試合結果
2023明治安田生命J1リーグ 第27節
鹿島アントラーズ
- 13' 鈴木 優磨
試合終了
1-0
1前半0
0後半0
セレッソ大阪
試合経過
鈴木 優磨 | 13' | |||
ディエゴ ピトゥカ | 25' | |||
45'+4 | カピシャーバ | |||
垣田 裕暉 | 59' | |||
62' | 上門 知樹 → 渡邉 りょう | |||
62' | ジョルディ クルークス → 北野 颯太 | |||
垣田 裕暉 → アルトゥール カイキ | 72' | |||
松村 優太 → 柴崎 岳 | 72' | |||
アルトゥール カイキ | 75' | |||
広瀬 陸斗 → 須貝 英大 | 77' | |||
80' | 喜田 陽 → 新井 晴樹 | |||
84' | 進藤 亮佑 → マテイ ヨニッチ | |||
安西 幸輝 → 昌子 源 | 86' | |||
樋口 雄太 → 土居 聖真 | 86' | |||
須貝 英大 | 90'+6 |
優磨の先制弾を全員で守り切る!大荒れの展開も、C大阪にウノゼロの勝利!
2023明治安田生命J1リーグ 第27節、カシマスタジアムでセレッソ大阪と対戦した。
リーグ戦中断期間に行われたYBCルヴァンカップ プライムステージで名古屋に2戦合計2-3と負け、準々決勝敗退を喫したアントラーズ。タイトルを1つ失った悔しさもさることながら、どちらの試合も試合終了直前に失点するという展開に厳しい現実を突きつけられた。選手たちはもちろん、スタッフ、そしてファン・サポーターも絶望の淵に立たされたこの敗退を乗り越えるには、勝ち続けるしかない―。
そう誰もが思い、迎えるリーグ再開初戦、戦う相手はアントラーズより上位にいるC大阪。選手たちは目の前の敵を倒すことだけを考え、この試合へ向けて準備を進めた。戦いの舞台は、カシマスタジアム。我らがホームは、「~茨城発、世界へ~理想科学×Antlers ファミリーデー2023」が開催されることもあり、試合前から最高の雰囲気に包まれた。
スタメンは、GKが早川、フィールドプレーヤーは広瀬、植田、関川、安西、佐野、ピトゥカ、樋口、松村、鈴木、垣田が入った。ベンチには、沖、昌子、須貝、柴崎、土居、カイキ、エレケが座る。
どちらも残されたタイトルはリーグのシャーレのみという状況もあり、試合は序盤から激しい展開となった。アントラーズは優磨と垣田が前線で精力的に動き回り、中盤、最終ラインでの守備の負担を軽減する。また、DF陣もゴールを守る早川との連係で高いラインを保ち、C大阪に自由な攻撃を許さない。
すると13分、自陣のゴールを向いたままボールを受けた喜田に優磨が背後から狙いすましたかのように襲いかかり、ボールを奪取。優磨はそのまま、左足で冷静にシュートを放ち、先制点を決めた。
この先制点で勢いづいたアントラーズは優磨を中心にC大阪ゴールに迫るも、C大阪も負けておらず、試合は一進一退の攻防が続いた。そしてアクシデントが23分に起きる。ボールを蹴りに行ったピトゥカが競っていた喜田の左脚を強く踏んでしまう。ピトゥカはボールを蹴った直後だったこともあり、全く意図をしていた行為ではないが、ここでVARが介入した。オンフィールドレビューの結果、25分、ピトゥカにレッドカードが提示され、一発退場を余儀なくされた。
この不運の退場劇に対し、アントラーズベンチは猛抗議を繰り広げる。そして27分、岩政監督がイエローカードを宣告されると、29分には笠井通訳にレッドカード。アントラーズは約5分の間に、フィールドプレーヤーを1人、そしてチームスタッフを1人失うという窮地に立たされた。
試合が再開されてもなお、スタジアムを取り巻く雰囲気は異様なものとなる。その雰囲気に煽れるかのようにC大阪は1人少ないアントラーズに対し、荒々しい攻撃を仕掛けてきた。アディショナルタイムも8分という苦しい前半となったが、アントラーズは10人で何とか守り切り、ハーフタイムに入った。
後半に入っても、数的有利の立場であるC大阪が香川を中心にアントラーズゴールへと襲いかかる。しかしアントラーズは関川、植田が体を張った守りを見せれば、サイドからの攻撃は安西、広瀬が抑え込む。そしてその安定したセービングでチームを支える早川が声をかけ、最終ラインは高い位置を保ち、C大阪は再三オフサイドで自らのチャンスを無にしていった。
