギャラクシー、全米プロバスケ協会(NBA)のシカゴ・ブルズからデジタル統括責任者をゲストスピーカーとして招聘し、アントラーズが主催したものです。Jリーグの各クラブやプロ野球チームなどから集まった約80名の参加者の方々とともに、スポーツビジネスにおけるデジタル活用やデジタルマーケティングに関してのプレゼンテーションやパネルディスカッションを実施しました。

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初日はアントラーズの代表取締役社長である庄野洋による開会のご挨拶でスタートしました。庄野は「現在プロスポーツクラブにおいてデジタル活用の必要性が非常に高まっている中で、米国よりNBA、それからMLSの先進事例、ICT戦略、マーケティング戦略を学んで、将来の投資へ向けた取り組みの一環としてしっかり我々の中に取り込んでいく。そういう意味も込めまして、このフォーラムを開催いたしました」とフォーラムの開催趣旨を説明しました。

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続いて、このフォーラムにおけるパネルディスカッションのファシリテーターとしてアントラーズのグローバルストラテジーオフィサーを務める中村武彦が壇上に立ち、アントラーズのニューヨーク拠点における活動内容やその狙いを語りました。

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これら開会の挨拶後、フォーラムはLAギャラクシーのヴァイスプレジデントであるブレンダン ハナン氏のプレゼンテーションに入りました。ハナン氏は「LA Galaxy Business Overview」と題し、LAギャラクシーのビジネス全体像からデジタル戦略、特にマンチェスター・ユナイテッドやACミランといったヨーロッパのトップクラブで活躍したズラタン イブラヒモビッチ選手が加入したことによるソーシャルメディアでのインパクトなどを取り上げ、アメリカのプロサッカークラブがどのようにデジタルマーケティングに取り組んでいるかを講演しました。

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続いて、シカゴ・ブルズのデジタルディレクターであるダン モリアルティ氏のプレゼンテーションとなりました。モリアルティ氏は「Chicago Bulls: How the Chicago Bulls Build & Monetize Digital Audiences」と題し、シカゴ・ブルズがいかにここ数年でデジタル領域におけるビジネスを拡大してきたか、またチーム内部でのスタッフ体制や実際のデジタルコンテンツ制作におけるポリシー、収益化の道筋などを講演しました。

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2人の講演が終わった後は、ファシリテーターの中村とともにアメリカのスポーツビジネスにおけるデジタルマーケティングの取り組みを中心にパネルディスカッションを行いました。

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アメリカの先進事例の後は、日本側のプレゼンテーションに移りました。先ずは、Jリーグデジタルの代表取締役社長である出井宏明氏が、「Jリーグにおけるデジタルプラットフォーム戦略の現在地」というテーマでJリーグが各クラブとともに推進しているデジタル戦略をプラットフォームの観点から講演しました。

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続いてアントラーズの取締役事業部長である鈴木秀樹が、「クラブ経営とデジタル戦略」と題し、アントラーズのクラブ経営とそれに基づいたデジタル戦略、そしてスタジアム利活用などを講演しました。

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この後、ファシリテーターの中村とともにJリーグのデジタルマーケティングの現状を中心にパネルディスカッションを行い、初日のプログラムは終了しました。

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2日目はグループに分かれてのカシマスタジアムツアーからスタートしました。スタジアムだけではなく、スタジアムモールに開院しているアントラーズスポーツクリニックも見学しました。またアントラーズが実際の試合イベントとして活用している、VR・AR技術のデモンストレーションも行いました。

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その後、アントラーズのマーケティンググループ長である春日洋平と戦略担当の土倉幸司からアントラーズのスマートスタジアム構想やスマートスタジアムに結びつくデジタルマーケティングの実例などを紹介しました。

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最後にファシリテーターの中村とともに、春日、ハナン氏、モリアルティ氏が登壇し、クロージングディスカッションを行い、2日間のフォーラムは終了しました。

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このフォーラムを通じ、アントラーズとしてはJリーグとともに推進するスマートスタジアム構想、クラブ経営の根幹を支えるデジタルマーケティングの重要性をより多くの参加者・関係者の方々と共有することができました。今後もアメリカの先進事例を積極的に学び、多くの方々と情報交換することで、クラブのデジタル戦略をより具現化していきたいと考えています。