▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第16節、国立競技場で川崎フロンターレと対戦した。
4/20(日)のアウェイ岡山戦以来、鬼木監督が「6連戦」と位置づけた一連の戦いも、これが最終戦。国立開催ではJリーグ歴代2位となる59,574人もの大観衆がスタンドを埋め尽くし、試合前からビッグゲームにふさわしい雰囲気がスタジアムを包み込む。
またこの試合は「日本製鉄スペシャルマッチ~世界は鉄でできている。~」として開催され、「鹿島国立」に華を添えた。
最高の雰囲気とは裏腹に、前半は序盤から川崎Fに主導権を奪われる。7分、CKから佐々木にヘディング弾を叩きこまれ、0-1。ここ久しく見られなかったセットプレーからの失点に、先のACLEでファイナリストとなった川崎Fの意地を見せられた形となる。その後も前半は、ほぼ川崎Fのペース。ところどころで荒木やチャヴリッチがチャンスを見出そうとするも、ゴール前に迫る回数は川崎Fが圧倒的に多かった。
しかし前半アディショナルタイムに自身が展開した攻撃から舩橋が見事な左足シュートを決め、チームを同点に導く。この舩橋の嬉しいプロ初ゴールで、試合は振り出しに戻り、前半45分を終えた。
後半を迎えるにあたり、鬼木監督は知念と松村をピッチへ送り出し、チームに活力を与える。この交代策が功を奏したのか、試合の流れは徐々にアントラーズへと傾く。だが62分、復帰したばかりのレオ セアラが負傷退場するアクシデントがアントラーズを襲う。
だが、このピンチでピッチに立った田川が前々節のホーム町田戦に続き、大仕事をやってのけた。65分、右サイド、優磨から絶妙なラストパスを受けた田川が冷静に得意の左足を振り抜き、逆転ゴールを奪う。
その後もアントラーズが試合を優勢に進めるものの、予想外の暑さと連戦の疲労からか、舩橋や優磨をはじめ、足をつる選手も出始める。しかしそれでも優磨が最後まで相手ボールをチェイシングするなど、気持ちは落とさない。10分という長い長い後半アディショナルタイムも守り切り、2-1で川崎Fに逆転勝利を収めた。
これでその連勝を6とし、6連戦を最高の形で戦い終えた。次はカシマへと帰還し、清水を迎えてのホームゲームを戦う。総力戦はまだまだ続く。
【この試合のトピックス】
・プロ入り初ゴールを決めた舩橋が、LIXIL賞を受賞。
・早川が、鋼のような鉄壁の守備で勝利に貢献した選手に贈られる「アイアンマン オブ ザ マッチ」を受賞。
・国立開催ではJリーグ歴代2位となる59,574人(新国立では最多)で、ホームゲーム最多入場者数を更新。




警戒はしていたが、セットプレーでやられ、なかなか難しい展開で始まった。そのなかでしっかりと点を取って(前半は)帰ってこれたことは非常によかったと思います。途中から自分たちでボールを回すところの区別が徐々にできてきた。苦しいなかでも、最後に点をとれたこともそうですが、守りのところであれだけ最後押されたなかで体を張ったことが勝利につながったと思います。気持ちのある非常にいいゲームだったと思います。
Q.後半は守備を修正できた。どう指示したか?
A.かなりカウンター、スピードのところでやられていました。コンパクトにするのはもちろんですが、コンパクトのなかでも寄せが甘くて、出し手のところもかなり厳しいところに出してきていたので、そこをしっかりと抑えにいこうという話はしました。そんなに簡単なことではないが、少しずつのズレが相手のスピードを奪うことになるので、よく頑張ってくれたと思います。
Q.6連勝の要因は?
A.全員が試合に出て結果を残してやろう、チームのために戦おうという姿勢がありました。それと練習に取り組む姿勢。全体練習が終わったあと、個人個人が自分を伸ばすことにしっかり目を向けてやっている。自分に矢印を向けてやっている。非常にたくましく思っているので、こういうことを続けていきたいと思います。
Q.川崎Fと対峙しての感情は?