72分、垣田に代わり、カイキ、松村に代わり、柴崎が、続いて77分、広瀬に代わり、須貝がピッチに入ると、10人のアントラーズはしぶとく守りながらも追加点のチャンスを窺う。一方のC大阪はやはり香川を起点に攻撃の手を緩めない。しかしスタジアムの興奮に気が削がれたのか、カピシャーバ、レオ セアラといった攻撃陣に最後の精度はなかった。
逆にアントラーズは78分、優磨のパスからカイキが抜け出し、カウンターを仕掛ける。右サイドから中央へ向かって疾走する柴崎に渡れば、というビッグチャンスだったが、カイキのパスがワンテンポ遅れてしまい、バランスを崩した柴崎が放ったシュートはゴールの枠に飛ばなかった。続く83分、アントラーズに最大の追加点の好機が訪れる。またしても優磨の動きからカウンターに入り、最後はカイキが相手GKヤン ハンビンと一対一になり、シュート。しかしこれはヤン ハンビンの正面をつき、追加点を得ることはできなかった。
その後、86分、安西に代わり、昌子、樋口に代わり、土居がピッチに入ると、アントラーズはスリーバックに布陣を変え、右サイドの須貝と左サイドにまわった佐野も深い位置を取り、ほぼ5人が最終ラインに並び、ゴールにしっかりと鍵をかける。ここからアディショナルタイム6分を含め、全員で守り切ったアントラーズがC大阪から勝利を奪った。
終始荒れた試合展開となったが、絶対に勝たなければいけないホームゲームに数的不利という状況の中でも、アントラーズはしっかりと1-0(ウノゼロ)の勝利を得た。首位の神戸が広島に0-2と敗れ、その勝ち点差は6。順位は3位へと浮上し、今宵の勝ち点3は大きな意味を持つこととなった。
「毎試合が決勝戦」(ピトゥカ)も、残るは7試合。次節も2位の横浜FMとの“6ポイントゲーム”だ。戦いの舞台は、再びここカシマ。もう勝ち続けるしかない。
【この試合のトピックス】
・この試合の勝利で、C大阪とはリーグ戦13試合連続で無敗(11勝2分)
・優磨が今季リーグ戦12ゴール目で、自己記録を更新
・優磨がLIXIL賞を受賞
▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2023明治安田生命J1リーグ 第27節、カシマスタジアムでセレッソ大阪と対戦した。
リーグ戦中断期間に行われたYBCルヴァンカップ プライムステージで名古屋に2戦合計2-3と負け、準々決勝敗退を喫したアントラーズ。タイトルを1つ失った悔しさもさることながら、どちらの試合も試合終了直前に失点するという展開に厳しい現実を突きつけられた。選手たちはもちろん、スタッフ、そしてファン・サポーターも絶望の淵に立たされたこの敗退を乗り越えるには、勝ち続けるしかない―。
そう誰もが思い、迎えるリーグ再開初戦、戦う相手はアントラーズより上位にいるC大阪。選手たちは目の前の敵を倒すことだけを考え、この試合へ向けて準備を進めた。戦いの舞台は、カシマスタジアム。我らがホームは、「~茨城発、世界へ~理想科学×Antlers ファミリーデー2023」が開催されることもあり、試合前から最高の雰囲気に包まれた。
スタメンは、GKが早川、フィールドプレーヤーは広瀬、植田、関川、安西、佐野、ピトゥカ、樋口、松村、鈴木、垣田が入った。ベンチには、沖、昌子、須貝、柴崎、土居、カイキ、エレケが座る。
どちらも残されたタイトルはリーグのシャーレのみという状況もあり、試合は序盤から激しい展開となった。アントラーズは優磨と垣田が前線で精力的に動き回り、中盤、最終ラインでの守備の負担を軽減する。また、DF陣もゴールを守る早川との連係で高いラインを保ち、C大阪に自由な攻撃を許さない。
すると13分、自陣のゴールを向いたままボールを受けた喜田に優磨が背後から狙いすましたかのように襲いかかり、ボールを奪取。優磨はそのまま、左足で冷静にシュートを放ち、先制点を決めた。
