2022明治安田生命J1リーグ第16節、味の素スタジアムでFC東京と対戦した。前半に2失点を喫すると、後半早々に追加点を許す。上田のゴールで1点を返したものの、1-3という結果に終わった。
前節の鳥栖戦は、激しい撃ち合いとなった。0-3という絶体絶命の状況に追い込まれたものの、後半アディショナルタイムに逆転。しかし、試合終了間際に失点を喫し、4-4のドロー決着となった。
悔しい結果に終わったが、悲観的になる必要はない。0-3という苦境に立たされても、選手たちは誰一人諦めることなく、一つになって戦った。ここまで積み上げてきた確固たる自信と勝利への執着が、後半の反撃に繋がった。気持ちを切り替えて、すぐに中3日で臨むアウェイFC東京戦への準備を進めた。
FC東京戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、ブエノ、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、ピトゥカ、アラーノ、カイキ、上田、優磨が入った。ベンチには、沖、広瀬、関川、土居、和泉、舩橋、染野が座る。
立ち上がりから強度の高い展開となり、中盤で激しい球際とセカンドボールの争いが白熱した。互いに主導権を譲らず、一進一退の攻防が続く。
10分を過ぎたあたりから、アントラーズが徐々に流れを引き寄せ、相手陣内でのプレータイムを増やしていく。すると、15分にチャンスが訪れた。ブエノのふわっとしたロングボールから上田が裏へ抜け出すと、相手GKとスウォビィクと交錯。こぼれたところをカイキが狙った。カイキのシュートは枠を捉えることができなかったが、得点の機運が高まる。
連戦の中、ピッチには厳しい陽射しが照りつけた。両チームともにアウトオブプレーでは、ゆっくりと時間を使う場面が目立ったが、インプレーでは暑さの影響を感じさせない強度の高いプレーが続いた。
均衡した展開のなか、33分に試合が動いた。小川からのパスを受けた渡邊に、ディエゴ オリヴェイラとのワンツーで守備を崩され、右足を振り抜かれた。渡邊のシュートはゴールに入り、先制点を許してしまった。
それでも、失点直後からアントラーズは攻勢に出る。34分にはキックオフの流れから樋口、36分にはカイキがシュートを放ち、FC東京の守るゴールに迫った。
しかし、前がかりに攻める中で、FC東京の左サイドからのカウンターが脅威となる。41分にはアダイウトンに個人技で崩され、シュートまで持ち込まれた。
すると、42分に同サイドから失点を喫してしまう。アダイウトンに突破されると、ディエゴ オリヴェイラにパスが出る。そこからボールは渡邊に渡り、右足を振り抜かれた。鋭いシュートはゴールネットに突き刺さり、追加点を奪われてしまった。
前半はこのまま0-2で終了。2点のビハインドを負ってハーフタイムに突入した。
後半もFC東京のカウンターが脅威となった。50分、アダイウトンに個人技で右サイドを突破されると、ペナルティエリア内でブエノが後ろから倒してしまい、PKを献上。52分、このPKをディエゴ オリヴェイラに決められて、0-3と点差を広げられた。
失点直後の53分、アラーノとの交代で和泉をピッチへ送った。
すると、投入された和泉がいきなり魅せる。左サイドからカイキがグラウンダーのクロスを入れると、ペナルティエリア中央で和泉がワンタッチで落とした。これを上田が右足を振り抜くと、シュートはゴール左隅に突き刺さった。54分、すぐに1点を返すことに成功する。
2点差に迫り、勢いそのままにFC東京を攻め立てる。71分にピトゥカとの交代で土居を投入した。ただ、良い流れの中で得点を奪えずにいると、相手のスローテンポな試合運びにペースを崩され、流れを引き戻されてしまう。
83分には、スンテのビッグセーブで失点には至らなかったが、好調のアダイウトンに決定的なシュートを放たれてしまった。
それでも、ピンチを凌ぐとチャンスが訪れた。83分、優磨のスルーパスに反応した上田がニアゾーンで起点をつくり、ヒールパスを送る。これをカイキがダイレクトでシュートするも、小川のシュートブロックに阻まれ、得点には至らなかった。
86分に安西と三竿をベンチに下げ、染野と関川を投入。時計の針を進めようとスローテン
ポでプレーするFC東京に対して、終盤はなかなかチャンスをつくることができず、逆に決定機を許した。スンテの好セーブでさらなる失点は許さなかったものの、このまま1-3で試合終了を迎えた。
次は天皇杯の初戦、新潟医療福祉大と対戦する。中2日と準備期間は限られている。すぐに気持ちを切り替え、これからもチーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・上田が今季リーグ戦10ゴール目
・優磨が次節出場停止



・決して下を向かず、戦い続けよう。
・残り45分ですべてを出し切ろう。
・相手のギャップと背後のスペースに飛び出していくこと。
A.簡単に失点してしまった。そこが原因だと思う。守備に関して、これから改善していかなければいけない。DFラインの選手だけではなく、チーム全体で守備の部分を改善していきたい。
Q.失点の場面からトーンダウンしてしまったように見えた。その原因は?
