▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ 第32節、ヤマハスタジアムでジュビロ磐田と対戦した。樋口のゴールで先制に成功したものの、前半のうちに3失点を喫し、逆転を許してしまう。それでも、後半開始直後にエレケのゴールで1点差に迫ると、試合終了間際にエヴェラウドがゴールを決め、同点に追いついた。しかし、勝ち越し点を奪うことはできず、3-3のドロー決着に終わった。
天皇杯準決勝の敗戦から中2日。チームは出来る限りの準備を尽くし、ヤマハスタジアムへ乗り込んだ。
また、インドネシアサッカーリーグで起きた事故の犠牲者を悼み、試合前には黙祷が行われた。
磐田戦の先発は、GKが早川、最終ラインは常本、三竿、ミンテ、安西、中盤から前線は、ピトゥカ、樋口、和泉、仲間、優磨、エレケが入った。ベンチには、沖、関川、広瀬、カイキ、松村、荒木、エヴェラウドが座る。
アントラーズはACL出場権に向けて、磐田は残留に向けて、互いに勝ち点3を求められる一戦。両チームともに立ち上がりから積極的に試合に入り、ゴール前まで攻め込んだ。
磐田の決定機を早川の好セーブで凌ぐと、10分にアントラーズが見事な崩しを見せる。左サイドで密集をつくり、相手を引き寄せると、樋口が右サイドへ大きく展開。ボールを受けた常本が内側に持ち出し、仲間へパス。仲間はダイレクトでエレケに渡すと、エレケは相手を背負ってボールキープし、優しく落とす。後ろから走り込んだ樋口が右足を振り抜くと、強烈なシュートはゴールネットに突き刺さった。流れの中から連動した攻撃でアントラーズが先制に成功した。
しかし、先制後はうまく試合をコントロールできない。徐々に磐田に攻め込まれる場面が増えていき、決定的なシュートも放たれてしまう。すると、31分に試合が動いた。右サイド深い位置まで侵入されると、金子に低いクロスを供給される。これをゴール前で鈴木雄斗に合わせられ、ゴールネットを揺らされてしまった。1-1と同点に追いつかれる。
さらに失点直後の33分、今度は左サイドから崩される。上原にダイレクトで縦パスを入れられると、山田にボールを収められ、金子へのパスを通された。金子は常本のマークを剥がし、ドリブルで早川を交わしてシュート。これがゴールとなり、1-2と逆転を許してしまった。
リードを奪われた後、磐田のペースで試合が進んだ。流れを変えるきっかけを見つけられず、我慢の時間帯が続く。
すると、前半終了間際に左サイドを崩されると、山本康裕にペナルティエリア内へクロスを入れられる。これが三竿の腕に当たり、ハンドの判定。磐田にPKが与えられた。このPKを杉本に決められ、1-3とリードを広げられる。
前半はこのまま終了。2点のビハインドを負って、ハーフタイムに突入した。後半開始からピトゥカ、仲間に代えて、関川と松村を投入した。
すると、後半開始直後に得点が生まれる。47分、左サイドから入れた安西のクロスは中央に合わなかったが、右サイドに流れたところを、常本がシュート性の早いボールをゴール前に入れる。これが松村に当たってコースが変わり、ゴール前でエレケが合わせた。シュートはゴールネットに吸い込まれ、2-3と1点差に迫った。
同点に追いつくべく、61分に常本と和泉がベンチに下がり、広瀬とカイキをピッチへ送った。そして、71分には負傷したエレケに代えて、エヴェラウドを投入。試合の流れはアントラーズに傾き、磐田陣内でのプレーが続いた。
しかし、なかなか決定的な場面をつくれずにいると、76分には鈴木雄斗にクロスバーに当たるシュートを放たれてしまう。ただ、さらなる失点は許さず、再び攻勢に試合を進めた。
79分に松村が右サイドから独力でカットインして際どいシュートを放つと、立て続けにコーナーキックを獲得し、84分にはエヴェラウドが決定的なヘディングシュートを放つ。しかし、ゴール前でのプレーが続きながら、なかなか得点を奪うことができない。
それでも諦めずに攻撃を仕掛けると、後半アディショナルタイムに得点が生まれた。ペナルティエリア内で広瀬が粘り、体勢を崩しながら執念のパスを出すと、ゴール前でエヴェラウドがシュート。これがゴールネットに吸い込まれ、土壇場で同点に追いついた。
同点となったあと、互いに勝ち点3を目指して、カウンター合戦となった。ただ、勝ち越し点を奪うことはできず、3-3のドロー決着に終わった。
【この試合のトピックス】
・樋口が今季リーグ戦2ゴール目
・エレケがアントラーズ初ゴール
・エヴェラウドが今季リーグ戦5ゴール目
・樋口、広瀬が次節出場停止



・この状況でしっかり戦うこと。
・45分、やるしかない。しっかりボールにいこう。
・声をかけてラインコントロールをすること。
・奪ったボールはとにかく前に。シュートを打っていこう。
A.選手たちが素晴らしい活躍を見せてくれた。試合前に選手たちに話したが、ファン・サポーターの皆さんは甲府戦のこともあり、今日応援に来てくれることを迷われたと思う。それでも選手たちともう一度ともに戦うと決意してくれた皆さんが、最後までいい空気感を作ってくれて、同点に追いつくことができた。一歩とは言わないが、半歩前進できたのではないかと思っている。
Q.左サイドから崩される場面が多かった。そこはどのように見ている?
