2021明治安田生命J1リーグ 第10節

2021年04月17日(土)  14:03 Kick Off

AWAY 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム

徳島ヴォルティス

試合終了

0-1

0前半1
0後半0

鹿島アントラーズ

  • 31' 町田 浩樹

試合経過

31' ゴール 町田 浩樹
岩尾 憲 イエローカード 45'+3
杉森 考起 → 浜下 瑛 交代 57'
渡井 理己 → 河田 篤秀 交代 57'
60' 交代 白崎 凌兵 → 遠藤 康
鈴木 徳真 → 小西 雄大 交代 68'
藤原 志龍 → 西谷 和希 交代 68'
70' 交代 常本 佳吾 → 広瀬 陸斗
70' 交代 土居 聖真 → 染野 唯月
87' イエローカード レオ シルバ
90'+1 交代 上田 綺世 → 永木 亮太
1-0。相馬監督の初陣をクリーンシートの勝利で飾る

▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼






相馬監督の初陣となった明治安田生命J1リーグ第10節、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで徳島ヴォルティスと対戦した。立ち上がりから徳島にボールを支配される展開となったが、セットプレーから町田のゴールで先制に成功する。その後、アントラーズは高い集中力で我慢強く守備を行い、このまま1-0で勝利を収めた。

前節のアウェイ札幌戦で2-2と引き分けた後、ザーゴ監督との契約を解除した。新指揮官に就任した相馬監督は「このような状況になってしまったことに対して、コーチだった立場として非常に責任を感じている」と苦しい胸の内を明かした。ただ、それでも努めて前を向き、「立ち止まっているわけにもいかない。もう一度強いアントラーズを取り戻し、前に進んでいくために、大事に思っているクラブの力になっていきたい」と決意に満ちた表情で語っていた。

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指揮官交代を告げられたチームは、責任と懸ける思いを胸にトレーニングへ打ち込んだ。相馬監督の初陣、徳島戦は就任からわずか3日後と限られた時間だったが、選手全員が高い集中力でトレーニングを行い、士気を高めていった。

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先発は前節から3人を変更した。小泉に代えて常本、アラーノとエヴェラウドに代えて荒木と白崎がスタメン入りした。並びは、GKが沖、最終ラインは右から常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とレオ、サイドハーフは右に白崎、左に土居、前線は荒木、上田となった。なお、ベンチにはスンテ、広瀬、林、永木、遠藤、松村、染野が入っている。

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雨が降りしきる中、アントラーズのキックオフで試合が始まった。立ち上がりは徳島のペースで進み、セカンドボールを回収されて、何度か決定的なピンチをつくられてしまう。ただ、それでも時間の経過とともにアントラーズが落ち着きを取り戻す。無理に前線からプレスをかけず、中盤で相手を待ち構えたことで、守備に穴をつくらなかった。

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こう着状態が続くなか、31分に試合が動いた。右からのコーナーキックを永戸が蹴ると、町田が高い打点でヘディングする。シュートは相手GKが出した手を弾き、ゴールネットを揺らした。思うように試合をコントロールできない中、セットプレーから先制に成功する。

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得点後も徳島にボールを支配される展開は続いたが、アントラーズは中盤でブロックを築き、コンパクトな陣形を保って中央を固めた。そして、このまま前半最後まで徳島にチャンスらしいチャンスをつくらせず、0-0でハーフタイムに突入した。

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後半開始からアントラーズは守備を修正する。前半は中盤で待ち構える形をとっていたが、後半は一度帰陣してから徳島のビルドアップに合わせて、能動的にボールを奪いに行く形に変更した。

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この戦術変更によって、試合のプレーテンポは加速した。徳島にプレスを剝がされ、ボールの前進を許す場面も多々あったが、選手全員の高いカバーリングの意識で穴を塞ぐ。そして、より高い位置から守備を行ったことで、ボールを奪ってから前向きに攻撃できる場面が増えていった。

60分、相馬監督は初めての選手交代を行い、白崎との交代で遠藤を投入した。さらに70分には、常本と土居をベンチに下げ、広瀬と染野をピッチへ送った。

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選手交代後、アントラーズはよりリスク回避を念頭に置く戦い方を選択した。ビルドアップでは無理にショートパスを繋がず、上田をターゲットにしてロングボールを使う。ボールポゼッションもサイドが中心となり、シュートで攻撃を終わる意識も高まった。ただ、それでも守備で重心が下がることはなく、前線から能動的に徳島のビルドアップを封じに行った。

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試合終盤に突入すると、アントラーズの重心は少し下がり、徳島が攻撃的な姿勢を強めてきた。

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すると、相馬監督は後半アディショナルタイムに最後の選手交代を行い、上田との交代で永木を投入する。選手たちは指揮官から“1点を守り切る“という明確なメッセージを受け取り、全員で時間の針を進めていった。

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そして、ついに試合終了のホイッスルが鳴った。1-0。監督交代後の大事な初戦を全員の力で勝利した。

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ただ、次の戦いはすぐに待ち受けている。次は中2日でYBCルヴァンカップのホーム札幌戦だ。徳島戦で勝ち得た自信を次に繋げるためにも、チームはまた明日から休むことなく札幌戦に向けた準備を進める。

【この試合のトピックス】
・町田が今季2得点目
・今季リーグ戦初のクリーンシートを達成

スタッツ

徳島ヴォルティス 鹿島アントラーズ
2 シュート 11
8 GK 6
4 CK 3
9 直接FK 10
1 間接FK 0
1 オフサイド 0
0 PK 0

試合データ

入場者数
5,748人
天候
雨、弱風
気温 16.5℃ / 湿度 72.0%
ピッチ
全面良芝
主審
池内 明彦
副審
和角 敏之
西村 幹也
第4の審判員
西山 貴生
VAR/AVAR
山本 雄大
大塚 晴弘