A.立ち上がりは良い形で試合に入ったが、そのいい流れを続けていくということが大事になってくる。失点のあと、それを続けていくという意識が少なかった。その意識がチームとして今は足りないと感じている。そこは自分たちで改善していかなければいけないところ。
Q.2試合で7失点。この結果をどのように受け止めている?
A.その点に関しては、皆さんも感じている通り、失点が多い。ただ、それだけ。
Q.関川選手ではなく、ブエノ選手を起用した理由は?
A.我々のチーム全員が、良いCB。数多く試合をこなしていく中で、CBを代える必要があった。フレッシュな選手は多くいる。その選手たちがプレーする時間が必要になってくる。
Q.Jリーグはここから2週間の中断期間に入る。ここまでのJリーグの印象は?また、これから改善していきたい部分は?
A.2週間、リーグ戦が中断することは、我々にとって良い時間となる。苦しい試合が続いていたので、立て直していく時間となる。順位も良いところにいると感じている。この期間は、改善しなければいけない部分を改善していく良い時間となる。
FC東京はこれまで速攻が特長のチームだったが、今季からボールを繋ぐようになった。ただ、前線のスピードや強度は変わらないので、警戒して相手の攻撃を抑えることが重要になる。でもアントラーズには強力な攻撃陣がいるので、失点さえしなければ勝てるはず。DFとしてのやるべきことをやって、勝利に貢献したい。
【アルトゥール カイキ】
中3日であれば、疲れを十分に回復できる。戦術的なトレーニングやチームの約束事を確認する時間はないが、レネ監督は相手の長所と短所を分かりやすく説明してくれるので、選手としてはやりやすい。FC東京は守備が堅いチーム。相手に敬意を払ったうえで、自分たちの戦いに集中し、勝ち点3を獲得したい。
【樋口 雄太】
後方からボールを繋ぎながらも、速攻の鋭さ、セットプレーが強いイメージがある。前節の鳥栖戦でセットプレーから失点しているので、そこはチームとして修正したい部分の一つ。2試合連続で引き分けが続いているので、アウェイでもしっかりと勝利したい。
【上田 綺世】
集中力と一体感を保つのはもちろんのこと、足や思考が止まり、一瞬の勝負の分かれ目を見逃してしまうと、勝ちを逃してしまう。集中して戦っていきたい。FC東京との試合は堅い展開が多いイメージがある。前半からなかなか上手くいかない展開も予想できる。いろいろな準備をしながら、必ず勝ってホームに帰れるようにしたい。
【鈴木 優磨】
FC東京は経験のある選手が多いイメージがある。相手も連戦の中で、戦い方の整理はできていると思うし、非常に難しい試合となることが予想される。試合間隔が短い中で、みんなで回復に努めて、選手全員で乗り切りたい。ペース配分なども考えながら、うまく戦っていきたいと思う。
前々節、前節と前からプレスをかけていくという戦い方を継続できなかった。そして、前半の20分、30分の時間帯で自分たちの時間へとできなかった。その点が今の課題だと感じている。前からプレスをかけない時間帯でどのように戦っていくのかが、まだチームの中で徹底しきれていない。1点取ったが、今日は負けたので、それがすべてだと感じている。
【樋口 雄太】
前半に失点してしまって、前節と同じような戦い方となってしまった。前半に改善点が多くあるかなと感じている。一瞬の隙を突かれた。その隙を見せてしまったということが失点につながってしまった。後半はチャンスを作れたと思う。そのチャンスで決めきれるかどうかだった。チームとして守備のところにフォーカスして改善していきたい。2試合で7失点という部分はさらに上に行くために減らしていかなければいけないところ。チームで意思統一して取り組んでいきたい。