試合結果
2023JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦

鹿島アントラーズ
- 51' 仲間 隼斗
試合終了
1-2
0前半1
1後半0
0延長前半0
0延長後半1

名古屋グランパス
- 3' 中島 大嘉
- 119' 吉田 温紀
試合経過
3' | ![]() |
中島 大嘉 | ||
12' | ![]() |
中島 大嘉 | ||
ディエゴ ピトゥカ | ![]() |
15' | ||
41' | ![]() |
永井 謙佑 | ||
溝口 修平 → 柴崎 岳 | ![]() |
46' | ||
仲間 隼斗 | ![]() |
51' | ||
59' | ![]() |
中島 大嘉 → キャスパー ユンカー | ||
59' | ![]() |
永井 謙佑 → 前田 直輝 | ||
仲間 隼斗 | ![]() |
62' | ||
樋口 雄太 → 知念 慶 | ![]() |
65' | ||
仲間 隼斗 → 藤井 智也 | ![]() |
72' | ||
78' | ![]() |
内田 宅哉 | ||
82' | ![]() |
和泉 竜司 → 久保 藤次郎 | ||
91' | ![]() |
野上 結貴 → ターレス | ||
松村 優太 → 土居 聖真 | ![]() |
100' | ||
109' | ![]() |
内田 宅哉 → 吉田 温紀 | ||
ディエゴ ピトゥカ → 広瀬 陸斗 | ![]() |
118' | ||
119' | ![]() |
吉田 温紀 | ||
120'+1 | ![]() |
森島 司 → 丸山 祐市 |
延長後半、痛恨の失点。2戦合計2-3で、準々決勝敗退
2023JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦、カシマスタジアムで名古屋グランパスと対戦した。
豊田スタジアムで行われた第1戦では、交代出場の松村が左足で見事なゴールを奪うも、このリードを最後まで守り切ることができず、1-1のドローに終わった。試合後、「もったいない試合だった」と岩政監督が振り返った通り、勝ち切って終わりたい“前半90分”だったが、ホームのカシマスタジアムで戦う“後半90分”に勝てばいい。そう気持ちを切り替えて、選手たちも第2戦への準備を進めた。
そして迎えた第2戦。第1戦と同じスターティングメンバーで臨んだ名古屋の長谷川監督に対し、岩政監督は少しばかり手を変えて臨んできた。アントラーズのスタメンには、GKに早川、フィールドプレーヤーは安西、植田、関川、溝口、佐野、樋口、ピトゥカ、松村、優磨、仲間が入る。第1戦からの変更は溝口が左サイドバックに入り、樋口が先発復帰。そして前線に第1戦でゴールを決めた松村が起用されたところだ。
またベンチには、沖、昌子、広瀬、土居、藤井、知念のほか、登録選手追加の手続きが完了したばかりの柴崎が座る。試合へ向けての期待は高まるばかりだった。
必勝で臨んだアントラーズは、この第2戦でも優磨が高い位置からプレスをかけ、攻守に軽やかな動きを見せる。しかし3分、左CKからキッカーの和泉に質の高いボールを入れられると、これを中島に決められ、先制を許してしまう。第1戦とは打って変わり、アントラーズは序盤から相手を追いかける展開を強いられてしまった。
先制されたアントラーズはその後、なかなか落ち着いた展開に持ち込めない。それでも10分には優磨が意表を突いたミドルシュートを放つ。相手の守護神ランゲラックも一歩も動けなかったが、これはゴールポストに嫌われる。先制され、自分たちの展開にできないといういら立ちもあってか、15分という早い時間帯にもかかわらず、ピトゥカがイエローカードを宣告されるなど、苦しい前半となった。
