2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 3回戦、町田GIONスタジアムでFC町田ゼルビアと対戦した。
1stラウンド最後のゲームとなるこの試合に、両チームともリーグ戦の前節から大きく先発メンバーを変更した。
日曜日の神戸戦から先発を6名変更したアントラーズに対し、町田は実に10名を入れ替え。同じ日曜日の東京V戦から連続で先発出場となったのは、中盤の柴戸ただ1人だった。
だが、ここまでの入れ替えを加えても、町田はチームの一貫性を失うことがなかった。一方、アントラーズは試合の入りこそ強度を持っていたものの、どこかリズムが悪い。14分にはミロサヴリェヴィッチが負傷からプレー続行不可能となり、名古が急きょピッチインするというアクシデントにも見舞われた。
そして20分、ミスからボールロストを犯し、最後はミッチェル デュークに決められる。完璧な町田の崩しに失点を喫し、アントラーズは完全に試合の主導権を奪われた。続く36分、一度は町田のパスワークを分断したもののルーズボールを拾われ、またしてもミッチェル デュークに決められる。1失点目と同様、相手の崩しに完全に翻弄された、失点シーンだった。
反撃に出ようとするアントラーズだったが、町田にことごとくパスを寸断され、セカンドボールも支配される。前半はシュート0本で終わってしまった。
後半頭から、優磨、チャヴリッチが交代出場し、何とか試合の流れを変えようとするが、やはり試合のペースは町田が握ったままだった。アントラーズ最初のシュートは、64分。チャヴリッチがパレジとのワンツーで抜け出すと、グラウンダーのシュートを放ったが、これは惜しくもゴールの左に外れてしまった。
その直後、柴崎がピッチイン。昨シーズンのJ1第30節・神戸戦以来となる背番号10の登場に、アウェイスタンドから期待の拍手も沸くが、その柴崎もこの劣勢を変えることができない。唯一、町田ゴールに近づいたのは78分、佐野のドリブルから優磨が立て続けにシュートを2本放ったシーンのみだった。
90分終わって、0-2の完敗。約2カ月前に行われたリーグ戦での初対決と同様、野津田でまたしても苦杯を嘗めた。今季最初のタイトルを失うという結果以上に、このショックは大きい。
しかし、戦いは続く。また中2日で今度はリーグ戦でのアウェイ札幌戦。北の大地で、意地を見せなければならない。
【この試合のトピックス】
・柴崎が、今季公式戦初出場。



この試合に勝って次のラウンドに進むことを考えていた。試合の入りは決して悪くはなかったと思う。試合に関われていなかった選手、出場機会が短かった選手が感覚を掴むための時間は必要だったと思う。失点のところは、自分たちのことを自分たちで苦しめてしまった形になった。後半は選手を、先に点を取りに行くことを考えていたが、今日はゴールを決めることができなかった。それが敗戦の要因になった。町田にはおめでとうと言いたいと思う。我々は切り替えて次に向かっていくしかない。
Q.前回のリーグ戦から先発6選手を入れ替えて臨んだが?
A. 試合間隔があいていると、自分の力を出すのに時間がかかるし、それは当たり前だと思っている。それを理解したうえで、先発メンバーを決めた。今日、先発に使ったメンバーは今まで出場機会が少なかった選手たちだが、トレーニングでいいプレー、いい姿勢、あるべき姿勢を見せてくれていたからこそ、この試合で起用した。結果的にはいい結果を出せなかったし、良くなかったと判断されるかもしれないが、我々は次に向かっていくしかない。
Q.町田の姿勢に学ぶべきものがあるように思うが?