A.決して良くない。失点のシーンだけではなく、他にもピンチを作られる場面があった。守備の部分は課題だと思っている。
Q.ゴールを決めたエレケ選手の評価は?
A.もう一度選手たちと目指すものを試合前に確認した。その絵に対して、エレケがハマると思い、起用した。想像以上だった。こうして欲しいという化学反応を見せてくれた。非常に良かった。チームが抱えている問題の解決策になる気がする。
Q.昨日の会見で三原則を掲げたと話していたが、今日の試合はその三原則に見合ったプレーができていた?
A.全員が全ての時間帯できていたとは思っていない。
中2日で後半1-3という状況、そのまま試合終了というのはよくある。ただ、それでもかなりきつい中、もう一度力を振り絞って、最後までよく戦ってくれた。姿勢だけでなく、自分たちの戦い方を少し見つけつつある。ゴールへの前進の仕方、最後の仕留め方の絵がそろってきた。それは好材料だと思っている。
ゲームに関しては、ミドルシュートは気をつけていたが、そのタイミングだけプレスに行けずにやられてしまった。そこも含めて少し受け身になっていたのかなと思う。これまでと同じような入りとなってしまった。
前半、自分たちがやろうとしていることをしっかりと遂行してくれて、3点を取った。勝利となるゲームはできていた。後半すぐの失点もあり、受け身に回ってしまった。最後の最後にやられてしまったので、もう少し勇猛果敢に前への意志を選手たちに伝えてあげることができたら良かったと反省している。
今日できていたものを最後までやって、次は勝ち点3をもぎ取るというところを意識して戦っていきたい。
残りの3試合はしっかりと全部勝って、来シーズンのACL出場権を獲得したい。アウェイでも、DAZNやスタジアムで応援してくれるサポーターがいる。その方々の応援は、間違いなく選手にとって力になる。チーム全員で勝てるように頑張っていきたい。
【ディエゴ ピトゥカ】
残り3試合に勝てば、ACL出場権を獲得できるチャンスがあるので、メンタル面をしっかりと準備することが大切になる。天皇杯準決勝で出てしまった結果は取り返せないし、もう過去に戻ることもできない。これを教訓にして、しっかりと次に向かっていく。
【エレケ】
コンディションは向上してきたし、連係面でも手応えを感じられている。優磨やピトゥカをはじめ、前線や中盤の選手とは積極的にコミュニケーションを取ってきた。まずは勝利に貢献したい。そして、ゴールを奪うためにチームの規律を守りながら、全力を尽くす。
【広瀬 陸斗】
対戦相手に関わらず、自分たちがどのくらい情熱をもって、ハードワークできるか。その部分が勝負の分かれ目になる。勝つためには気持ちを前面に出して、しっかりとプレーする必要がある。
今日は全員が、自分がチームを勝たせるという気持ちで臨んだ。勝つことはできなかったが、最後まで全員で勝利を目指した結果が同点ゴールにつながったと思う。得点のシーンは自分のところにボールがこぼれてきたので、打つだけだった。上手くいっていない状況の中、必ず先制点が大事になってくると思っていた。早い時間での先制点でチームに勢いを与えられると思ったが、難しい展開となってしまった。
絶対に勝たなければいけない試合だったので、勝てなかったという部分は課題が残る。ただ、追いつくというところは評価できると思う。リスクを冒してゴールへ向かっていくという攻撃ができれば、勝利につながってくると思う。そこはみんなで突き詰めていきたい。
【エレケ】
移籍後の初ゴールは非常にうれしかった。ただ、(1ゴール1アシストだったが)結果がついてこなかった以上、ベストではないと思う。それでも、1-3という劣勢の状況から同点まで追いつくことができたことは、ポジティブにとらえている。得点を取ることが自分の仕事。チームの勝利のために戦い続けていきたい。
【エヴェラウド】
同点に追いつくゴールを決めることができてうれしく思う。勝ち点1だが、その1点を獲得することにつながって良かった。ここからまた期間は空くが、切り替えて、次の試合へ向けて集中して取り組んでいかなければいけない。
【鈴木 優磨】
なんとか最後は意地を見せることができた。入りはいいが、途中から主導権を握られて得点を取られるという、いつもの戦い方となってしまった。修正できていない。非常に悔しい試合をしたあと、中2日でのゲーム。きつい中でもしっかりやっていかなければいけないと話していた。まだまだだが、少しは気持ちを見せることができたかなと思う。
【関川 郁万】
勝たなければいけなかった。前回のような負け方をした中で、ファン・サポーターの皆さんが応援してくださった。感謝しかない。勝利を届けなければいけなかった。今日はスタメンを外されて、試合でアピールするしかないと思って試合に入った。もう一度、自分の良さを出していこうと思ってピッチに入った。
後半は押し込んでいる時間が多かった。自分たちがしなければいけないフットボールができ、後半は無失点に終えることができた。そこは良かった。ただ、最後の最後で同点に持っていくことができたが、その熱量を90分間通してやっていかなければいけない。そこが僕たちの今の課題だと思っている。