それでも30分過ぎから、仲間のダイナミックな動きと、佐野、ピトゥカといった中盤が積極的なプレーを見せ、何度かチャンスを得る。そして37分、中央でのボール展開から、左サイドの溝口がゴール前の優磨へ鋭い左足クロスを送る。これを優磨がドンピシャのタイミングでヘディングシュートへ持ち込むが、これは相手の守護神ランゲラックに止められた。その後もピトゥカがミドルシュートを放つなど、再三、名古屋ゴールに迫ったアントラーズだったが同点に持ち込むまでは至らず、前半を戦い終えた。
そして、ハーフタイムに岩政監督が動く。1点ビハインドの状況を打開すべく、選んだ手は柴崎の投入。実に2017年1月1日 第96回天皇杯決勝 川崎F戦以来、約6年9カ月ぶりに柴崎がアントラーズのユニフォームを着て公式戦のピッチに立った。
この柴崎の投入により、カシマスタジアムの雰囲気は一気に変わる。そして柴崎もその期待に応え、すぐさま違いを見せた。51分、優磨の落としを受けた柴崎が、前方を走る仲間へラストパス。これを仲間が持ち込んで、左足を振りぬく。これが見事に名古屋ゴールへ突き刺さり、アントラーズはスコアを1-1へと同点にした。
その後も中盤でタクトを振る柴崎に呼応するかのように躍動するアントラーズの選手たち。54分には右サイドから松村が強烈なシュートを放つが、これは惜しくもランゲラックの正面をついた。その後も攻守に名古屋を上回る動きを見せるが、アントラーズも逆転のゴールを奪うことができない。
65分、岩政監督は樋口に代わり、知念をピッチに送り、選手たちへ強い逆転への意思を示す。72分には仲間に代わり、藤井がピッチイン。前の推進力も増し、アントラーズは名古屋ゴールを再三脅かしたが、結局、2点目を奪うことができず、90分は1-1のドローで終了した。これで2戦合計2-2となり、勝負は延長戦へともつれ込んだ。
延長前半、攻め手を増やしたいアントラーズは100分、疲れの見える松村に代わり、土居がピッチに立つ。キープ力のある土居を入れたところで、攻撃にギアを入れたいアントラーズだったが、逆に途中交代でピッチに立った前田、ユンカーといった名古屋のツートップからカウンターを仕掛けられる場面も目にするようになる。台風一過で非常に蒸し暑いコンディションということもあり、延長戦では両チームとも疲れが目立ち、前半、後半ともにオープンな展開が目立った。
そしてその時は延長後半、119分に訪れた。109分に途中交代で入り、フレッシュな吉田にミドルシュートを放たれる。このシュートがアントラーズの選手たちの足に当たりながら、ゴール右隅へと吸い込まれてしまった。最後の最後に決められた追加点で、アントラーズは力尽きる。2戦合計2-3。これで準々決勝敗退が決まってしまった。
ぜがひでも、と臨んだタイトルをかけた一戦。そして柴崎の復帰戦。いろいろな意味を持ったこの試合だっただけに、落胆の大きさは尋常ではない。天皇杯に続き、ルヴァンカップというタイトルも失ったなか、残るはリーグ戦のみ。しかしどんな状況であれ、1試合1試合に全身全霊で挑んでいくしかない。一瞬一瞬、真摯に取り組む。その気持ちだけは忘れてはならない。
【この試合のトピックス】
・柴崎がアントラーズ復帰後、初の公式戦出場。2017年1月1日の第96回天皇杯決勝・川崎F戦以来、約6年8カ月ぶり。
・仲間が今季ルヴァンカップ2点目。
2023JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦、カシマスタジアムで名古屋グランパスと対戦した。
豊田スタジアムで行われた第1戦では、交代出場の松村が左足で見事なゴールを奪うも、このリードを最後まで守り切ることができず、1-1のドローに終わった。試合後、「もったいない試合だった」と岩政監督が振り返った通り、勝ち切って終わりたい“前半90分”だったが、ホームのカシマスタジアムで戦う“後半90分”に勝てばいい。そう気持ちを切り替えて、選手たちも第2戦への準備を進めた。