A.彼らの姿勢は非常にいいと思う。だからこそ町田におめでとうという話をした。町田は昨シーズン、J2で戦っていた時に、すでにJ1で戦えるようなチーム作りをしていて(今シーズン)J1に上がってからも結果を出している。多くのチームができることではないし、そこには彼らの能力や取り組む姿勢、諦めない姿勢が大きく関わっていると思う。
フットボールを評価するにあたって、勝った方が全て良かったというわけでは必ずしもないが、町田は我々よりも勝利にふさわしいチームだったと思う。町田は試合にコンスタントに出続けている選手が多く、試合勘があったが、我々にはそこが足りなかったと思う。前半、早い段階でライコにアクシデントがあり、そこから試合内容が変わった部分もある。そこまでは決して悪い内容ではなかった。そういった要素もあると思う。あの時間帯で誰かを替えなければいけないというのは簡単ではない。
Q.柴崎選手が今シーズン初出場だが
A.このような試合でもポジティブな要素となった。今日、試合終了までしっかりとピッチに立ってくれたことが嬉しかった。岳が入った時間帯はビハインドで難しい展開だったし、彼自身の全てを見せられたわけではない。彼のクオリティは皆さんがご存じだと思う。最後までピッチに立ち続けてくれたことが非常に良かった。しっかりと勝って、彼の復帰戦を飾ることができればそれ以上のことはなかったが、これからも試合は続くので、彼の力を見せてくれることを期待している。
常に試合に出る準備はしているし、自分のやることは変わらない。
町田はやることが徹底されていて、結果も出しているチーム。勢いもあるので、うまく自分たちのゲームにしていかなければいけない。難しい時間もあると思うが、どれだけみんなで我慢してやっていけるかも重要になる。
FWなので、ゴールはもちろん狙っていく。ゴール前の精度など、こだわってやってきている。この試合でも継続してこだわってプレーしていきたい。
【松村 優太】
チームはリーグ戦からいい状態で来ている。大会が変わるが、そのいい流れを途切れさせてはいけない。
選手の入れ替わりもあるので、難しい試合になると思う。ただ、その中で、各々が今できる100%を出せば必ず勝てると思うし、それだけの能力を持っている選手たちがいる。個人的にも今できる一番の最高値を出すというところを意識してやっていく。結果に直結するプレーを増やしていかなければいけない。
負けたら終わってしまう大会。それはみんなが自覚していると思う。前回も八戸相手に延長までいってしまったこともあり、厳しい戦いになるとは思うが、このレギュレーションではまず勝利が大事になってくる。勝利に結びつくプレーを全員でしていかなければいけない。
【樋口 雄太】
同じ相手に2度も負けられない。そして、今回はトーナメントというところで、チームの一体感がさらに大事になってくる。そこは、誰が出ても一人ひとりが良さを出せるようにやっていく。
今回のポジションは、守備の時にスペースを消す動きだったり、背後へ抜けていく動きだったり、起点になるプレーなど、チームにとって非常に重要なポジションなので、そこが機能していけば、スムーズにやりたいことが体現していけると思う。自分の持っているものを100%出せるようにしていきたい。
ひとつタイトルを失ってしまった。
試合後のファン・サポーターの皆さんの反応がすべてだと思う。ファン・サポーターの皆さん含めてみんなが悔しい気持ちを持っている。口では何とでも言えるので、これから自分たちがどうプレーで示していくかだと思っている。リーグ戦も中2日であるので、切り替えてやっていきたい。
【須貝 英大】
ファン・サポーターの皆さんがタイトルを願っている中で、必ず勝たなければいけない試合だった。勝つことができず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
誰が出ても勝てるチームにならなければいけない。今日勝つことができなかったのは、自分の実力不足だと思っている。
ルヴァンカップを落としてしまい、本当に申し訳ない。中2日でまたリーグ戦があるし、天皇杯も始まってくる。この敗戦を無駄にしないように、しっかり反省して、これからの戦いに活かしていきたい。
【柴崎 岳】
個人的には試合に絡むことができて良かった。
ファン・サポーターの皆さんには、非常に残念な思いをさせてしまった。たくさんの方に応援してもらった。皆さんの思いを勝利という形で届けることができず、本当に残念。皆さんの声や思いを受け止めて、中2日である札幌戦やこれから続いていくリーグ戦、天皇杯へ向かっていかなければいけない。選手たちは全員同じ気持ちだと思う。負けていいと思っている選手は1人もいない。チーム全員で戦っていく。