天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦

2023年07月12日(水)  19:05 Kick Off

JIT リサイクルインク スタジアム

鹿島アントラーズ

  • 62' 垣田 裕暉

試合終了

1-1

0前半0
1後半1
0延長前半0
0延長後半0
10PK11

ヴァンフォーレ甲府

  • 51' 野澤 陸
PK 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
鹿島 × × ×
甲府 × ×

試合経過

荒木 遼太郎 → 鈴木 優磨 交代 46'
51' ゴール 野澤 陸
藤井 智也 → 仲間 隼斗 交代 56'
名古 新太郎 → 樋口 雄太 交代 56'
垣田 裕暉 ゴール 62'
66' 交代 松本 孝平 → ピーター ウタカ
66' 交代 山本 英臣 → 品田 愛斗
66' 交代 飯島 陸 → 長谷川 元希
75' 交代 武富 孝介 → 蓮川 壮大
85' 交代 関口 正大 → 須貝 英大
96' 交代 宮崎 純真 → ジェトゥリオ
垣田 裕暉 → 土居 聖真 交代 99'
広瀬 陸斗 → 関川 郁万 交代 114'
佐野 海舟 → 松村 優太 交代 114'
PK戦の末、甲府に敗戦。天皇杯3回戦敗退

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦、JIT リサイクルインク スタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦した。前半をスコアレスで折り返すと、後半に甲府の野澤に先制点を奪われてしまう。その後、垣田のゴールで同点に追いついたものの、勝ち越し点は奪えず、延長戦に突入。120分でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。そして、13人目までもつれ込む激闘の末、10-11で甲府に敗れ、3回戦敗退が決定した。

リーグ第20節 アウェイ広島戦から中3日。一発勝負の天皇杯3回戦に臨んだ。

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スタメンはGKが沖、フィールドプレーヤーは、広瀬、植田、昌子、安西、ピトゥカ、佐野、藤井、名古、荒木、垣田が入った。ベンチには、早川、関川、土居、樋口、松村、仲間、優磨が座る。

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一発勝負の天皇杯らしく、立ち上がりから緊張感の漂う展開となったが、最初の決定機はアントラーズに訪れた。11分、コーナーキックを荒木が蹴ると、滞空時間の長いボールを植田が高い打点で合わせる。しかし、シュートは惜しくも相手GKにセーブされ、得点とは至らなかった。

その後、アントラーズがボールを動かす展開となったが、なかなか効果的に前進できず、流れを引き寄せることができない。一方、甲府はボールを奪ってから手数をかけずに前進してくる。シンプルかつ迷いのないカウンターは脅威となった。

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ボールを動かして甲府の守備を崩そうと試みるが、なかなかゴール前に侵入することはできない。効果的なカウンターも仕掛けることができなかった。前半はこのまま最後まで得点が生まれず、0-0でハーフタイムへ突入した。

後半開始から荒木との交代で優磨をピッチへ投入すると、早々にチャンスをつくる。右サイドに流れたピトゥカがアーリークロスを供給すると、ゴール前へ優磨が飛び込んだ。ただ、触れば得点という絶好のクロスだったが、惜しくも優磨に届かず、相手GKに阻まれてしまった。

チャンスのあとにピンチが訪れた。自陣でファウルを犯し、甲府にフリーキックを与えてしまう。51分、キッカーの小林が低く鋭いボールを入れると、安西のブロックがゴール前に跳ね返る。これをダイレクトボレーで野澤に合わせられ、ゴールネットを揺らされてしまった。0-1と甲府に先制を許す苦しい展開となる。

失点後の56分、名古と藤井をベンチに下げ、樋口と仲間を投入した。チーム全体で攻撃的な姿勢を強め、優磨のシュートでゴールに迫る場面もつくった。

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すると、62分に同点弾が生まれる。右サイドから広瀬がアーリークロスを入れると、ゴール前で垣田がうまく相手のマークを剥がし、フリーでヘディングシュートを放つ。これがゴールネットに吸い込まれた。垣田の同点ゴールで1-1に追いつく。

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同点となり、アントラーズの攻撃がさらに勢いづいた。67分には、先制点をアシストした広瀬がまたも正確なクロスをゴール前へ送り、優磨がヘディングシュート。72分には、ピトゥカがミドルレンジからゴールをわずかに逸れるシュートを放つ。さらに、77分には、佐野のクロスを垣田が合わせて、ゴールに迫った。得点には至らなかったが、スペースが生まれた試合展開のなかで、決定機の数を確実に増やしていった。

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その後も、アントラーズが怒涛の攻撃を仕掛ける。立て続けにシュートを放ち、ゴールまであと一歩のところまで迫った。しかし、守備を固める甲府をなかなかこじ開けることができない。

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89分にカウンターからピーター ウタカにシュートを許すが、これは沖がセーブし、失点を免れた。その後、アントラーズが波状攻撃を仕掛けたが、90分で決着をつけることはできず、延長戦へ突入した。

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両チームともに体力を消耗したなかで、延長前半が始まった。甲府は堅固な守備ブロックを築き、ボールを奪えば、手数をかけずにカウンターを完結させてきた。99分には、甲府にコーナーキックを与えてしまい、品田が蹴ったボールが直接ポストを叩く。甲府のペースで試合が進んだ。

99分に垣田との交代で土居を投入したが、その後もなかなかチャンスをつくり出すことができず、逆に甲府に決定機を許してしまう。ただ、失点にはつながらず、1-1のままで延長前半を終えた。

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延長後半に入っても、厳しい展開が続く。それでも、選手たちは集中を切らすことなく、我慢強く戦った。114分には、広瀬と佐野をベンチに下げ、関川と松村を投入。疲労が残るなかでも、球際の勝負は最後まで白熱した。

延長後半終了間際、カウンターから甲府に決定機を許してしまう。ただ、沖が好セーブでチームの危機を救い、延長後半も1-1で終了。PK戦へ突入した。

先攻がアントラーズ、後攻が甲府となったPK戦は、両チームともに1本目のキッカーが成功。しかし、2本目の樋口が相手GKに阻まれてしまう。ただ、後攻のジェトゥリオのシュートを沖が見事にセーブし、1-1と振り出しに戻す。

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そして、3本目、4本目は両チームともに成功して迎えた5本目、先攻の仲間が相手GKに阻まれ、後攻の甲府の5人目に決められれば、敗退という状況に追い込まれた。しかし、この絶体絶命の状況で、野澤のキックを沖が見事な反応でセーブ。沖が再びチームを救った。

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その後、6本目、7本目、8本目、9本目、10本目、11本目、12本目と連続で両チームともに成功。勝負が決したのが13本目だった。先攻の樋口のシュートが枠を外れ、後攻のジェトゥーリオのシュートがゴールネットを揺らした。PK戦の結果は10-11。激闘の末、アントラーズは天皇杯3回戦で敗戦となった。

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次はリーグ戦へ戻り、中3日でFC東京と対戦する。激闘の疲労を癒し、チーム一丸で準備を進める。

【この試合のトピックス】
・垣田が今大会初ゴール

スタッツ

鹿島アントラーズ ヴァンフォーレ甲府
13 シュート 13
11 GK 11
10 CK 5
13 直接FK 16
1 間接FK 4
1 オフサイド 4
0 PK 0

試合データ

入場者数
6,301人
天候
雨のち曇、中風
気温 27.3℃ / 湿度 49.0%
ピッチ
全面良芝
主審
木村 博之
副審
堀越 雅弘
塚田 健太
第4の審判員
俵 元希

備考

警告(PK戦中):沖 悠哉