▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第14節、カシマスタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。試合は激しい点の取り合いとなったが、土居のハットトリック、荒木、上田のゴールで5-3と勝利した。
直近の名古屋戦を終えたチームは、中2日の横浜FM戦に向けて、翌日からトレーニングを再開した。
対戦相手の横浜FMは試合前の時点でリーグ3位につけており、リーグ戦11試合負けなしと好調を維持している。相馬監督も横浜FMについて「攻撃のスタイルがあるチーム。非常に整備されているし、スピードのある選手を起用してくる」と警戒を強めていたが、「好調なチーム相手に自分たちの持っているものをぶつける。中2日でもピッチに立てば関係ないと選手たちに話したし、チーム全体で共有している」と選手たちを信頼していた。
先発は名古屋戦から6人を入れ替えた。GKは沖、最終ラインは右から常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とレオ、サイドハーフは右に松村、左に白崎、前線は荒木と土居が務めた。なお、ベンチには、スンテ、杉岡、林、アラーノ、ピトゥカ、小泉、上田が座っている。
立ち上がりから攻守が目まぐるしく入れ替わるハイテンポな試合展開となったが、アントラーズは球際の攻防で優勢に立ち、徐々に試合の流れを引き寄せていく。
しかし、最初の決定機は横浜FMに訪れた。松原からの1本のロングパスで最終ラインの背後を突かれると、オナイウにペナルティエリア内からシュートされる。ただ、これは犬飼が身体を張ってブロックし、得点を許さなかった。
すると、ピンチの後にチャンスをつくる。三竿からのスルーパスを受けた土居がドリブルでペナルティエリア手前まで進むと、ファウルを受けた。この絶好の位置で獲得したフリーキックを荒木が狙うも、シュートは惜しくも枠を捉えられなかった。
一進一退の攻防が続いた25分、試合が動く。中央のマルコス ジュニオールからエウベルに展開されると、エウベルにマルコス ジュニオールとのワンツーでペナルティエリア内深い位置まで進入される。そして、エウベルにマイナスのクロスを入れられると、ゴール前でオナイウに合わされて、先制点を許してしまった。
リードを奪われた後、試合はこう着状態に陥った。それでも互いに主導権を譲らないまま迎えた40分、アントラーズは得意のコーナーキックから同点に追いつく。キッカーの荒木がゴール前にボールを送ると、相手GKがキャッチミスし、これに反応した白崎がファーサイドからゴール前へ折り返す。これに三竿が詰めると、一度は相手に阻まれたが、こぼれ球を土居が押し込み、ゴールとなった。アントラーズが前半のうちに同点に追いつく。
その後も、両チームともに攻守両面でアグレッシブな戦いをみせ、スリリングな試合展開となった。42分にはアントラーズが決定機をつくり、白崎のクロスにレオが合わせ、シュートはバーに当たったが、これはゴールにならず。このまま1-1の同点でハーフタイムを迎えた。
後半もアントラーズは相手を上回るテンションで試合に入った。すると、キックオフ直後の46分に得点が生まれる。高い位置で白崎がボールを奪うと、相手の高い最終ラインの裏へスルーパスを送る。このパスで抜け出した土居が身体を開いてニアサイドにシュートすると、ゴール左隅に突き刺さった。アントラーズが2-1と勝ち越しに成功する。
そして、リードを奪ったアントラーズはさらに勢いづく。53分、土居がスルーパスを送り、松村が抜け出すと、ドリブルでペナルティエリア内まで進入してファウルを受ける。このプレーで獲得したPKを土居が落ち着いてゴール右隅に決めて、リードを2点差に広げた。土居はこの試合3ゴール目でプロ入り初のハットトリックを達成した。
さらに、わずか2分後の55分に追加点を奪う。松村が右サイドの敵陣深くまでドリブルで持ち込んでクロスを送ると、これが相手に当たってからレオに当たり、荒木のもとへこぼれる。荒木がシュートを打つと、相手に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。
4-1とリードを3点差に広げたアントラーズは、66分に松村と土居をベンチに下げて、アラーノと上田を投入する。
しかし、74分に失点を喫してしまう。コーナーキックの流れから渡辺にクロスを入れられると、オナイウにボレーシュートを決められてしまった。点差は再び2点に戻った。
それでも失点後すぐに得点を奪い返す。77分、アラーノが自陣からロングボールを送ると、ペナルティエリアの外まで出てきた相手GK高丘がコントロールをミス。これを上田が見逃さず、ボールを奪って冷静にゴールへ流し込んだ。上田の今季リーグ戦5得点目でスコアを5-2とする。
得点直後の78分、白崎との交代でピトゥカを投入した。その後は、連戦による疲労の影響か、チーム全体の動きが鈍くなり、守備の強度が保てなくなってしまう。すると、86分に常本が2枚目のイエローカードを受け、退場処分を受けてしまった。
90分には荒木との交代で小泉を入れたが、直後のコーナーキックからこぼれ球を天野に押し込まれ、再びリードは2点差に戻った。
それでも最後までリードを守り抜き、5-3という撃ち合いの試合を制した。これでアントラーズはリーグ戦4連勝を飾った。
次は中3日でYBCルヴァンカップのグループステージ最終節、アウェイ札幌戦に臨む。厳しい日程は続くが、チーム一丸で最善の準備を尽くし、次も勝利を目指す。
【この試合のトピックス】
・土居がプロ入り初のハットトリック
・土居がイエローハット賞を初受賞
・土居がLIXIL賞を受賞
・荒木が今季リーグ戦5ゴール目
・上田が今季リーグ戦5ゴール目



・全体のコンパクトさを失わないこと。
・フィニッシュの部分で、もうひとつ勝負を仕掛けよう!