この先制点で勢いづいたアントラーズは優磨を中心にC大阪ゴールに迫るも、C大阪も負けておらず、試合は一進一退の攻防が続いた。そしてアクシデントが23分に起きる。ボールを蹴りに行ったピトゥカが競っていた喜田の左脚を強く踏んでしまう。ピトゥカはボールを蹴った直後だったこともあり、全く意図をしていた行為ではないが、ここでVARが介入した。オンフィールドレビューの結果、25分、ピトゥカにレッドカードが提示され、一発退場を余儀なくされた。
この不運の退場劇に対し、アントラーズベンチは猛抗議を繰り広げる。そして27分、岩政監督がイエローカードを宣告されると、29分には笠井通訳にレッドカード。アントラーズは約5分の間に、フィールドプレーヤーを1人、そしてチームスタッフを1人失うという窮地に立たされた。
試合が再開されてもなお、スタジアムを取り巻く雰囲気は異様なものとなる。その雰囲気に煽れるかのようにC大阪は1人少ないアントラーズに対し、荒々しい攻撃を仕掛けてきた。アディショナルタイムも8分という苦しい前半となったが、アントラーズは10人で何とか守り切り、ハーフタイムに入った。
後半に入っても、数的有利の立場であるC大阪が香川を中心にアントラーズゴールへと襲いかかる。しかしアントラーズは関川、植田が体を張った守りを見せれば、サイドからの攻撃は安西、広瀬が抑え込む。そしてその安定したセービングでチームを支える早川が声をかけ、最終ラインは高い位置を保ち、C大阪は再三オフサイドで自らのチャンスを無にしていった。
72分、垣田に代わり、カイキ、松村に代わり、柴崎が、続いて77分、広瀬に代わり、須貝がピッチに入ると、10人のアントラーズはしぶとく守りながらも追加点のチャンスを窺う。一方のC大阪はやはり香川を起点に攻撃の手を緩めない。しかしスタジアムの興奮に気が削がれたのか、カピシャーバ、レオ セアラといった攻撃陣に最後の精度はなかった。
逆にアントラーズは78分、優磨のパスからカイキが抜け出し、カウンターを仕掛ける。右サイドから中央へ向かって疾走する柴崎に渡れば、というビッグチャンスだったが、カイキのパスがワンテンポ遅れてしまい、バランスを崩した柴崎が放ったシュートはゴールの枠に飛ばなかった。続く83分、アントラーズに最大の追加点の好機が訪れる。またしても優磨の動きからカウンターに入り、最後はカイキが相手GKヤン ハンビンと一対一になり、シュート。しかしこれはヤン ハンビンの正面をつき、追加点を得ることはできなかった。
その後、86分、安西に代わり、昌子、樋口に代わり、土居がピッチに入ると、アントラーズはスリーバックに布陣を変え、右サイドの須貝と左サイドにまわった佐野も深い位置を取り、ほぼ5人が最終ラインに並び、ゴールにしっかりと鍵をかける。ここからアディショナルタイム6分を含め、全員で守り切ったアントラーズがC大阪から勝利を奪った。
終始荒れた試合展開となったが、絶対に勝たなければいけないホームゲームに数的不利という状況の中でも、アントラーズはしっかりと1-0(ウノゼロ)の勝利を得た。首位の神戸が広島に0-2と敗れ、その勝ち点差は6。順位は3位へと浮上し、今宵の勝ち点3は大きな意味を持つこととなった。
「毎試合が決勝戦」(ピトゥカ)も、残るは7試合。次節も2位の横浜FMとの“6ポイントゲーム”だ。戦いの舞台は、再びここカシマ。もう勝ち続けるしかない。
【この試合のトピックス】
・この試合の勝利で、C大阪とはリーグ戦13試合連続で無敗(11勝2分)
・優磨が今季リーグ戦12ゴール目で、自己記録を更新
・優磨がLIXIL賞を受賞
スタッツ
6 | シュート | 13 |
---|---|---|
12 | GK | 5 |
5 | CK | 10 |
14 | 直接FK | 11 |
5 | 間接FK | 4 |
6 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 18,380人
- 天候
- 晴、弱風
気温 27.9℃ / 湿度 73.0% - ピッチ
- 全面良芝
- 主審
- 岡部 拓人
- 副審
-
三原 純
塩津 祐介 - 第4の審判員
- 八木 あかね
- VAR/AVAR
-
川俣 秀
日比野 真
備考
27' 警告(C3) 鹿島 岩政 大樹 (監督)
29' 退場(S6) 鹿島 笠井 健太 (通訳)