A.試合中はいつもと変わらない。勝つことだけを求めてやっていました。できればもっと自分たちの強みを出して勝てればよかったが、うまさとか、取れない部分もありました。最終的には川崎Fというよりも相手として戦えたことも自分自身のなかでもよかったと思います。変な感情のなかでやるのではなく、選手と一緒に目の前の相手を倒すことに集中できたので嬉しく思います。終わればいろいろな思いはあります。今シーズンはもう1試合あるので、その時はまたいい準備をしたいと思います。
Q.苦しいなかでの優磨選手の2度のチャンスメイク。評価は?
A.前半はビハインドでも問題ないという気持ちでいましたが、追いつけたことは非常によかったと思います。優磨に関しては怪我人が多いなかで、自分の特長をどこで出せるのかというのもあるが、チームのために一番いろんなポジションをやっている。自分のことよりもチームが勝つことを優先する姿勢には敬意を表したいです。そういうものが、こういうビッグマッチでチャンスがめぐってきて形になっている。勝利に対する執念を表せる選手が結果を残せると改めて思いました。これを継続していってほしいと思います。彼もまだまだ満足していないと思うので、自分もそうだが彼と一緒に成長していければと思います。
Q.古巣との対戦。いろいろな思いがあるとのことだったが?
A.勝ち点3はどこと戦っても一緒。嬉しさもあれば、悔しい表情を見れば、いろいろな思いがあります。自分も鹿島の一員として、ここには優勝するためにきている。そこを主として考えることが、自分のスタイルだと思います。他に大きなものを持たないことが大事なのかなと、今の立場では思っています。
Q.現状での手応えは?
A.らしさは徐々に出せてきていると思うが、選手たちも多分この勝利には満足していないと思います。自分自身も、もっともっと自分たちが主導権を持って、狙いを持って、ゴールを脅かす回数がまだまだ少ないので、やっていかないといけないと思います。ただ、選手たちは本当に努力してくれているので、自分も努力に応えないといけないと日々思っています。一歩ずつ進んでいければと思います。
リーグ戦でなかなか勝てない状況だが、今日はゴールに迫る攻撃がいくつか出せていたので、フィニッシュの追求、得点を取るために必要なこと、もう一度自分たちで突き詰めることが大事になる。可能性の高いプレーを選んでいくこと、その質が大事になる。それを感じた敗戦だった。
(得点の場面は)相手をかわすところまで覚えていて、あとは枠に飛んでくれと思って蹴ったら入っていた。あの位置のシュートは練習していたので決まって良かった。アントラーズの勝利につながったことが一番うれしい。
【田川 亨介】
体が勝手に動いた。優磨くんもいいボールを送ってくれて、狙い通りだった。ちょうどいい角度に来たので、落ち着いて決めることができたと思う。事前に話していたことがそのままできて良かった。
【鈴木 優磨】
前半はチームとしても重かったが、耐えて2点を取れたのは大きかった。(1点目は)相手がかぶるなと思っていた。中に誰かいるだろうと思って折り返した。舩橋がよく決めてくれた。(2点目は)亨介に「相手の背後に走ってくれ、絶対に出すから」とハーフタイムに話していた。狙い通りになって良かった。
【植田 直通】
相手のコーナーキックが多い、攻められているなどいろいろあったが、前半1失点で終えることができたことが今日の勝ちにつながったと思う。今日失点したことで次に狙われることもあると思うので、改善していきたい。
【早川 友基】
良くないときもある。そのときは0-0で進めるのが理想だが、相手がかなりハイテンポでアグレッシブに来ていたので受ける形になった。耐えるという意味では、最小失点で抑えながら、自分たちから崩れず守ることができた。連戦で6連勝を掲げていたなか、目標達成できてチームの成長につながった。