・連動性をもって素早くボールをつないでいこう!
その後押しもあり、選手たちが力を出し切って躍動してくれたと思う。コンディション的には難しい状況にあったが、自分たちがやれること、チャレンジャーとして今できることすべてをぶつけようと送り出した。それに対して期待を超える表現をしてくれている。ひとつひとつのボールへの反応、球際での争い、前へ出ていく意思、何か起きたときにそれを助ける部分も含めて、そういったものがすべて重なった。簡単ではない試合だったが勝利できたと思う。全体で見ると5-3ということで、先制点を取られて逆転。最後は退場者も出た。われわれができることをすべてやった結果、勝ち点3を手にすることができた。それを実行してくれた選手たちに感謝したい。
Q.ハットトリックした土居選手の評価について。
A.非常に駆け引きがうまい選手だと思っている。そのなかで駆け引きだけでなく、今日は特に前への推進力を出してくれた。これまでは中盤に下がり、間で受けるプレーでチームに貢献してもらっていたが、ここ最近は3戦連続で一番前のポジションに入ってもらった。一番先頭でもゴールに向かうところで素晴らしいプレーをしてくれた。先制点を取られたあと、前半のうちに追いついた1点は大きかったと思っている。
マリノスは今リーグ戦で1敗しかしていない。直近の試合を見てもすごく調子のいいチームだと思う。そういったチームに対して、なにができるか。自分が結果を出して、チームを楽にさせることができるようにプレーしていきたい。
【常本 佳吾】
前線にスピードのある選手たちがいる。1対1の場面で絶対に負けたくない。ここ3試合、無失点で抑えることができているので、引き続き無失点にこだわって、必ず勝ち点3をとれるようにプレーしていきたい。
【犬飼 智也】
マリノスは好調で、ここ最近負けていない。相手もやりたいサッカーができている状況にあると思う。その相手をどのように攻略するかイメージはできている。しっかりと耐えるところは耐えて、自分たちのゲームへと持っていけるようにしたいと思う。
(1点目は)コーナーキックのこぼれ球だったが、シラがうまく折り返してくれた。健斗が決めたかと思ったが、自分よりマイナス気味にボールがこぼれて難しかったが、GKもDFもたくさんいたなか、コースを狙って打った。うまく入って良かった。2点目はシラがいい形で前を向いて相手GKが出るか迷う絶妙なパスをくれた。いい形でシュートを打てたし、体を開いて相手GKをファーサイドに誘って、ニアサイドに落ち着いて打つことができた。3点目もシラからいいボールが入って、健斗がいいタイミングで追い越してオーバーラップしてくれた。自分がパスを出す素振りをしたときに相手CBがつられたのが見えたので、マツがいい動き出しをしていたので、ゴールを決めてくれというパスを出した。うまくPKを取ってくれた。前回もPKを蹴ったが相手に防がれていたので、スンテから相手の情報をもらっていた。トレーニングの成果が出たと思う。
【荒木 遼太郎】
(得点の場面は)クロスに対して、レオに「スルー!」と言ってシュートを打った。相手に当たってラッキーだったがゴールを決めることができて嬉しかった。後半、先にリズムよく3点を取れたのはよかった。過密日程でも、ピッチに立てばチームの代表。「きつい」と言っていられない。試合に出ることができない選手たちの分も闘うだけだった。連勝して負けなし。チームとしても調子がいい。監督も言っていたが、チャレンジャーとしてひた向きに一戦一戦を戦っていく。