Antlers×スカパー!スペシャルインタビュー 新井場 徹

2015.07.02(木)
『もう一度、カシマのピッチに立てる喜びは、ホンマにデカい』

17年間の現役に幕を下ろした新井場徹が、7月5日、再びカシマスタジアムに雄姿を見せる。アントラーズでは2004年から2012年まで、9年にわたってプレー。7度の優勝に貢献した。今でも多くのアントラーズサポーターに愛される新井場に、引退試合に臨む心境を聞いた。

―新井場さんの早すぎる引退を惜しむ声が多く聞かれます。決断した経緯は?

新井場 みんながどう思ってくれているのかわからんけど、いろいろなことを総合的に判断して、このタイミングやなと思って決めた。いつやめても「やりきった」とは言えないかもしれないし、もともとやりきるタイプでもないので、余力はあるな(笑)。結果的にこのタイミングで引退したから、引退試合もしてもらえるんやろうし、よかったと思っています。

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―引退試合、楽しみですね。サポーターにどんなプレーを見せたいですか?

新井場 逆にどんなプレーができるか、心配(笑)。まあまあ体も動かしているけど、90分走る自信はないな(苦笑)。でも、もう1度、カシマスタジアムのピッチに立てるという喜びは、ホンマにデカいですね。

―当然、ゴールをねらう?

新井場 そりゃチャンスは、あるでしょ(笑)。早めに俺が先制点を決めて、あとは浩二とヤナさんに花を持たせた方がいいのか、それとも最後に決めて盛り上げるのか、そのへんは空気を読み取りながらやりたいと思います。

―現役時代、アントラーズでプレーして思い出に残っている試合は?

新井場 一番印象に残っているのは、アントラーズに移籍してきた年の開幕戦。カシマスタジアムでガンバと対戦したんやけど、終了間際に俺が同点ゴールを決めた。それまで育ててくれたガンバやったし、うれしさ半分、不思議な感覚を味わったな。サッカー人生を振り返ったときに、節目のゴールだったのは間違いないって思います。

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―新井場さんにとってアントラーズとは?

新井場 今、こうやって振り返ってみると、もちろんタイトルを獲らせてもらったっていうのもあるんやけど、サッカー人生のほとんどすべてがアントラーズにあります。ちょっとくさいけど、俺にとっては「心のクラブ」やな。
―最後に2ndステージに向けて、アントラーズに期待することを聞かせてください。

新井場 アントラーズは、常にタイトルを獲らなあかんクラブ。このクラブに期待することって、優勝以外にありますか? いくらいいプレーをしても、優勝争いしても、優勝以外はすべて同じ。それが、俺がこのクラブで学んだことやし、みんながその使命感を持って戦ってほしいと思います。

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