そして迎えた第2戦。第1戦と同じスターティングメンバーで臨んだ名古屋の長谷川監督に対し、岩政監督は少しばかり手を変えて臨んできた。アントラーズのスタメンには、GKに早川、フィールドプレーヤーは安西、植田、関川、溝口、佐野、樋口、ピトゥカ、松村、優磨、仲間が入る。第1戦からの変更は溝口が左サイドバックに入り、樋口が先発復帰。そして前線に第1戦でゴールを決めた松村が起用されたところだ。


またベンチには、沖、昌子、広瀬、土居、藤井、知念のほか、登録選手追加の手続きが完了したばかりの柴崎が座る。試合へ向けての期待は高まるばかりだった。
必勝で臨んだアントラーズは、この第2戦でも優磨が高い位置からプレスをかけ、攻守に軽やかな動きを見せる。しかし3分、左CKからキッカーの和泉に質の高いボールを入れられると、これを中島に決められ、先制を許してしまう。第1戦とは打って変わり、アントラーズは序盤から相手を追いかける展開を強いられてしまった。


先制されたアントラーズはその後、なかなか落ち着いた展開に持ち込めない。それでも10分には優磨が意表を突いたミドルシュートを放つ。相手の守護神ランゲラックも一歩も動けなかったが、これはゴールポストに嫌われる。先制され、自分たちの展開にできないといういら立ちもあってか、15分という早い時間帯にもかかわらず、ピトゥカがイエローカードを宣告されるなど、苦しい前半となった。




それでも30分過ぎから、仲間のダイナミックな動きと、佐野、ピトゥカといった中盤が積極的なプレーを見せ、何度かチャンスを得る。そして37分、中央でのボール展開から、左サイドの溝口がゴール前の優磨へ鋭い左足クロスを送る。これを優磨がドンピシャのタイミングでヘディングシュートへ持ち込むが、これは相手の守護神ランゲラックに止められた。その後もピトゥカがミドルシュートを放つなど、再三、名古屋ゴールに迫ったアントラーズだったが同点に持ち込むまでは至らず、前半を戦い終えた。
そして、ハーフタイムに岩政監督が動く。1点ビハインドの状況を打開すべく、選んだ手は柴崎の投入。実に2017年1月1日 第96回天皇杯決勝 川崎F戦以来、約6年9カ月ぶりに柴崎がアントラーズのユニフォームを着て公式戦のピッチに立った。


この柴崎の投入により、カシマスタジアムの雰囲気は一気に変わる。そして柴崎もその期待に応え、すぐさま違いを見せた。51分、優磨の落としを受けた柴崎が、前方を走る仲間へラストパス。これを仲間が持ち込んで、左足を振りぬく。これが見事に名古屋ゴールへ突き刺さり、アントラーズはスコアを1-1へと同点にした。


その後も中盤でタクトを振る柴崎に呼応するかのように躍動するアントラーズの選手たち。54分には右サイドから松村が強烈なシュートを放つが、これは惜しくもランゲラックの正面をついた。その後も攻守に名古屋を上回る動きを見せるが、アントラーズも逆転のゴールを奪うことができない。

65分、岩政監督は樋口に代わり、知念をピッチに送り、選手たちへ強い逆転への意思を示す。72分には仲間に代わり、藤井がピッチイン。前の推進力も増し、アントラーズは名古屋ゴールを再三脅かしたが、結局、2点目を奪うことができず、90分は1-1のドローで終了した。これで2戦合計2-2となり、勝負は延長戦へともつれ込んだ。


延長前半、攻め手を増やしたいアントラーズは100分、疲れの見える松村に代わり、土居がピッチに立つ。キープ力のある土居を入れたところで、攻撃にギアを入れたいアントラーズだったが、逆に途中交代でピッチに立った前田、ユンカーといった名古屋のツートップからカウンターを仕掛けられる場面も目にするようになる。台風一過で非常に蒸し暑いコンディションということもあり、延長戦では両チームとも疲れが目立ち、前半、後半ともにオープンな展開が目立った。


そしてその時は延長後半、119分に訪れた。109分に途中交代で入り、フレッシュな吉田にミドルシュートを放たれる。このシュートがアントラーズの選手たちの足に当たりながら、ゴール右隅へと吸い込まれてしまった。最後の最後に決められた追加点で、アントラーズは力尽きる。2戦合計2-3。これで準々決勝敗退が決まってしまった。

ぜがひでも、と臨んだタイトルをかけた一戦。そして柴崎の復帰戦。いろいろな意味を持ったこの試合だっただけに、落胆の大きさは尋常ではない。天皇杯に続き、ルヴァンカップというタイトルも失ったなか、残るはリーグ戦のみ。しかしどんな状況であれ、1試合1試合に全身全霊で挑んでいくしかない。一瞬一瞬、真摯に取り組む。その気持ちだけは忘れてはならない。
【この試合のトピックス】
・柴崎がアントラーズ復帰後、初の公式戦出場。2017年1月1日の第96回天皇杯決勝・川崎F戦以来、約6年8カ月ぶり。
・仲間が今季ルヴァンカップ2点目。
スタッツ
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---|---|---|
17 | シュート | 8 |
7 | GK | 13 |
2 | CK | 5 |
19 | 直接FK | 14 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 14,310人
- 天候
- 晴、弱風
気温 27.9℃ / 湿度 73.0% - ピッチ
- 全面良芝
- 主審
- 西村 雄一
- 副審
-
日比野 真
岩﨑 創一 - 第4の審判員
- 長峯 滉希
- VAR/AVAR
-
木村 博之
三原 純